Microsoft Copilot for Azureを試してみた(後編)
はじめに
この記事はQiitaのMicrosoft Azure Advent Calendar 2023 15日目の記事として書いてます。
さて、先日の記事で、Microsoft Copilot for Azureを使えるようにするまでを記事にしました。
今回は、使ってみて、試してみて気づいたことなんぞをつらつら書いていきます
試してみる
公式ドキュメントのユースケースに記載されている内容について、試していきます。
リンクをたどると、サンプルプロンプトも紹介されていますので、叩いてみます。
タスクの実行
コストの分析、見積もり、最適化
- 過去6か月間のコストを集計してください
どうやらこのユーザー、課金系の権限を持っておらずコストが参照できないようです…
cost managementに行ってスコープを設定しろ、と言われてしまいます。
コストに関する会話はあきらめましょう。
サービス正常性イベントと状態について理解する
- 私は Service Health イベントの影響を受けますか?
お、何も無いようです。サービスヘルスを見に行ってみます。
確かに、何も起きていないようです。これは何か起きてるときに見てみないと実感できない…
仮想マシンを効果的にデプロイする
参照だけじゃなくて、実行が入ってくるとドキドキしますね。
・・・と思ったのですが、
- 仮想マシンのコストを削減するにはどうすればよいか?
プロンプト例を見て、あれ?となりました。イイカンジに会話からVMを作ってくれる機能では無くて、考え方を教えてくれています。魚をくれるのではなく、釣り方を教えてくれる感じ…。
サイズを変える。止める。RIを買う。まぁ、そうですよね。
ストレージ アカウントをセキュリティで保護する
こんどこそ!
- このストレージアカウントのセキュリティを強化するにはどうすればよいですか?
おお、それっぽい応答とともに、左のポータル画面が勝手にストレージアカウントのリストに遷移しました。
一番上がCloudshellにより自動で作られたものだったので選択してみます。
Copilot上で選択が反映されて、プロンプトが進みます…。
・プライベートエンドポイントを使うこと
・暗号化にCMKを使うこと
うーん、ストレージアカウント単体ならそうなんですが、Cloudshellで作られたストレージアカウントだからなーと思うと、ちょっとピントがずれてる感じはします。でも、すごいですね。
Azure CLI スクリプトを生成する
個人的にはこれが一番強力かな、と思いました。
- Azure CLI を使用して仮想マシンを作成したい
おお、それらしいCLIが生成され、さらにRunボタンやコピーボタンもついています。
Runボタンを押下してみましょう。
なんと自動でCloudshellが立ち上がりましたが…
が、そこまで。自動では実行してくれませんでした。なんででしょう。伸びしろですね?
ナビゲーション
こちらは具体的なプロンプト例がなかったので、適当にやってみます。
データベースのサービスなんだけど、NoSQLの。
なんかイメージと違うことを返されました…
リソースグループのリストを見せて
正しいんですけど、リソースグループのページに遷移するかと思ったんですが…
ポータルの設定を管理する
ポータルのテーマをダークにして
私の英語力はともかく、ちゃんと意図が通じました!
テーマが変わる前、指示を出す前のスクリーンショットを取り忘れましたが、ちゃんと変更されました。
パパッと切り替わるのでびっくりしますよ。
ポータルの言語を日本語にして
これは残念ながらできませんでした。まぁ出来ちゃったら困りますしね。Copilotが動かなくなってしまいます。
おわりに
ドキュメントを眺めながらCopilot for Azureの実力を探ってみました。正直できないことはまだまだありそうですが、CLIの自動生成やドキュメントを探す部分など自然言語で済ませてくれるのは楽ですね。日本語対応されたら常用するんじゃなかろうか、という未来が透けて見えました。
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