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Azure資格の更新方法について(2021年版)

2021/06/06に公開

はじめに

以前、Azure関連の資格についてということで、資格体系や受ける順について整理した記事を書きました。
https://zenn.dev/tomot/articles/c60883beaf3c5e
最近、この記事へのアクセスが増えてきたので、関連してということで今回は「資格の更新」について書きたいと思います。というか更新の方法がわからなくてちょっと前に調べたのですが、ちょうど2021年6月に資格の更新方法に変更がありましたので、記事にしておきます。

考え方

Azureの資格は、2020年の12月に考え方が大きく更新されました。

もともと

現在の「ロールベースの認定資格」は2018年の夏ごろ以降から導入されていますが(たしか)、有効期限は2年となっていました。が、更新方法については(おそらく)明確にアナウンスされておらず、1次情報が見当たらなかったのですがフォーラムによれば「未定」ということになっていました。
https://trainingsupport.microsoft.com/ja-jp/mcp/forum/mcp_cert-mcp_retire/microsoft-azure/9ed39574-dd2d-4cc5-a08a-d0b146f649da
つまるところ、(たぶん)有効期限が切れたら改めて同じ試験を受けて同じ認定を取らなければいけない…という状況で、資格の「更新」という概念がなかったということです。

これから

2020年12月に新しくアナウンスされた内容は以下の通りです。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/learn/certifications/renew-your-microsoft-certification
ポイントは2つ。

  • 有効期限
    これまで資格試験に合格すると2年間有効となっていましたが、これからは1年に短縮されます。切り替えタイミングは「2021年6月以降に取得した資格」ですので、5月までにとっておけば2年間有効にできたわけですね。残念。
  • 更新方法
    有効期限が短縮される変わりに、更新方法が案内され「約6か月以内に有効期限が切れる、認定資格を持っている場合、Microsoft Learnで関連するアセスメントに合格することで有効期限を更新」できることになりました。Microsoft Learnは無償で使えますので、これはある意味良心的なのではないでしょうか…?

ちなみに、AWSは

AWSの認定資格は、3年の有効期限があり、再度同じ試験を受けて資格を更新する必要があります。3年も経つと同じ試験といっても問題内容はかなり更新されているので、改めて勉強しておかないとかなり厳しいですが…

制度変更のねらい

先ほどの公式ドキュメントによれば、Microsoftは

  • クラウドの世界はテクノロジーの進化スピードが速い
  • スキルを最新に保っておく必要がる
  • 学習者が最新の状態を維持するための新しいアプローチを策定した

…とのことです。無償で更新できるから、知識を最新の状態にupdateしておいてね、ということですね。

更新方法

資格が失効する約6ヶ月前になるとメールで通知が届くようです。
更新の情報は下記のように、各資格のサイトのURLの末尾に"renew"とつけたページにあります。大事なのはここです!ここさえメモればあとはいくらでも辿れます。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/learn/certifications/azure-solutions-architect/renew/

私のmicrosoft learn/認定ダッシュボードのアカウントでアクセスすると下記のように表示されます。


残念ながら、一番古い資格でもまだ更新することができません!
更新モジュールを受けられるようになったら、また紹介したいと思います。45分で受けられるということですが、同じページには「このモジュールを学習するといいよ」という学習用モジュール紹介もリストアップされています。資格更新に合わせて、こちらを学習することがおすすめです。(全部で5時間分くらい表示されていました。)

終わりに

資格というのは取得することは目的ではなく、その勉強を通して知識を身につけたりアップデートしたりすることに意味があります。取得して終わりにしない、ということで今回のMicrosoftのアナウンスは実に理にかなったものだと思います。
また知識があるから更新モジュールだけやればいいや、ではなく、各種アップデートに追いつくためにも、定期的・継続的に勉強していきましょう!

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