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無料サーバ

2022/12/27に公開

はじめに

最近はWSLやESXiなどのローカルな仮想サーバを触ることが多く、インターネットサーバを触っていないと思い、サーバ構築しようかと思いました。
最低限のセキュリティを担保しつつ、勉強・遊び用に用意しようと思います。
クラウド事業者がお試しの無料プランを用意してくれているので、それをありがたく使わせていただきます。

比較

注意:2022年12月現在の情報です。変わることもあると思います。

AWS(Amazon Web Service)

https://aws.amazon.com/jp/free/
Amazon EC2が仮想サーバです。「12 か月間無料」と書いてあるので、13か月目からは有料です。
無料の場合は隣のLambdaのように「無期限無料」と記載されます。

Microsoft Azure

https://azure.microsoft.com/ja-jp/free/
Azure Virtual Machinesが仮想サーバです。「12 か月」と書いてあるので、13か月目からは有料です。
無料の場合は下のCosmos DBのように「いつでも」と記載されます。

Google Cloud

https://cloud.google.com/free/docs/free-cloud-features?hl=ja#free-tier

Compute Engineが仮想サーバです。オレゴン、アイオワ、サウスカロライナのどれかであればe2-microタイプの仮想サーバ、30GBディスクと1GBの下りネットワークが無料で利用できそうです。

e2-microがどのくらいのスペックかというと、2 core, 1GB memoryです。
無料枠(1台)を超えた料金は0.00838ドル/時間なので1ドル=135円として計算すると、1か月あたり0.00838*24*31*135=841円分を無償で利用させてもらえることになります。

注釈に2つのVCPUの12.5%が割り当てられるとあります。
E2はx86アーキテクチャでおそらくHyperThreading有効になっているでしょう(推測ですけど)。
・VCPU 2個=物理コア 1個
・e2-microはVCPUが2個
なので、e2-microはオーバーコミット率8倍の物理コア1個分、ということになると思われます。

ちなみにプリエンプティブルは、安い代わりにGoogle Cloudのリソースが足りなくなるとGoogleの判断で止められてしまうVMとのこと(AWSで言うとスポットインスタンス)。無料枠は非プリエンプティブルなので、強制終了されることはなさそうです。

ところで、Googleが提供するクラウドサービスってGoogle Cloud Platform、略してGCPだと思っていたのですが、https://cloud.google.com/をみてもGoogle Cloud Platformという文字がどこにもないんですよね。
このあたりのブログをみると、どうもGoogle Cloud PlatformからGoogle Cloudに改名された模様。

(抜粋)

Google Cloud Platform is now called Google Cloud

To further simplify your experience and ensure consistency across our products, Google Cloud Platform is now called Google Cloud. In addition, the mobile app name (previously called Cloud Console app) is renamed to Google Cloud app, and you'll see this update reflected across most of our website and documentation.

OCI(Orale Cloud Infrastructure)

https://www.oracle.com/jp/cloud/free/#always-free
Infrastructureが仮想サーバ(Core InfrastructureカテゴリのCompute - Virtual Machine)。

結構難解ですが、OCPU(Oracle CPU?)はこのページの下に「** x86 CPUアーキテクチャ(AMDおよびIntel)の1 OCPU=2 vCPU、Arm CPUアーキテクチャ(Ampere)の1 OCPU=1 vCPU」とあります。
x86では1 OCPU=2 vCPUという定義を見ると、おそらく「物理コア1個=1 OCPU=HyperThreading有効状態で2 vCPU」ということなのかな。
そのOCPUが八分の一ということは結局物理コア12.5%相当なので、Google Cloudのe2-microと同じと思われる(もちろんCPUによって物理1コアの性能はまったく違うので、GoogleとOracleの性能が同じと言っているわけではないです)。
・x86 CPU 0.125 物理コア、1 GB memory
・x86 CPU 0.125 物理コア、1 GB memory
・Arm CPU 4 core、24 GB memory
とか
・x86 CPU 0.125 物理コア、1 GB memory
・x86 CPU 0.125 物理コア、1 GB memory
・Arm CPU 1 core、6 GB memory
・Arm CPU 1 core、6 GB memory
・Arm CPU 1 core、6 GB memory
・Arm CPU 1 core、6 GB memory
とかのように3~6台の仮想サーバを使わせてくれる?ということの模様。
複数台使えるので冗長性の実験にはよさそうですね。

料金については以下の表のE2 Micro - Freeがおそらくx86のやつ。無償専用なのか料金が定義されていない。
Armについては(1.4*4+0.21*24)*24*31=7916で、月額約8,000円相当を無償提供してくれるということのようですね。

参考にしたサイト

以下のページがよくまとまっていますね。
https://www.publickey1.jp/blog/22/free_tier2022.html

まとめ

Google CloudかOracle Cloud Infractructureで0円でサーバが借りられそう。
シェアの多いAWSとAzureは無料では使えず、後を追うGoogle、さらに後を追うOracleが無料枠でユーザにお試しで使ってもらいシェアを増やそうとしているのかなと思います。

Google Cloudはすでに過去にアカウントを作っていたらしく(忘れていた…)、e2-microのサーバを1台立ててみました。機会があれば別記事にでも。

問題はOracle Cloud Infrastructureの方ですね。
アカウント開設に何回もチャレンジしているのですが、なかなか進めない。
・最初のメールアドレス確認ボタンを押してもセッションタイムアウト
・メールがすぐ来る場合と10~20分くらい来ないケースがある
・メールがやっと来ても、「リクエスト数超過」というエラーになる
・クレジットカードを番号を入れてアカウント作成ボタンを押してもタイムアウト

昔々、無料レンタルHTTPサーバが全然申し込めなかった時代を思い出します。
なかなか申し込めないのでOCIについて調べていたら不安なスクラップを見つけてしまったり。

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