個人開発の販促でTwitter広告を活用してみる
前回、個人開発しているサービスの集客を頑張っているお話を書いた。これはその続きだ。
上の記事では、継続的な流入獲得のために検索流入に注力したことを紹介している。どんなものを作っているかは記事を参照で。
今回は、別の集客方法として『Twitter広告』の試行錯誤をまとめていく。
ただ一回出稿しただけなので、統計的に役立つデータではないが、雰囲気が伝わればと思う。
なぜTwitter広告か
そもそもなぜ集客の手法としてTwitter広告を使ったかをまずはまとめる。
僕の作っているサービスのターゲットは、「ライブ配信活動をしている人」とかなり限定的なものだ。
ライブ配信をよく見ている人や、ライブ配信が好きな人ではダメなので、フォロー・フォロワーから趣味をターゲティングしやすく、同じ趣味を持った人に拡散しやすいTwitter広告を採用した。
リツイートの存在によって、僕が行っているような小規模で予算のほとんどない個人開発でも、低予算でより多くの人に届けることができるのが魅力的である。
今回使用したツイート
今回広告に使用したツイートは下記となる。
こちらは、僕の開発しているツール集の有料コンテンツであり、Boothで販売している。
つまり、コンバージョンはこの有料コンテンツの購入。
また、有料コンテンツのリリースにあたり、フォロワー数の少ない僕でも爆発的な認知を獲得することも目的の一つとなっている。
どのサービスでも同じことだとは思うが、「人気のあるコンテンツが、さらに人気を得ることができる」のは間違いないと思う。
- リリース時点で広告を使って流入を増やし、たくさんの人に使ってもらう。
- 露出が増えるため、気になる人は検索をし、結果その後のユーザ獲得につながる。
↑ これをしたいと考えた。
広告の設定
Twitter広告を運用する中で設定は何度か変更したが、まずは最初期に設定した内容をシェアする。
- 日予算:1000円
- ゴール:サイト訪問
- 入札戦略:自動入札
- プレースメント:Homeのみ
- ターゲティング
- Follower look alikesに何名か指定
- ターゲティングの最適化:オフ
コンバージョンがBoothでの購入であるためタグが埋め込めず、Twitter上でCV計測まではできない。そのためサイト訪問をゴールに設定した。
資金がないので露出を絞る
予算が少ないため広告が表示される場所はホームのみとし、ターゲティングも限定的にしている。先ほど、僕の作っているサービスは「ライブ配信者」がターゲットと書いたが、今回のコンテンツに限っては「VTuberさん」に使ってもらいたいと思って作っている。よって、VTuberがフォローしてそうなアカウントをいくつかピックアップし、ターゲティングに追加した。
ターゲティングの最適化については「オフ」にしている。
以前、別に開発している『Hari』というサービスをTwitter広告で宣伝してみたことがある。
その時、この最適化設定をオンとオフの両方で試してみた。
結果、エンゲージメント数を多く獲得できたのは「オフ」の時だったので、今回もオフで行く。
この最適化の機能は、こちらで設定したターゲティング外にもあえて広告を配信し、より効果の出るユーザを自動的に見つけてくれる機能である。
便利な機能だが、日予算1000円で短期間する上では、学習期間が少ないのかなとも思う。
僕のサービスではターゲットが明確であり、例えば、ライブ配信が好きだけど実際に配信をしてはいない人に広告が出てしまっては困るというのもある。
より大衆がユーザとなるものを宣伝する場合でない限り使うことはないだろう。
運用しながら微調整をする
今回の結果は下記の画像の通りだ。
合計10日の広告出稿を行った。
途中で微調整を重ねたので、4つの期間に分けて紹介する。
いまさらだが個人開発の宣伝というより、コンテンツ販売として見てもらった方がいいかもしれない。ふつうにサービスリリースの告知を出すより、エンゲージメント率やクリック率は高くなっている。
ここからの①~④は表に記した番号と一致する。
①初期設定の結果
先ほど紹介した内容で広告を出してみた。
結果は画像の通りで、想像以上にいいねやリツイート・CVを獲得できた。
ここの結果をもとに「もっと大きな額で広告を打てば、売り上げ上がるかも?」と単純に考えた。
②日予算を引き上げる
日の予算を1000円→3000円に上げてみる。
ここで成果が3倍になれば良かったが、うまくはいかない。
いいね・リツイート・クリックがすべて減り、クリックあたりのコストが爆増した。
予算を上げすぎて、対象ユーザがおらず余計な人にまで表示されてしまったのかもしれない。
③日予算を下げる
このままお金を垂れ流してはもったいないので、ひとまず日の予算を3000円→1500円まで下げた。
結果、クリックあたりのコストはやや下がったが、いいね・リツイート・クリックは1000円の時と変わらない。
④指定するターゲットを増やす
これまで、ピックアップしたユーザのフォロワーの興味をもとに出稿していたが、ターゲットをさらに増やすことにした。
- 「Follower look alikes」に指定するユーザを増やす
- キーワードターゲティングを使う
指定するターゲットを増やすことで、理想の配信先に広告が表示されることが増えることを期待した。
結果、クリック当たりのコストはさらに下げることに成功した。クリック数も1000円の時よりも多い数値を得られた。
Twitter広告を出してみて
結果として、最も効率が良かったのが日予算1000円で出稿していた時だった。
ただ、売り上げとしては予算を増やすほど獲得できたので難しいところだ。
もし今後も類似コンテンツで広告を出すとしたら、ターゲットを絞って長期間で出すようにしてみようかと思う。
僕のサービスの場合は明確なターゲットが決まっていて、ターゲットに当てはまらない場合は、全く用途がないものだ。そのため、あえてターゲットを絞ってリツイートでの拡散を狙うのもよいかもしれない。
ここまで書いてみて、個人開発のナレッジシェアというよりかは、個人メモのシェアになってしまった感が否めない。
そのまま活用はできないと思うが、毎日広告のデータから対策をとればちゃんと結果に反映されるということくらいは役立つかもしれない。
今後の開発の進捗については、日々ツイートしていくと思うので、ぜひフォローをお願いします。
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