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CTO of the Year 2023の振り返り【エントリーシート作成の裏側】

2024/01/12に公開

はじめに

株式会社tacomsでCTOをしている井上です!

昨年、11月22日に開催された「CTO of the Year2023」のファイナリストとしてピッチコンテストに参加させていただきました。この記事は大会に関する振り返り記事になります。
https://np2023.startup-coy.com/

2023年のことなので、年末までに振り返り記事を書こうと意気込んでいたのですが、あっという間に2024年になってました。やはり振り返り系の記事は大会終わった直後に出すのが一番良いなと感じる今日この頃です笑
(大会直後の深夜に出ていたミチビク金杉さんの記事はこちら)
https://zenn.dev/kanasugi/articles/23a582e2ed2faf

来年以降エントリーされる方に少しでも参考になればと思い、大会エントリーから発表当日に至るまで試行錯誤した記録をまとめようと思っています。この記事はエントリーに関する記事になります。

参加背景

参加のきっかけについて、やはり採用広報のきっかけにしていきたいと思ったのが一番の理由でした。2022年大会は視聴出来てなかったものの、SNSを通して開催されていたことは把握してました。
大会参加前に昨年優勝者のスマートラウンド小山さんとお話しする機会もあったのですが、優勝したことによる反響があったという話を聞いていたのでこれはチャレンジするしかないと思ってエントリーしました。

エントリーシートの審査について

審査の流れですが、まずエントリーシートによる審査があり、この審査で一気にファイナリスト6名が絞られる流れとなっています。ファイナリストになるだけでも自社の広報にとってプラス効果があるためこのエントリーシートがいかに重要かが分かるかと思います。

エントリーシートはwordファイルを項目を埋める形式となっており、以下のような項目となっておりました。

  1. 事業・プロダクトの名称及び概要の説明
    • 補足コメント)事業・プロダクトの概要は、内容を簡潔に示すだけでなく、魅力や意義が伝わるよう、表現の仕方を最大限工夫して記述してください。
  2. CTOとして解決に取り組まれた重要な経営/技術課題及び解決方法(具体成果も必要に応じて記入)
    • 補足コメント)*CTOとして取り組まれた重要な経営/技術課題及び解決方法を記載してください。(その課題解決の重要性についても明記のこと)
  3. 開発組織体制/メンバー数と開発ポリシー

こちらが実際のエントリーシートなのですが、なんと項目1つ1つに対する文字数の制限がないのです!!笑
この時点で自社をアピールするためのエピソードをたくさん詰め込めること、自分でフォーマットを追加しながら分かりやすく伝えないといけないことを悟りました笑

エントリーシートの審査基準は本番のピッチの時と同様のものとなっており、審査は大会の運営チームやスポンサーの方々がご担当いただいたようです。

①課題解決力(経営インパクト)
技術戦略/技術課題の解決を通じた経営・事業成長への貢献度。
(課題の大きさ/難易度、戦略/実行力、ビジネスサイドとの連携力など)
②組織開発力
組織としての強さや開発者体験の設計力。
③技術力
技術、アーキテクチャなどの独自性や先進性の高さ。
④リーダーシップ
CTO個人のビジョンや人間性などリーダーとしての資質。

エントリーシート作成に関して

作成時間

実際にエントリーを検討される方はどのぐらい時間がかかるのか気になると思います。あくまで1つの参考ですが、自分の場合はちょうど7時間ぐらいかかってました。


※この記事に全く関係ないですが、全てのタスク時間を計測してましてこのサービスを使ってます!
どのように管理してるかはまた別記事に書こうかなと思います。

https://toggl.com/


エントリーシートの内容

結果的にどのようなフォーマットで書いたかというと、各項目ごとに伝えたい内容を整理してマークダウンのような書き方にしました。サマリだけですが、実際に記入した内容は以下になります。

  1. 事業・プロダクトの名称及び概要の説明
    • 事業・プロダクトの概要
    • 現在のプロダクトに至るまでの経緯
    • プロダクトの提供価値
    • 事業の意義
    • 補足資料
  2. CTOとして解決に取り組まれた重要な経営/技術課題及び解決方法
    • 経営課題
      • 大手企業から寄せられる個社ごとのシステム連携要望に応えられず導入に至らないという課題
        • 課題の背景
        • 課題の重要性
        • 課題の解決方法
        • 得られた成果
      • 社内のオペレーションを担う管理画面がなく、問い合わせ対応が遅くなり顧客満足度が低下していた課題
        • 課題の背景
        • 課題の重要性
        • 課題の解決方法
        • 得られた成果
    • 技術課題
      • 外部連携の拡張性を担保するためのシステム構成に関する検討
        • 課題の背景
        • 課題の重要性
        • 課題の解決方法
        • 得られた成果
      • 再帰しているデータ構造で発生してしまったパフォーマンス問題
        • 課題の背景
        • 課題の重要性
        • 課題の解決方法
        • 得られた成果
  3. 開発組織体制/メンバー数と開発ポリシー
    • チーム体制
      • チーム体制の概要
      • 組織図
    • メンバー数
    • 開発ポリシー
      • 会話を何よりも大事にすること
        • ポリシーの背景
        • 実際の取り組み
      • 表面的なイシューだけではなく背景まで理解し、適切なHowを導き出すこと
        • ポリシーの背景
        • 実際の取り組み
      • 失敗を恐れずに難しい仕様でも挑戦すること
        • ポリシーの背景
        • 実際の取り組み

エントリーシート作成時に意識したこと

エントリーシート審査の詳細についてはもちろん自分も把握してませんが、この辺りが重要になるかなと思いながら作成しました。

質問項目1つ1つへの熱意

入力できる文字数に制限を設けていないことからも分かるとおり、まずこのポイントを見ていたのかなと予想しています。CTOとして日々事業に向き合い多くの課題に直面しながらも、それらを乗り越えて事業成長に寄与してきたエピソードを振り返り1つの項目に対しなるべく細かく記載することを意識しました。
ただ丁寧に書こうとするとそれなりに時間が必要な点は注意してください。自分の場合は、前述の通り7時間ほどかかりました。

事業成長に繋がる成果を詳細に示すこと

技術課題や経営課題の解決策がいかにイケてるかではなく、課題を解決した先に得られた成果がどれほど大きかったかを強調するようにしました。新規獲得MRRへの寄与だったり、チャーン防止によって維持されたMRR金額などを示すことでその課題解決がどれほどの事業インパクトをもたらしたか理解しやすくなります。

読みやすい文章になるように工夫する

上記で記載したとおり、エントリーシートは文字数の制限もなければフォーマットの制限もないというフリースタイルな様相でした。そのため、いかに伝わりやすいフォーマットを作り注目してもらえるかは重要になるのかなと考えていました。

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