第二回 TLB.jsを開催しました!
お久しぶりです!チームラボフロントエンド班です!
以前、チームラボ内エンジニア向けのカジュアルな技術共有会として企画した「TLB.js 」の第二回を開催しました。第一回の反響を受けて、今回も多くの方にご参加いただき、前回と同様、非常に活気あるイベントとなりました。
本記事では、その第二回 TLB.js の開催レポートとして、イベントの様子や特に注目を集めたライトニングトークの内容をハイライトでお届けします!ぜひ興味のある方は、拝見ください。
ちなみに、第一回の開催レポートが気になる方は下記からどうぞ。
TLB.js とは? (改めて)
TLB.js は、フロントエンドの領域に興味のあるチームラボ内メンバーがカジュアルに技術的な知見を共有し、交流を深めることを目的にした社内イベントです。
LT(ライトニングトーク): 普段の業務で得られた知見や、個人的に興味を持っている技術について自由に発表
懇親会: 発表後、食事をしながらカジュアルに交流を深める
この組み合わせで、発表のハードルを下げて、プロジェクトを越えた横のつながりを強化することを目指しています。
LT会のハイライト
第二回は、メンバーからの意欲的な応募により、8名が登壇してくれました。フロントエンド技術に留まらず、Web開発の根幹や設計思想に関わる、非常に多岐にわたるテーマが発表されました。
その中でも、筆者が興味深いと感じた3つの発表を簡単にご紹介します。
幽霊文字から学ぶ技術的負債

JavaScriptやブラウザとは無関係に思える「幽霊文字(JIS規格制定時のミスで生まれてしまった文字)」をテーマにした発表です。
この発表では、一度生まれてしまった人為的なミスが、後方互換性やUnicodeの原則といった制約により、技術的負債として永続的に残り続けるという教訓が語られました。
実装の裏側にある歴史や規格策定の経緯から、我々が日々直面する「負債」の問題を考えるいい機会でした。
alien-signals を簡単に理解する

ReactやVue.jsなど、JSフレームワークの根幹に存在する「リアクティビティシステム」の仕組みから掘り下げ、近年注目されるSignals(シグナル)の概念について解説されました。
特に、Vue.js 3.6で導入されたリアクティビティシステムであるalien-signalsに焦点を当て、従来のVue.jsのリアクティビティとの違いや、その動作原理を簡単なコード例を交えて紹介していただきました。
「なぜSignalsが必要とされているのか?」「どのようにしてコンポーネントの再レンダリングを最適化できるのか?」といった疑問に答えてくれて、モダンなフレームワークにおける状態管理の未来を垣間見せてくれる内容でした。
TypeScriptでJSONパーサーを実装する

この発表は、「パーサー」(JSONやXMLなどのデータ交換フォーマットをプログラムで利用可能なオブジェクトに変換するもの)をTypeScriptで自作するという、非常に面白いテーマでした。
実際に、自作したパーサーのコードを説明していただいて、JSON.parse()で一瞬で終わる処理の裏側には、JSONの複雑な仕様(文字列のエスケープ処理や数値の表現など)があることが再認識させられました。
その他の発表テーマ(ダイジェスト)
-
HTMLメール入門 -
Node.jsでTypeScriptを直接実行する - 「凝集度」の概念で コンポーネント設計に彩りを
- フォントサイズの指定について 〜文字がデカすぎるブログを添えて〜
- コンポーネントの
npmパッケージ作ってみた
イベントの様子
LT会

参加者は、発表者の一言一句を聞き逃すまいと、スライドのスクリーンショットを撮ったり、発表後の質問タイムでは意見交換が行われたりと、非常に真剣な雰囲気でした。
また、発表された多岐にわたるテーマを通じて、参加者全員が新たな知見や学びを得ていた様子が伺えました。
親睦会


LT会の後は、おいしい食事と飲み物が用意された懇親会へ!
普段は別々のプロジェクトで働いているメンバー同士が、LTで聞いた内容を深掘りしたり、趣味の話で盛り上がったりと、リラックスした雰囲気で交流を楽しみました。この横のつながりが、日々の開発における情報共有の円滑さにつながるといいなと思います。
まとめ
参加後のアンケートでは、総合的な満足度が非常に高い評価をいただき、特に「発表内容が実務に役立った」「交流が深まった」といったフィードバックが多く寄せられました。
一方で、イベントを主催するに当たって幾つか改善点も見つかりました。これらのフィードバックを活かし、次回はさらにスムーズで充実したイベントを目指します!
最後までお読みいただきありがとうございました。
Discussion