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エンジニアのマネジメント職について考える

こんにちは。
トラハックこと稲垣です。

ここ数年は、コードも書きつつマネジメントもやるようなポジションで働いています。
EM(エンジニアリングマネージャー)に近いのかなと思いつつ、EMの定義を完全理解しているわけではないので、ここでは明言しないでおきます。

この記事ではエンジニアのマネジメント職に対して、私なりの考えを以下3点に絞って徒然と書きました。

  • 向いている性格・志向
  • 求められる能力・スキル
  • それ以外のキャリアパス

あくまで私の所感となるので、参考程度に読んでいただければ幸いです。

エンジニアのマネジメント職に向いている性格・志向

私の場合

まず私がどんな性格・志向なのか。

世の中にはいろいろな診断がありますが、MBTI診断では指揮官タイプでした。
https://www.16personalities.com/ja/entj型の性格

性格はかなり楽観的なほうだと思います。
なので、先が見えにくいプロジェクトだとしても、大きく考えすぎず、目の前の取り組めるところから壁を崩していくようなことが得意です。
ちょっと嫌なことがあっても、散歩したり寝たりすると忘れられる(意識から外せる)ので、引きずることは少ないです。

対人について、ドライだと捉えられることが多いです。
愛想は良いほうだと思うのですが、「他人は他人」と考えているので、それが表面に出る結果としてドライと思われるのかもしれません。

どんな性格・志向が向いているか

私とは逆のタイプ(悲観的、対人がウェット)でも、マネジメント職に向いていないことはないと思います。

「他人と関わりたくない」という考え方の人は間違いなく向いていないでしょう。これは前述の「対人についてドライ」とは違いますね。
マネジメントをする以上、人と関わることになるので、その点さえ嫌いじゃなければ、その他の性格や志向はマネージャーとしての良し悪しではなく「色」になっていくのかなと思います。

エンジニアのマネジメント職に求められる能力

エンジニアのマネジメント職(ここでは PM や EM を想像しています)には、技術に対する知識・知見があるに越したことはないですが、ここではもう少しソフト面のスキルについて話してみます。

情報処理能力

マネジメント職になると、処理しなければならない情報量がとにかく増えます。
Slack の通知は鳴りっぱなしです。Aに対する返信後、Bに対する返信を打っている間にまたAから返信が来るので、しばらく Slack に張りつかざるをえません。

仕事を早く進めるためには、早いレスポンスが必須だと考えています。
自分だけで完結する仕事はほとんど存在せず、一緒に仕事をする相手がいる限り、相手が行動している間の待ち時間が発生します。
仕事が遅れる原因は、お互いの待ち時間が膨れることです。
相手の行動はアンコントローラブルなので、自分がボールを抱える時間を極力減らすことを心がけています。

また、情報"処理"能力は情報"取捨選択"能力だとも考えています。
「捨てる」という表現は強すぎて、「傾斜をつける」くらいが適切かもしれません。
他のチームメンバーが対応できるような重要度・緊急度の低い情報は横目に見ておいて、自分自身に対する行動が発生する情報を重視する、という感覚です。

情報整理能力

マネジメント職の業務として「メンバーに指示を出す」イメージがあると思います。
「指示を出す」ことを突き詰めると、それは「情報を整理すること」ではないでしょうか。

情報が正しく整理されていると、以下の効果があります。

  • マネージャー側が指示を出しやすい
  • メンバー側が指示を理解しやすい
  • 手戻りが少なく済む

クライアントからの要件が曖昧なまま仕様が整理できていないプロジェクトにおいて、遅延が発生することは容易に想像できますよね。

「急がば回れ」という言葉がありますが、時間をかけてでも情報を正しく整理しておきたいところです。

マネジメントという言葉から、マネージャーのことを「人を管理するポジション」と考える方がいるかもしれませんが、自分以外の他人は全てアンコントローラブルな存在だと私は思います。

なので、相手が仕事をしやすいような段取りをした上で「任せる」ことがマネジメントじゃないかと思います。
ちなみに「任せる」ことは相手に100%の責任を渡すことではないです。相手の進捗を一緒に
進捗管理だけして「なんで遅れてるんだ」としか言えないマネージャーは無能です。

1つのタスクに集中する能力

マルチタスクができる人って存在すると思いますか?
僕の答えは No です。

仕事が早い人の特徴は、1つのタスクを集中して早く終わらせられることだと思います。
複数のタスクを次々と終わらせることで、まるでマルチタスクができているかのように見えているだけじゃないかなと。

前述の通り、マネジメント職は業務量が多くなりがちなので、1つの仕事を短時間で終わらせることが必要です。
タスクを早く終わらせる私なりの Tips は以下です。

  • タスクが発生した時点で書き出して工数を見積もる
  • 大きなタスクを小さくする
    e.g. 私は 15分, 30分, 60分 のいずれかの粒度で分割しています。
  • 時間帯で業務の種類を分ける
    e.g. 朝は開発、昼はMTG、夕方は資料作成

まとめ

内省しながら書いたので、自分語りが多くなってしまいました。
次は逆に「マネジメント職以外のエンジニアキャリア」について書いてみようかと思います。

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