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新しい開発チームに入ったらやっておくべきたった一つのこと

2025/03/05に公開

こんにちは、宮本(社内ではDannyと呼ばれています)です。
今年の2月から株式会社TimeTreeに転職し、Androidエンジニアとして働き始めました。
今回は、私が新しいチームへ入った際に必ず行っているプロダクトのキャッチアップ活動を紹介します。

新しいチームでの第一歩

私は新しいチームに入った際には、用意されたオンボーディングだけでなく、自主的にチーム活動やプロダクトについてキャッチアップをしていくことを大切にしています。

具体的には、チーム活動やプロダクトの良いところ・気になったことなどを社内ドキュメントにまとめて、後日社内メンバーとのミーティングを主催して読み合わせを行うという活動です。これを私は「はじめて触って気づいたこと会」と名付けました。

この活動の最大の価値は、新しい視点からプロダクトやチームを見ることができる時期だからこそ気づけることを共有できることにあります。時間が経つと当たり前になってしまうことも、最初だからこそ気づけることがあるのです。

▼ 多くの社内メンバーに見てもらえました

はじめて触って気づいたことのまとめかた

プロダクトを触ったり、ソースコードを読んだり、チーム運営の様子を見て以下の4つのカテゴリを箇条書きでまとめます。

1. 良いなと思ったこと

長くチームにいると、いつの間にか自分たちの強みが当たり前に感じてしまうようになりがちです。
新規メンバー目線の「すごい!」「便利!」という感想は、チームの自信につながります。小さなことでも書いてみましょう。

例:

  • AlertDialogが多くなく、ユーザー操作をブロックすることが少ない
  • ビルド時間を短縮するためのモジュール分割が適切に行われている
  • APIドキュメントがSwaggerで自動生成され常に最新状態が保たれている

2. 意見を聞きたいこと

プロダクトやチーム運営について、疑問に思った点や改善の余地があると感じた点をまとめましょう。ただし、批判的な表現ではなく「こういう考え方もあるのでは?」という提案型の書き方を心がけます。

例:

  • 古い実装と新しい実装で設計方針が異なることについて議論したい
  • 現在使用しているデザインツールについて困りごとはないか
  • 単体テスト戦略について、どのような決まり事があるか

3. 今後やりたいと思ったこと

自分が貢献できそうな領域や学びたいことを明確にしておくと良いでしょう。
短期的なものと長期的なものをバランスよく書くと、チームメンバーからサポートを得やすくなるでしょう。

例:

  • できるだけ多くのモバイルエンジニアと1on1ミーティングを実施して各自の専門領域や課題と感じていることを把握する
  • 非推奨メソッドの使用など、ソースコード内の警告を解消していく
  • 初めて触る技術について初心者向けの技術記事を執筆する

4. 質問したいこと

一問一答で答えてもらえそうな疑問は小さなことでもとりあえずたくさん書いてみましょう。
読み合わせのときに得られた回答をメモして読み返せるようにすることで仕事のキャッチアップ速度が劇的に向上するでしょう。
質問を通じて自分の理解を深めるだけでなく、チームの暗黙知を形式知に変換する貢献にもなります。

例:

  • 社内のGitHub Organizationの中で見ておくべきリポジトリはどれか
  • コードレビューのルール (マージする人は誰か、誰にレビューリクエストすれば良いかなど)
  • ライブラリアップデートの運用

書いた後に社内メンバーとディスカッション

これらの内容を社内メンバーと共有し、ディスカッションを行いました。メンバーからは多くの建設的な意見やフィードバックをいただき、非常に有意義な時間となりました。
解決した疑問についてはオンボーディングの資料に追記するなど、次の具体的なアクションも立てられました。

また、初めて自分からミーティングを設定する機会を得られることも良い効果と言えるでしょう。
私はリファラル採用ではなかったので社内メンバーとの関係は0からのスタートでした。すでに用意されているミーティングに参加するだけでなく、新しい環境で自分から企画して物事をやりきる経験を得ると、主体的に行動する勇気が身に付いて今後の仕事に役立つでしょう。

以上が、私が新しい開発チームへ入った際に行っているキャッチアップ活動の内容です。皆さんもぜひ参考にしてみてください。

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