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【OR】【待ち行列】5分で分かるM/M/1(1)モデルの基本

2024/07/05に公開

対象読者

  • 理論とかはいいから内容をサクッと理解したい人向け

MM1(1)モデルとは?

到着プロセス

客の到着が一定の時間内に到着するする確率が一定である
(ポアソン分布に従う)

サービスプロセス

客へのサービス時間はランダムである
(指数分布に従う)

制限

窓口(処理できる数)が1つ

→ サービス中である人は1人のみ

求める事象

  • 待ち行列に誰もいない確率
  • 窓口でサービスを受けている確率

MM1(1)モデルの求め方

到着率 λ

客が到着する速さ

到着率 = λ = \frac{到着する客の数}{平均到着時間間隔} 

サービス率 μ

1人の客をサービスする速さ

サービス率 = μ = \frac{サービスを受ける数}{サービスにかかる平均時間} 

平均サービス時間

1人の客をサービスするのにかかる平均時間

 平均サービス時間 = \frac{1}{μ}

待ち行列に誰もいない確率 Q_0(t)

Q_0(t) = \frac{\mu}{\lambda + \mu}

窓口でサービスを受けている確率 Q_1(t)

Q_1(t) = \frac{\lambda}{\lambda + \mu}

利用率 p

サービスの稼働率(忙しさ)

p = \frac{\lambda}{\mu}

具体例

テーブル席が1席しかないレストラン。
ランチタイムに客が平均して10分間隔で到着し、8分で1人の客にサービスを提供し、帰っていく。
そのレストランは1人までしかサービスができない。

ランチタイムに、客が0である確率と1人いる確率を求める。

到着率は
到着率 = λ = \frac{到着する客の数}{平均到着時間間隔}
到着率 = λ = \frac{1}{10}

サービス率は
サービス率 = μ = \frac{サービスを受ける数}{サービスにかかる平均時間}
サービス率 = μ = \frac{1}{8}

客が0である確率
Q_0(t) = \frac{\mu}{\lambda + \mu}
Q_0(t) = \frac{5}{9}

客が1人いる確率
Q_1(t) = \frac{\lambda}{\lambda + \mu}
Q_1(t) = \frac{4}{9}

最後に

最後までお疲れさまでした!少しでも理解が深まったら幸いです。
誤り等あればコメントください。

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