Datadog MCP Serverの可能性
はじめに
こんにちは!マネーフォワードでSREをしている @tatsuo48です。
この記事では、最近めっちゃ効果的に使わせていただいているDatadog MCP Serverについてご紹介します
Datadog MCP Serverとは?
Datadog MCP ServerとはDatadogが公式に提供するMCP Serverです。
※ 現時点ではプレビュー段階なので利用には個別申請が必要。
MCP Serverについては改めてここでは説明しませんが、要は、Claude Codeなどのツールに設定することでLLMが簡単にDatadogにアクセスできるようになり、Datadog内のデータをコンテキストに含めて回答することができるようになります。
使い方
プレビューが通った後の話にはなってしまいますが、以下の通り簡単に設定可能です。
Remote MCP Server形式なのでローカルでDockerコンテナ立てるなども必要無く利用できます。
認証には、「OAuth 2.0」の他、API/APPキーを使った方式にも対応しています。
{
"mcpServers": {
"datadog": {
"type": "http",
"url": "https://mcp.datadoghq.com/api/unstable/mcp-server/mcp",
"headers": {
"DD_API_KEY": "<YOUR_API_KEY>",
"DD_APPLICATION_KEY": "<YOUR_APPLICATION_KEY>"
}
}
}
}
使ってみた感触
ここでは実際にClaudeCodeに接続して利用してみます。
{
"mcpServers": {
"datadog": {
"type": "http",
"url": "https://mcp.datadoghq.com/api/unstable/mcp-server/mcp",
}
}
}
Claude Codeを起動し、/mcpを実行し、Datadog MCP Serverへの認証を実施します。
これで完了です!
では早速聞いてみましょう。
datadog mcp serverで使えるツールは?
⏺ Datadog MCPサーバーで使える主なツールは以下の通りです:
ログとイベント
- analyze_datadog_logs - SQLクエリやパターン検出でログ分析(集計・カウントに推奨)
- search_datadog_logs - 生のログエントリを検索・取得
- search_datadog_events - Datadogイベントの検索
- search_datadog_rum_events - RUM(Real User Monitoring)イベントの検索
メトリクスとパフォーマンス
- get_datadog_metric - メトリクスのタイムシリーズデータ取得
- search_datadog_metrics - 利用可能なメトリクスの一覧取得
APM(トレーシング)
- get_datadog_trace - トレースIDで完全なトレース取得
- search_datadog_spans - APMスパンの検索と分析
インシデント・モニタリング
- search_datadog_incidents - インシデント一覧の取得
- get_datadog_incident - 特定インシデントの詳細取得
- search_datadog_monitors - モニターの検索
インフラ・サービス
- search_datadog_hosts - 監視対象ホストの一覧取得
- search_datadog_services - サービスの一覧と情報取得
その他
- search_datadog_dashboards - ダッシュボードの検索と情報取得
- search_datadog_docs - Datadog公式ドキュメントの検索
各ツールの詳細な使い方が知りたい場合は、具体的なツール名を教えてください。
ふむ、良さそうです。ではここでは search_datadog_docs を使って
の話でもおなじみの通り、気をつけないといけないCustom Metricsの課金体系について聞いてみましょう。
search_datadog_docsを使って、CustomMetricsの課金体系について教えてほしい
⏺ DatadogのCustomMetrics(カスタムメトリクス)の課金体系は以下の通りです:
基本的な課金方式
月間平均時間単位のユニークメトリクス数で課金
- メトリクス名とタグ値の組み合わせごとに1つのカスタムメトリクスとしてカウント
- 1ヶ月間の1時間あたりのユニークなカスタムメトリクス数の平均で計算
- データポイントの送信頻度やクエリ実行回数は課金に影響しない
プラン別の無料枠
- Proプラン: ホストあたり100カスタムメトリクス
- Enterpriseプラン: ホストあたり200カスタムメトリクス
全ホストの無料枠は合算されます(例:Pro 3ホスト = 300メトリクス分の無料枠)
カウント例
メトリクス request.Latency を4つのタグ組み合わせで送信した場合:
- ホストA + environment:prod + service:api = 1メトリクス
- ホストA + environment:prod + service:web = 1メトリクス
- ホストB + environment:prod + service:api = 1メトリクス
- ホストB + environment:prod + service:web = 1メトリクス
合計:4カスタムメトリクス
重要な注意点
Metrics without Limits™使用時
- Ingested custom metrics(全タグで送信した総数)
- Indexed custom metrics(クエリ可能にした部分集合)
両方が課金対象になります
Histogram/Distribution メトリクス
- デフォルトで5倍カウント(avg, max, count等の集計値分)
- パーセンタイル追加でさらに増加
参考リンク
- https://docs.datadoghq.com/account_management/billing/custom_metrics/
- https://docs.datadoghq.com/metrics/metrics-without-limits/
いい感じです!!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
気になったあなたは、ぜひプレビューに申し込みましょう!
DatadogのAI機能といえば、今の注目はBitAI SREです。が、個人的には価格面が導入のネックになっています。またdatadog以外のツールとの連携部分に関しても現時点ではあまり多くない印象があります。
ということで、このMCP Serverを利用することで廉価版BitAI SRE(+インシデント対応全般を任せる)を自作できないかを模索しています。
そちらについては、Datadog Advent Calendar 2025の10日目の記事に書く予定です。お楽しみに!
Discussion