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巷で噂のProdOpsを導入してみた

2022/12/19に公開

はじめに

今回は「Product Operations (ProdOps)」を弊社で取り入れてみた話を、記録として書いていこうと思います。ProdOpsはChatworkさんが導入されている組織(下図)になります。

図1

半年ほど運用してきたので全ては書ききれないのですが、第1弾としてこれまでの所感を簡単に記していければと思います。こういう話も聞いてみたい!などありましたら気軽にコメントなり連絡なりいただけますと喜びます!

背景

今から約半年前、弊社ではプロダクト戦略をどう策定していくかを議論し、その結果以下の2点が要望として挙がりました。

  1. プロダクト戦略に対して、上段にくる課題やビジョンなどとの接合点がわかる状態を作る
  2. プロダクト戦略を定常的にアップデートし続けられる体制を整えたい

上記2つの要望を解決するためのベンチマークとして、ProdOpsが挙がりました。

チーム体制

弊社では元々、私が所属する「プロダクト戦略室」というチームがあり、そこではデータ分析で事業成長の最短距離を作るをミッションに掲げ活動しています。
このチームから、私を含む2名のデータアナリストと、2名のUXリサーチャーがProdOpsに参加しました。そこに、プロダクト部のGeneral Manager (GM)がチームリーダーとして入り、計5名で結成されたバーチャルチームが誕生しました。

図2

この半年で注力したこと

ProdOpsは幅広い領域のミッションを持つ組織にはなりますが、弊社ではプロダクト戦略・NSM[1]&KPI計測の管理・運営をしていくバーチャルチームとして取り組んできました。
NSMは事業課題やプロダクトビジョンにつながる指標で、上記で挙げていた2つの課題を同時に解決することができるため、一番優先度の高いものとして着手してきました。

自身が感じたProdOpsの魅力と難しさについて

ProdOpsの魅力として挙げられるのは、なんと言っても部署を越えて作られたバーチャルチームで動けることです。この動きができるようになると、これまで部署に閉じていた情報や、他部署との連携の際に起こる認識齟齬などが起こりにくくなり、物事を円滑に進めることが可能になります。
また、弊チームの場合だと、定量・定性の両軸から議論することができるメンバーが揃っており、これまた巷で噂の「Mixed Methods」を取り入れた動きをすることで、確度の高いファクトを提示することができます。

一方、ProdOpsの難しさ、というよりはNSMを定義する上での難しさがあり、上段の事業課題やプロダクトビジョンが変わりゆく中での探索を行った結果、影響範囲が想定よりも広くなり、運用するところまで乗せきれなかった部分になります。組織が変革していく最中での定義決めは、どうしても柔軟性が必要になる一方で、全員が追っていく指標というところもあり慎重に進めていかなくてはなりません。

今後の展望

最近ProdOpsのメンバーで、これまでとこれからについて振り返りを実施しました。そこで挙げられた課題に対し、今後どう進めていくか、どうすればProdOpsをもっと上手く活用できるかを考えました。
今後はNSMにつながる指標として、各プロダクトチームが掲げるチームKGIを新たに定義することで、プロダクトが定常的に成長していくための評価体制を整えていく予定です。

おわりに

本記事ではProdOpsを運用してみての話をさせていただきました。ProdOpsは組織横断で動ける組織であり、プロダクトにおける大きな課題を解決する上で有効な手段だと思います。
何か気になる点や、こういう話も聞いてみたい!などありましたらいつでもコメントいただけますと幸いです。

さて、明日は弊社のサーバーサイドエンジニアであるjau5が担当です。
引き続きUnipos Advent Calender 2022をお楽しみください。

参考

脚注
  1. NSM: North Star Metric ↩︎

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