【Unity】VsCodeから話題のCursorに移行した話
はじめに
初めての方も、そうでない方もこんにちは!
現役ゲームプログラマーのたむぼーです。
自己紹介を載せているので、気になる方は見ていただければ嬉しいです!
Cursorってなに?
Cursorは、AIが統合された次世代型のコードエディタです。VSCodeライクな操作感で、開発の生産性を大きく向上させてくれるツール。AIによるコード補完や修正提案がサクサク使えます。
料金プラン(2025年4月時点)
プラン名 | 月額料金 | 特徴 |
---|---|---|
Hobby | 無料 | 2000回の補完 50回の低速プレミアムリクエスト |
Pro | $20/月 | 無制限の補完 月に500回の高速プレミアムリクエスト 無制限の低速プレミアムリクエスト |
Business | $40/ユーザー/月 | Proの全機能 【企業向け】チームの管理 【企業向け】管理者向けダッシュボード 【企業向け】SAML/OIDC SSOをサポート |
メリット
- AI統合で開発速度が劇的にアップ
- VsCode互換があり、プラグインもそのまま使える
- 予測変換が強力
デメリット
- 初期設定がやや面倒
- プラグイン検索が遅いときがある
- C#補完(Omnisharp)が重め
- 本格運用するには有料プランが必要
Cursorの使い方
AIの返答を日本語にする方法
CursorのAIはデフォルトで英語で返答しますが、日本語で返してもらうように指示することが可能です。
プロンプトに直接「日本語で返して」と伝えると、それ以降のやり取りも日本語になります。
ファイル・コマンド操作
@コマンド
@を入力すると、fileやcodeといったコマンドが表示されます。
fileの場合、指定したファイルをAI指示の対象として扱えます
- 例:
@GameManager.cs
→ GameManager.cs を開いて編集する、またはそのファイルに対してAIに指示する
/コマンド名
コードや選択範囲に対して、AIに特定の処理を指示できます
-
/explain
→ 選択したコードの意味をAIが解説してくれる -
/test
→ テストコードを自動生成(ユニットテストテンプレートなど) -
/refactor
→ コードの構造を改善(リファクタリング) -
/fix
→ バグの修正を提案 -
/rename
→ 変数名・関数名の変更を一括で提案
Cursorを導入しよう!
ダウンロード
必須プラグイン
-
C#
→ C#コード補完・構文チェックなどの基本機能を提供する必須プラグイン -
.NET Install Tool
→ .NET ランタイムを自動インストール&管理するツール
※ C#プラグインを入れると自動で追加されることが多い
おすすめプラグイン
-
Japanese Language Pack for Visual Studio Code
→ エディタ全体を日本語化したい人向け -
Unity Code Snippets
→Update()
やOnTriggerEnter()
などのUnity用関数をすぐ入力できるスニペット集 -
C# XML Documentation Comments
→///
でサマリーコメントのテンプレを自動挿入できて便利 -
code-eol
→ 改行コード(LF / CRLF)をファイルごとに確認できる -
EditorConfig for VS Code
→.editorconfig
に沿ったコードフォーマットを自動適用 -
GitLens — Git supercharged
→ 誰が・いつ書いたかがすぐ分かるGit拡張。ファイル履歴も見やすくて便利 -
Trailing Spaces
→ 行末の余計なスペースを表示・自動削除してくれるクリーンアップ系ツール
非推奨プラグイン
-
Unity
→ Visual Studio 専用のUnity連携用プラグイン -
C# Dev Kit
→ C#の高度な開発支援ツール
必須設定
-
Omnisharp
を有効にする(C#補完のために必要)
Omnisharpの有効手順
-
Ctrl + Shift + P
orF1
を押しコマンドパレットを表示します - 検索窓に
settings
を入力し、基本設定:ユーザー設定を開く
を選択する -
UseOmnisharp
と検索して、チェックボックスを有効にする
おすすめ設定
- 行末改行(
insert_final_newline
相当)
行末改行の設定手順
Cursorでは .editorconfig
の insert_final_newline = true
が効かないことがあります。
その場合、エディタ本体の設定を変更することで対応できます。
-
Ctrl + Shift + P
でコマンドパレットを開く - 検索窓に
settings
を入力し、基本設定:ユーザー設定を開く (JSON)
を選択する -
settings.json
に下記を追記する
"files.insertFinalNewline": true
- ラインカラー設定
ラインカラー設定手順
-
Ctrl + Shift + P
orF1
を押しコマンドパレットを表示します - 検索窓に
settings
を入力し、基本設定:ユーザー設定を開く (JSON)
を選択する -
settings.json
に下記を追記する
"workbench.colorCustomizations": {
"editorIndentGuide.background1": "#f1d700",
"editorIndentGuide.background2": "#da70cb",
"editorIndentGuide.background3": "#1b9fff",
"editorIndentGuide.background4": "#f1d700",
"editorIndentGuide.background5": "#da70cb",
"editorIndentGuide.background6": "#1b9fff",
"editorIndentGuide.activeBackground1": "#ffffff",
"editorIndentGuide.activeBackground2": "#ffffff",
"editorIndentGuide.activeBackground3": "#ffffff",
"editorIndentGuide.activeBackground4": "#ffffff",
"editorIndentGuide.activeBackground5": "#ffffff",
"editorIndentGuide.activeBackground6": "#ffffff"
}
ちなみに、カラーコードは{}の色と合わせて3色にしていますが、お好みでカスタムしてください~
Unityの設定
Unityの設定手順
Step 1. VSCode Editor パッケージの確認
Unityと外部エディタ(Cursor)を連携するには、Unity側で VS Code 用のサポートパッケージが必要です。
- Unityを開く
- メニューから「Window」→「Package Manager」を開く
- 「Unity Registry」を選択し、「Visual Studio Code Editor」を検索
- インストールされていない場合は「Install」をクリック
※ すでにインストール済みならこのステップはスキップOK!
Step 2. External Script Editor に Cursor.exe を指定
- Unityのメニューから「Edit」→「Preferences」を開く
- 左メニューで「External Tools」を選択
-
External Script Editor
のドロップダウンから「Browse...」を選択 - Cursor をインストールしたフォルダから
Cursor.exe
を選択(例:C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Programs\Cursor\Cursor.exe
)
🧾 Step 3. External Script Editor Args を設定
エディタを開くときの設定です。
slnを開けるようにしていきます。
以下の内容を External Script Editor Args
に入力してください
"$(ProjectPath)" -g "$(File)":$(Line):$(Column)
さいごに
Cursor の特徴や導入方法を紹介してきました。
AIを活用した開発環境がますます注目されていく中で、こうしたツールをうまく取り入れることで、作業効率やコード品質をグッと高めることができます。
これからは 「AIを使いこなすエンジニア」 が当たり前の時代になるかもしれませんね。
まずは無料で試してみて、自分の開発スタイルに合うかぜひ体験してみてください
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