Blenderで「スカイエイ」を主役にした3Dアニメ制作に挑む|b3dコンテスト企画挑戦記<その2>
<その1>では、主人公のスカイエイについて紹介しました。
本記事では、スカイエイが登場する舞台について、紹介します。
1.『エアリアル・シンフォニー』の世界観
**『エアリアル・シンフォニー』は、空を泳ぐ未来生物スカイエイ(Sky Ray)**たちが、
音楽とともに空を舞うファンタジーアニメーションです。
2.舞台設定
物語の舞台は、西暦3025年。
地上は気候変動の影響で荒廃し、多くの都市は雲の上に浮かぶ空中都市へと移りました。
その広大な空域を優雅に舞うのが、今回の主役であるスカイエイたちです。
空は、濃い群青色から朝焼けのオレンジへと変化し、
雲海は音楽のリズムに合わせるかのようにゆっくりと流れます。
光は反射し、風は旋律のように形を変えていきます。
3.音楽と生物の共鳴
スカイエイは、ただ空を漂うだけではありません。
体表から微弱な光と静電気を発し、それが空中に音波となって響く特殊な能力を持っています。
彼らは群れで飛びながら、自然と調和した音楽を奏でます。
音は光へと変換され、空中に鮮やかな模様が描かれていく――
それはまるで、音楽が可視化された空の舞台です。
4.映像表現の方向性
『エアリアル・シンフォニー』では、以下の表現を重視します。
(1)滑らかな飛行モーション
→ エイ特有の波打つような動きをカメラワークと同期
(2)音楽と光の連動
→ リズムに合わせて体表が発光し、パーティクルが舞う
(3)色彩の変化
→ 楽曲の展開に合わせて背景や空の色合いが移ろう
(4)浮遊感のあるカメラワーク
→ 視聴者が一緒に空を飛んでいるような没入感を演出
(5)作品のテーマ
この作品のテーマは、
**「調和と自由」**です。
スカイエイたちは、個々で飛びながらも群れとして音を奏で、
その姿は、異なる存在が共鳴し合ってひとつの作品を作り上げる“オーケストラ”のようです。
5.『エアリアル・シンフォニー』ストーリーボード案
シーン1:静かな雲海の夜明け(0:00〜0:08)
カメラ:雲海の上空をパンしながら、夜明け前の静寂を映す。
背景:群青色の空、淡い星明かり、雲の間から都市の光がかすかに見える。
演出:遠くから微かに音楽の前奏が聞こえ始める。
ポイント:光と影のコントラストで幻想的な空気を作る。
シーン2:スカイエイ登場(0:08〜0:15)
カメラ:雲を突き抜けるように上昇 → スカイエイの群れが現れる。
動き:ゆったりと羽ばたくように泳ぎながら、体表が淡く光る。
背景:朝焼けが始まり、空がオレンジと紫に染まり出す。
ポイント:発光と音のリンクを最初に提示し、作品のテーマを伝える。
シーン3:群れの舞い(0:15〜0:25)
カメラ:群れの間をくぐるような滑らかなカメラワーク。
動き:スカイエイたちが音楽のテンポに合わせて左右に旋回。
エフェクト:翼の端から光の粒(パーティクル)が舞い、後方に流れていく。
ポイント:音楽と動きのシンクロ感を強調。
シーン4:ソロの舞(0:25〜0:35)
カメラ:一匹のスカイエイを追い、空高く舞い上がるショット。
動き:旋回から急上昇し、スローモーションでヒレを広げる。
背景:上空には淡いオーロラ状の光が広がる。
ポイント:主人公的存在を印象付け、観客の感情を引き込む。
シーン5:光と音のクライマックス(0:35〜0:50)
カメラ:群れ全体を俯瞰 → 上昇しながら全景を映す。
動き:スカイエイたちが一斉に発光し、音楽のメロディと完全に同期。
エフェクト:光の波が空全体に広がり、雲もリズムに合わせて形を変える。
ポイント:音楽と映像の一体感のピーク。
シーン6:静かな余韻(0:50〜1:00)
カメラ:雲の上から遠ざかるように引きの映像。
動き:スカイエイの群れが遠くへと消えていく。
背景:完全な朝焼けの空、光が柔らかく広がる。
ポイント:余韻を残し、観る人が想像を膨らませられる終わり方に。
🎯 制作時の演出ポイント
BGMとの同期:各カットの切り替えタイミングを音楽の小節やリズムに合わせる。
カメラモーション:揺らぎや緩急をつけ、空を飛んでいる没入感を出す。
発光シェーダ:音の強弱に合わせてエミッション強度をアニメーションで制御。
観る人がこの作品を通じて、
「映像と音楽がひとつになった心地よい体験」を感じてもらえることを目指しています。
次回は、スカイエイのモデリングを進めていきます。
<その3>へ続く
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