【個人開発のススメ】指導教員とまさかの再会 ※非技術記事
はじめに
21院卒OBの@adamu_of_funです。Advent Calendar 2025 part2 3日の記事を書かせて頂きます。
本記事の内容としては、本業以外でアプリ開発してみたら指導教員とのまさかの再会に繋がったというお話です。
アプリ開発に興味ないってあなたにこそ読んでいただきたいので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
軽く自己紹介
- 元所属:複雑系コース→複雑系情報科学領域
- 研究室:???←ここ重要
- 研究テーマ:セルオートマトンや反応拡散系の数理モデル、数値シミュレーション
当時の私は実家から行ける範囲の物理学科のある大学に入れずに妥協して未来大を選んだため、数物系の研究にしか関心がなくプログラミング基礎の評定は落単寸前で、高度ICT演習などにも全く興味がありませんでした。
宣伝
地球人最弱のFlutterエンジニアを趣味と実務両方でやっています。
趣味で天鳳/雀魂ユーザ向けの麻雀点数計算用アプリを個人開発しました。万が一興味があれば幸いです。
※99ドルを毎年払いたくないので、Android版しか出していません。iOSユーザの方はすみません。

また、私の現職について選考関係無しに話を聞いてみたいという方は気軽にXでDMをください。新卒・中途どちらでもOKです。
エンジニア以外に営業職の方もリファラル可能です。
toG向け(要するに役所相手)アプリの自社開発会社になります。
就職
新卒で共通ポイントなどを運営する会社に入社しました。未来大生ならお世話になったことがない人はいないであろう会社です。今回は冒頭で触れた結果に至るきっかけのみに絞って書こうと思います。
面倒くさい方は「まとめ」まで読み飛ばしてください。
きっかけ1
ToC向け自社アプリを複数展開しているものの、実際には上流工程が多くてよく言えばプロマネとして説明資料(パワポやエクセル職人)作成、進捗度管理、社内調整、ベンダーコントロールスキルなど磨くにはうってつけ、開発作業はベンダー依存で自身の技術力を上げるのは難しい環境でした。加えて、社内では「〜は私が開発した」といっている人を複数見ましたが、「自分の力だけでアプリを作って公開した訳じゃないのにそれは違うだろう」と思い、顔面をグーで殴ってやろうかと自分とは思想が絶対に合わないだろうと思いました。実際には社内外の関係者をたくさん巻き込んでおり、全員がやるべきことをこなせたからです。聖武天皇が大仏を立てたと日本史の教科書に書かれていましたが、違いますよね。名前も建築の実作業をしたのは名前も残っていない大工さん達です。そういう理屈です。
あと、久しぶりにサマーウォーズの映画を観て、このセリフが言えるようになりたいと思いました。

また、体調不良で休みがちな方が同じ部署にいて、その方で後続の仕事が止まったことで想定していたスケジュール通りに進まなかったり、オフィスフロア削減によるリモートワーク主体で同じ部署の人に直接質問できないなど自分の努力のみではチームでの仕事が進まず、実務経験をどんどん積むことが難しい状況でした。
これを機に「実務以外でも何か自分の武器になるものを作らないといざという時に転職できない」と感じました。まず直感で思いついたのがアプリ開発です。これならば自分が既に持っているmac(メモリ16GB、ストレージ256GB)だけで作れるし、リモートワーク中の休憩時間にも取り組める。なんなら広告付けて収益化できればチャンコロも稼げるのではと考え、swiftやkotlinなどを調べ始めましたが、一人で2つ言語を1から学んで開発を継続させるのは面倒くさい。そんなときに見つけたのがFlutterです。そのときは確か2022年頃でしたが、今思えばそこそこ良い目の付け所だったと自分でも思いました。
きっかけ2
本社が丸ごと東京から神奈川へ2025年に引っ越すことが2024年に発表されました。当時は千葉に住んでおり、結婚のために都内に引っ越す先を決めたタイミング直後にこれを言われ、引っ越し先から新しい勤務地へも片道で約2時間の見込みとなりました。そのため、「この会社に長居するのはメリットが薄い」と率直に思いました。
まとめ
長くなりましたが、
- プロマネ経験は積めるが、エンジニアとしての腕力を高めていくのは難しい
- 片道約2時間の通勤時間になる見通し
この2点が転職を考えるきっかけとなり、特に後者が大きな後押しとなりました。
転職活動
個人開発をしていて動くものが作る過程は正直に言って知名度のある前職の業務よりも楽しさを感じました。そのため、Flutterエンジニアのポジションに自分のキャリアを切り替えることにしました。
しかし、アピールできる実務経験は
- ベンダーコントロール、プロマネ(案件進捗管理、社内外折衝など)
- ToC向けサービスのクラウド管理画面、DB操作
- ポイントシステムの基幹システム(データ基盤に関わるバッチ、API、ポイント付与計算など)
などで、アプリの実装業務やアーキテクチャの設計などは未経験だったため、応募要件を満たしていない会社を除外して10社ほどに応募を出しました。
結果としては転職活動をしたのは3週間ほどで、家から片道30分かつ残業時間が月10時間未満で明らかに単価も上がる会社に採用頂けました。
2025年3月末で新卒で入った会社を退職し、4月に転職しました。実際に半年以上働いてみてとても居心地がよく、残業も月5時間すら超えたことはなく、仮に毎月残業ゼロだとしても賞与込みで前職での年収(月あたり約残業20時間)以上は最低保証の給与体系でした。
自身でFlutter製アプリをストアに公開している点や前職での経験を加味したポテンシャルを評価してもらえたのが要因です。
転職後
入社してしばらくたった頃に新卒採用のために武蔵野大学という大学を人事が訪問すると聞きました。
どんな大学なのかと思って調べてみたらなんと、
指導教員としてお世話になった先生が異動されているではありませんか!!!!!!
人事にこの事実を伝えるととても驚かれたのと同時に感謝され、アポを取って訪問することになりました。
まさか縁もゆかりも無い大学で指導教員だった先生と再会し、当時の話や現職の会社説明などをすることになるとは思ってもいませんでした。
人口減少で学生数も減っているため、企業にとって特に理系の大学教員とのパイプはとてもありがたい訳です。
もう未来大には私が居た研究室はありません。上記で「???」と書いたのはこういう理由です。
直近2,3年以内に未来大に入学した方は知らないと思いますので、その先生が誰なのか興味がある方は私の研究テーマを参考にresearchmapなどで探してみてください。
終わりに
ここまで読んでくれた方に覚えてほしいことは以下の2つだけです。
- 本業以外(未来大生なら課題以外、社会人なら業務外の自己研鑽)でもアウトプットしましょう。例として個人開発はいかがですか?未来の自分を助けます。
- 人の縁は大切にしましょう。どこかでまた繋がるかもしれません。
個人でアプリ開発をした結果として良い転職ができ、卒業後に会えていなかった指導教員とのまさかの再会にも結びついたのは間違いなく良い方向に自分が進んだからだと確信しています。
開発作業がうまく進まずイライラすることもたくさんありましたが、未来大での学びの積み重ねがなければアプリのストア公開まで進められなかったと思います。
明日12/4のpart1は こはぜさん、part2はDiawel / まっさんがご担当です、楽しみですね!
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