Azure Advisorでサービス・機能の廃止の影響を受けるリソースをチェックする(プレビュー)
はじめに
Azureに限らず、パブリッククラウドを使う上で「サービスの廃止」「機能の廃止」にビクビクしている方は多いと思います。
以前、廃止予定の情報収集のやり方を下記の記事で紹介したことがあるのですが、正直言って面倒くさいじゃないですか。で、廃止直前になってから気付いてビックリすると。
そんな皆さんに、Azure Advisorで新しい「ブック」が追加され(プレビュー)、「自分の環境で廃止の影響を受けるリソース」の一覧を取得できるようになりました。
使い方
Azureポータルでポチポチするだけです。
- Advisor>Workbooks>サービスの廃止(プレビュー)
とアクセスしていくと簡単に一覧を出力することができます。
実際に試してみた(本番ワークロード)
私の管理している、とあるシステムの、本番環境で確認してみます。といってもそこまで多種類のサービスを使っていないので、
よかった!何も検知されてない!
ちゃんと管理して、廃止やUpdateの情報を追っかけている成果が出ています。
でも、これまで大変だったわけです…
実際に試してみた(開発ワークロード)
本番ほどまじめに管理していない、開発環境を見てみます。
よかった!何か検知されてる!
何も検知されてなかったらこの記事はお蔵入りになるところでした
検知内容
検知されている2件、どちらもタイトル見ただけで分かりやすい例ですが、「Public IP address」のbasic skuが廃止になる件と、「Application Insights」のClassicが廃止されWorkspace-Baseのものに移行が必要になった件が検知されていました。
「機能の廃止」や「アクション」列のLinkは、Azure の更新情報(updates)やら、microsoft learnの関連ページにつながっているようです。影響の内容や何をすればよいか?という情報に簡単にたどり着けるようになっています。
また、「廃止日時」情報があるのが素晴らしいですね。これが一番大事と言っても過言ではないかと。
また、上記のリストにチェックを入れると、具体的に影響を受けるリソースがリストされます。
具体的な対処は後者のリストから行っていくことになります。
特にうれしいコト
上記の操作ですが、「閲覧者」ロールで見ることが出来ました。参照権限だけで確認することが出来るので、本番環境など統制・セキュリティルールが厳しいところでも(ある程度)気軽にチェックできます。月次で確認するなど、定期的なチェックをすることになるのかなと思います。
おわりに
新しくプレビューになった「サービスの廃止」機能を確認しました。控え目に言ってとても便利です。
対象に抜けが無いよね?ってところは若干心配ですが、検出・表示されてる情報は、ちゃんと欲しい情報がしっかり見えています。これだけ手軽だと、開発環境もちゃんと管理ましょう!っていう気になれました。
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