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技術や思考を一度限界まで振り切ってみる

2020/12/12に公開

本記事は DDD-Community-Jp Advent Calendar 2020 の12日目です。

■ はじめに

Discord のコミュニティ DDD-Commumity-Jp (#dddcj, #ModelingKai) にて、
モブモデリング・モブプログラミングに関する勉強会を約1年間(隔週) で続けてきました。
またそこから派生(?) する形で、Akka の勉強会なども始まりました。

これらを通じて様々なことを学んできましたが、
今回はその中から、勉強会としても技術者としても大切だと感じた『一度限界まで振り切る大切さ』 について、ポエム言語化にチャレンジしてみようと思います。


■ 今までの思考パターンを振り切る

モブモデリングやモブプログラミングでは、
その気になれば自分の思考の癖やパターンを押し付けてしまうことも可能です。
しかしそれでは自分ひとりでモデリングやプログラミングをしているのとなんら変わりがありません。

あえていつもの自分とは異なる考え方で実際にやってみる。
なぜそう考えるのかを聞き、質問し、考え、学ぶ。

そこに 今までの自分になかった考え方を取り入れて成長するチャンス があります。
また 良くない思考の癖に気が付くきっかけ にもなります。

勉強会で 「あえてやってみる」 ことで、
昨日までの自分であれば絶対にしなかったであろう考え方が身につくかもしれません。


■ 今までの技術を振り切る

勉強会に参加して、

  • そんなやり方があるんだと知った
  • そんなやり方があるんだと知って試してみた

これらには天と地ほどの経験値の差が生まれます。
いわゆる『百聞は一見に如かず』というやつです。

しかしこの言葉、言うのは簡単なんですが意外と実行に移すのは難しいのです。
実はこの問題はモブワーク(それも特に勉強会で) をすることで比較的簡単に解決できます。

「その方法でやってみましょう」

という魔法の言葉をつぶやくだけです。
だって勉強会ですから、失敗してもいいんです。

「あえてやってみる」ことで、
聞いただけ・知っただけから 「実際にやった」 に変わります。

やってみて、自分のいつものやり方と比べて良いところや悪いところが見えてくる。
それはすなわち 手札が1枚増える、ということです。

いざ鉄火場に来た時、切れる手札は1枚でも多い方が問題に対処できる可能性があがります。
とにかく何でも試してみるという貪欲な姿勢が豊かな学びに繋がり、武器となっていきます。


■ とことんまで振り切る

『あの技術凄いなあ』
『でも自分では使わないしなあ』

こんな風に思う事はありませんか?
私はあります。

でもそうやって思っていたら一生使うことはありません。
なら、やってみる。

実体験として、そうしてやってみた結果、
思っていたよりも今の自分にも適用できる学びが多く含まれている ことに気が付きました。

新しい何かを学ぶときに、酸っぱいぶどう理論を使って諦めることは簡単です。
自分には縁がないものだから・・・ という言い訳をすることも簡単です。

しかしその考えを振り切って、いつもの自分ならやらない・やれない領域まで学んでみる。
極限まで振り切った技術を学ぶことで、判断の限界値が広がります。

勉強会であればそれが比較的容易に可能です。
ひとりだと難しくても、みんなで学べば思っていたよりも遥かに簡単に学ぶことが可能です。


■ 振り切ったその先

そうして限界まで振り切ってみると、
「じゃあ実際にはどこまでやればいいの?」 という自分なりの答え が見えてきます。

やってみないと理解の難しい辛さや重さといった 理想とは異なる現実 が見えて初めて、
どんな考え方や技術をどこまで採用するか? という問いに対する 現実解 が露わになってくるのです。

だからこそ、一度難しいことを学んでおくという事はとても有用です。

探り探り歩みを進めるのではく、一度限界まで行ってから戻ってくる。
この姿勢は今後も大切にしていきたいと考えています。

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