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Blenderで「スカイエイ」を主役にした3Dアニメ制作に挑む|b3dコンテスト企画挑戦記<その1>

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1.はじめに:b3dコンテストに応募しようと思った理由

応募のきっかけ(コンテスト概要、挑戦の目的)

Blenderユーザー限定の3DCG作品コンテスト「b3d創作祭」(https://cgworld.jp/flashnews/b3d-3025.html)に応募しようと思います。

今回、b3dコンテストに応募しようと思ったのは、
「Blenderを使って自分のアイデアを形にし、映像作品として発表してみたい」という思いがあったからです。

3Dアニメーション制作は、これまで自分にとっては、どこか“専門的でハードルの高い世界”だと感じていました。

しかし、無料で本格的な3D制作ができるBlenderの存在を知り、試しに触れてみたところ、その自由度の高さと思い通りの作品を構築できる楽しさに一気に引き込まれました。

なぜBlenderを選んだのか?

・無料で使えるため、ライセンス費用を気にせず学べる
・Unityとも連携しやすいので、ゲーム開発にも活用できる
個人でも安心して取り組める環境が整っている点が、特に大きな魅力でした。
Unityと連携できることで、将来的なゲームプロジェクトへの展開も視野に入れています。

3Dアニメーション作品に求める魅力と期待

今回のコンテストでは、リアルで見栄えのするアニメーションを目指しています。
そのためには、モデルのディテールやライティング、質感などの細かな演出が欠かせません。

Blenderでは、カメラビューを切り替えながらアニメーションの調整ができるため、映像全体のバランスを見ながら制作できる点がとても便利です。

「アニメーションが作りやすいのでは?」という直感は、実際に触ってみて確信へと変わりました。

このチャレンジを通して、
3Dアニメーションの技術をレベルアップさせたいという思いと、自分の創作表現の幅を広げたいという期待を胸に、本気で取り組んでいこうと思います。

2.企画出しとアイデアの検討プロセス

初期アイデア:5つの企画案とその選定プロセス

b3dコンテストに向けて、最初に行ったのが企画アイデア出しです。
テーマは「Blenderで3Dアニメーション作品をつくること」。
ただ自由すぎるぶん、どんな表現にするか迷いもありました。

そこでまずは、自分の得意分野・好きな世界観・見せたい演出をもとに、
次のような5つの企画案を洗い出しました。

(1)Cyber Ronin(サイバー侍)

近未来のネオン都市を舞台に、刀を操るロボット侍のアクションシーン。
魅力:メカ×和風の融合、光エフェクトが映える世界観
悩み:モーションと剣撃の演出が複雑で、初心者には高難度

(2)古の神殿とドラゴン

廃墟となった古代神殿で目覚める巨大ドラゴンが、空へと舞い上がる。
魅力:ドラゴンの造形や神秘的なライティングにこだわれる
悩み:羽ばたきや筋肉の動きの表現に時間がかかりそう

(3)Mechanical Aquarium(機械仕掛けの水族館)

歯車で動くクラゲやサメが泳ぐ、スチームパンク風の水槽空間。
魅力:スチームパンク好きにはたまらないビジュアル表現
悩み:機械のディテール制作が多く、1分尺では物量に不安

(4)浮遊都市 - Floating City

空に浮かぶ都市と、それを行き交う飛行船たちを描く幻想風景。
魅力:壮大なスケール感と空の美しさを活かせる
悩み:都市構造や空間配置の設計に時間を取られそう

(5)和菓子工房

和菓子職人が練り切りをつくる一連の工程を、3Dでリアルに再現。
魅力:素材感・質感表現で魅せるアニメーションができそう
悩み:演出的に派手さが少なく、印象を残す難しさがある

このように、それぞれに魅力と表現したいビジュアルの方向性があり、かなり迷いました。

最終的に選んだのは、次章で紹介するスカイエイ(Sky Ray)を主役にした企画です。
音楽と動きを連動させることで、映像とアニメーションそのものを楽しめる作品になると感じました。

3.西暦3025年の新しい動物「スカイエイ」の誕生

企画を考える中で、「未来に存在するかもしれない架空の生き物」というテーマがふと頭に浮かびました。

ちょうどb3dコンテストの舞台が西暦3025年であることから、「この時代に新たに発見された、あるいは進化した生物がいたら面白いのでは?」という発想が出発点でした。

アイデアを練る際に意識したこと

未来の生物を考えるうえで、意識したポイントは以下の3つです。
・現在の生物の延長線上にあること(突拍子もなくない進化)
・視覚的にユニークで、動きに個性があること
・空間演出が映えるような環境で生きていそうなこと

特にb3dでは3Dモーションが作品の主軸になるため、
“動き”を前提としたキャラクター設計を意識しました。

「スカイエイ」という存在

そこで誕生したのが、空を泳ぐエイ、その名も「スカイエイ(Sky Ray)」です。

エイといえば、実際に海中を優雅に泳ぐ美しい生き物。
その滑らかな動きを空中に持ってきたら、
「とても映像映えする存在になるのでは?」というアイデアから生まれました。

さらに、未来の進化ということで、
・翼のように広がるヒレ
・静電気で浮遊し、空中に漂う能力
・体表がゆるやかに光を放つ神秘的なデザイン
といったSF的な要素も加えています。

映像化へのポテンシャル

スカイエイは、「飛ぶ」というより「泳ぐように空を舞う」動きができます。
この動きこそ、カメラワークと音楽のリズムに非常に相性がいいと考えました。

また、静電気をまとった体や、ネオン風の発光表現など、
マテリアルやライティングで魅せる部分が多いのもBlender向きです。

「未来の生物」というアイデアを軸にしながら、3Dで表現して楽しい・見ていて心地よいという両立ができる。
そんな存在として、スカイエイは今回の作品の主役にふさわしいと感じました。

次回は、いよいよこのスカイエイが活躍するアニメーション企画、
『エアリアル・シンフォニー』の世界観についてご紹介します。

<その2>へ続く

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