SigmaにおけるWrite-back(書き戻し)の機能について
AIと連携し、Excel感覚で操作できるクラウドBIサービス、Sigma(Sigma Computing)。
Sigmaには、Write-back(日本語訳すると"書き戻し"とでも言えば良いでしょうか)という機能が存在します。この機能、他のBI系サービスやツールにはあまり見られない、それでいてユーザー的には嬉しい機能というか仕組みになっています。
当エントリではSigmaにおけるWrite-back(書き戻し)機能とはそもそもどういった内容のものなのか、概要レベルの内容をまとめて紹介してみたいと思います。
SigmaのWrite-back(書き戻し)って何?
SigmaのWrite-back(書き戻し)機能は、分析画面上で直接データを入力・編集し、その内容をデータウェアハウスに保存できる機能です。
従来のBIツールとは違い、データの閲覧だけでなく、現場で気付いた情報もリアルタイムに反映できます。スプレッドシート感覚で使え、複数人で同時編集や権限管理も可能なので、業務効率化とセキュリティを両立します。大規模データも安全・高速に取り扱える点が魅力となっています。
SigmaでWrite-back(書き戻し)を有効にする事で何が出来るようになるのか
初期状態では、SigmaのこのWrite-back(書き戻し)に関する機能は無効化されており、任意の設定を行う事で対象のデータソースに対して利用が出来るようになります。
有効化することで利用可能となる機能は以下の通りです。
機能 | 説明 |
---|---|
Input tables | 分析画面上で直接データを入力でき、手元データや仮説値を 即座に分析へ反映できるテーブル機能。 以下3種類の方法を提供。 ・Empty Input tables ・CSV Input tables ・Linked Input tables |
Warehouse views | データプラットフォームに保存される仮想テーブル。 テーブル、ピボットテーブル、入力テーブル、グラフなどから ウェアハウスビューを作成し、Sigma やデータエコシステム内の 他のアプリケーションを使用してクエリを実行可能。 |
Materialization | データセットまたはデータ要素のコピーをテーブル (場合によっては動的テーブル)としてウェアハウスに書き戻す機能。 ※現在パブリックβ版の機能(2025年08月現在) |
CSV Upload | 任意のCSVデータをSigma環境内にアップロードできる機能。 ファイル内のデータは、書き戻しに使用されるスキーマ内の 新しいテーブルとして、データプラットフォームに自動的に 書き込まれる形となる →内容、機能的には上記「Input tables」の機能 「CSV Input tables」を指している模様。 |
SigmaでWrite-back(書き戻し)を有効にする方法
SigmaでWrite-back(書き戻し)を有効にするには、Sigmaで扱っている接続に対して関連する設定を有効化する必要があります。具体的にはSigmaが対象となるデータソースに書き込み処理を行いにいけるような設定・準備を行います。
下記エントリの「」では、実際にSnowflakeでこの設定を有効化する処理を実践しています。
(Write accessの項目がEnabledになっていれば利用可能)
SigmaにおけるWrite-back(書き戻し)の参考資料、コンテンツ
- 機能全般・概要
- Write-back関連機能
- Input tables
- Warehouse views
- Materialization
- CSV Upload
まとめ
というわけで、簡単ではありますがSigma(Sigma Computing)におけるWrite-back(書き戻し)の機能についてその概要をまとめてみました。以後の投稿では、SigmaのWrite-back(書き戻し)機能が活用出来る諸機能について実際に触ってみた、実践してみた記録をお届けします。