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10分間隔のポモドーロ・テクニックを実践している話

2021/09/12に公開
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お話の概要

ポモドーロ・テクニックの概要は、導入当初の記事をお読みください。

当時は25分+休憩5分が基本型と紹介し、私自身は45分+休憩5〜15分に設定していました。しかし、育休を経て復帰するとき、毎日17時半に必ず気持ちよく退社すると決めたので、更なる工夫が必要でした。

複数案件掛け持ちでの各実装、DMやメールへの対応、調査や学習、とタスクを細分化すると、45分間隔で「1つだけに集中する」を繰り返していたら、間に合わないことに気づきました。17時半に強制的に切り上げると、TODOがどんどん積まれました。

そこで、思いきって10分+休憩5分のサイクルに変えました。

実際の活用例

  • 9:00-9:10 DMやメール対応
  • 〜休憩〜(頭をリセットし、DMやメールのことは全て忘れる
  • 9:15-9:25 実装タスクA(気分転換中に思いついた発想を試してみるなど)
  • 〜休憩〜(Aで使ったブラウザタブや開発環境は全て閉じる
  • 9:30-9:40 調査・学習タスクα
  • 〜休憩〜(次の1時間は何と何をするか、ボーッと考える)
  • 9:45-9:55 DMやメール対応
  • 〜休憩〜
  • 10:00-10:10 実装タスクB(場合によってはAの続き)
  • 〜休憩〜
  • 10:15-10:25 調査・学習タスクβ
  • 〜休憩〜

これを17:30まで続けます。

なぜ間隔が短い方がいいのか

ガッツリした実装や学習なら、10分じゃとても終わりませんが、DMやメールへの対応、チケット更新、記事1つ読む、用語1つ調べる程度なら、10分集中すれば1つは終わります。

その最小タスク1つにタイマーを合わせれば、ガッツリ系も複数回のタイマーに渡って作業すれば良いという考えです。

休憩の割合が増えることで進みが悪くなると思うかもしれませんが、実はそれを補ってあまりあるメリットがいくつもあります。

メリット1: 掛け持ち苦手脳でも掛け持ち可能

たくさん掛け持ちしているようで、実は直列的にやってるので、いろんなタスクを引き受けても混乱しません。

コツは休憩中にうまく頭や環境をリセットすることです。その切り替えが苦手だと少しやりにくいかもしれませんが、私は割とサバサバしているほうなので、すんなり適応できました。

10分間、1つのことに極限まで集中すると、1時間ダラダラ作業するとき以上のアウトプットが出たりします。

メリット2: 休憩を楽しめる

もちろん何サイクルも回していると、エネルギーが切れてきて休憩が5分じゃ足りないこともあります。そういうときは無理をせず、休憩を多めに取ります。

アスリートでも朝から晩まで全開で頑張り続けてもいいパフォーマンスは出ないですよね。休むときは休み、できるときにやればよいです。嬉しいことに、我が家ではこういうタイミングで妻がお茶とお菓子を出してくれます。

メリット3: スケジュールを組みやすい

打ち合わせが多い日でも、ワンポモ10分なら合間合間に柔軟にポモドーロを差し込めます。

45分間隔だと、13:00-14:00 と 14:30-15:30 みたいな間隔で打ち合わせがあると、合間にワンポモもできないのでイライラしますよね。そこが10分ならできるようになり、隙間時間を有効活用できます。

メリット4: 悩む時間が減る

DMやメールを送った後、「どう思われるかな…」と悩んだり返信を待つような時間も、休憩中に切り替えを意識すれば、次のポモドーロではすっかり忘れて次のことに集中できます。

するとだんだん心理的障壁みたいなのもなくなり、どんな人にでも臆せずDMやメールを送れるようになるし、周りの人を巻き込むことで1人で行き詰まるような展開も減ります。

また、当初の記事には、ポモドーロが期待通りじゃなくても「次のポモドーロはうまくいく」と自分を励ますのが大事だと書きました。それも回せるポモドーロが多ければ多いほど「1つ以上は期待通り終わる」可能性も上がり、達成感を感じやすくなると思います。

メリット5: 運動が増える

せっかくの休憩、座りっぱなしでは勿体ないので、立ち上がったり歩いたりするのがおすすめです。休憩を細かく取る分、立つ時間も増えるので、運動不足も防げます。長期的に体力が上がれば、そのぶん日々のパフォーマンスも上がります。

私の場合は作業中立っていて休憩中は寝転ぶことも多いのですが、それはまた別の話

メリット6: メモの習慣がつく

10分で作業を打ち切ると、必ずぶち当たるのが「再開時にどこまでやったか忘れる」問題なので、再開時わかるようにメモを残しながら作業したり、チケットをこまめに更新する癖が自然と身につきます。

さらに洗練されると、短く読みやすいメモになっていき、周りの人にとっても役立つことが増えるでしょう。(私はまだ練習中)

デメリットについて

もちろんメリットばかりではありません。デメリットもあります。

10分では解けないけど中断したくもない計算や、数十分の打ち合わせ、厳しく監視されている状況など(これは別の観点で解決したほうがいいでしょうが)では活かせないでしょう。

10分ルールは絶対ではないので、日によっては導入を見送ったり、今回だけ20分で回そうなどと調整してもよいと思います。

また、性格次第でもあります。たまたま自分にはピッタリはまりましたが、気持ちの切り替えが苦手な人、10分間1つのことに集中しづらい人、反対に並行作業のほうが得意な人などは、別の方法がはまるかもしれません。

みんなこうすればいいというわけではなく、個人的に効果のあった方法として、10分ポモドーロを紹介しました。この記事もツーポモ回す間に書き上げています😊

Discussion

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オフをゆっくり過ごしたら、こんな方法で幸せを感じなくなった。「無理せず、使える時だけ活用する」大事です。皆さんの心も健やかでありますように。