電子工作 その5(LEDフラッシャーICでArduinoを代用)
こんにちは、Ideagearの鈴木陽介です。
先日、2022年6月18日(土)の日本時間14時から17時半頃まで、竹村さんが運営する浜松の隠れ家的FabLab、「TAKE-SPACE」にて、一般の方を対象に電子工作のワークショップを開催させていただきました。
※本稿は、「電子工作のワークショップをファブラボで開催!その4(Arduino+ブレッドボード編【補足編】)」の補講として書きました。
今回改めて感じたのは、単なるLチカだけでArduino Unoを使うのはもったいないということです。完全にオーバースペックです。
そこでネットで調べてみると、「LEDフラッシャーIC」という便利なものがあるではありませんか!
ところが、マルツ浜松店に行っても取り扱い無し、、、比較的マニアックな部品のようです。
他方で、Lチカは単に一定間隔でLEDを点滅させるという単純な動作ですが、一見簡単そうに見えてもこれを実現するためには、基本的にはマイコンを使わないとできないようです。
Lチカって意外と高度なんですねw
ネットでLEDフラッシャーICを発注
仕方がないのでネットで購入することに。
電子部品のネット販売といえば、まずは何と言っても秋月電子通商ですね。送料はやや高めですが値段は格安。あとは、スイッチサイエンスや共立エレショップあたりでしょうか?
ただ、LEDフラッシャーICは本当にマニアックな部品のようで、私がネットで調べた限りでは共立エレショップでしか取り扱っていませんでした。
余談ですが、他にも買いたい部品、たとえばDC-DCコンバータ(3.3V→5V)の場合は、アマゾンではセット売りされているけどピンが無かったり、秋月にはあるけど共立には無かったりと、なかなか思い通りにはなりません。
電子部品は一個一個は非常に安いのですが、バラバラに頼むと送料が高くつくので一箇所にまとめたいところです。ただ、まとめるのは無理っぽかったので、今回は共立さん(当日発送翌日着)と秋月さん(翌日発送翌々日着)に分けて注文しました。
で、昨日(6/21)、共立で購入したLEDフラッシャーICが届いたのでテストしました。
これまた余談ですが、ちょうど2週間前の6/7に急遽コンデンサが必要になり、大阪日本橋の共立さんの実店舗、シリコンハウスで何種類かのコンデンサと絶縁チューブを購入し、取引先に郵送することができて助かりました。
今回もLEDフラッシャーICを唯一購入できて助かりました。
発送も速かったですし、今後も頻繁にお世話になる予定です。
ブレッドボードを使って動作テスト
今回購入したLEDフラッシャーICは、下記の2種類です。
・M34-1L:1秒間隔で点滅
・M34-2L:1/2秒(0.5秒)間隔で点滅
配線ですが、データシートを見てもよくわからなかったのですが、下記サイトの手書きの配線図の通りに配線したら無事点灯しました。
以下は、ブレッドボード上での動作テストの様子です。
右:1秒間隔
左:1/2秒(0.5秒)間隔
正確に1秒か、0.5秒かというと微妙ですね。特に右側のM34-1Lの方は、、、
それはともかく、次に気になるのは、このICはLチカにしか使えないのか?という点です。この便利なICをLチカだけに使うのはもったいない。
ということで、ブザーなどでも使えないかを試すために、ワークショップで使った回路でそのまま使えないか試すことにしました。
Arduinoの代わりにLEDフラッシャーICを使ってみた
まず、下記2つは6/19のワークショップ時に組んだ回路です。
上記は、パソコンのUSBからArduinoを通してブレッドボードに3.3Vを供電している状態。
上記は、リチウムイオンバッテリーから、ブレッドボードとArduinoに3.3Vを供電している状態。
そして、今回は上記からArduinoを外し、M34-1Lで代用してみました!
ブレッドボードを使った配線図
配線は、LEDだけならカンタンですが、ブザーと同時に動作させ、しかもスイッチで同時にON/OFFさせるということで、少し難義しましたがなんとかできました。
下記は、実際の配線図とその写真です。
下記は、実際の動作状況です。
そもそもArduino Unoは、ハーフサイズのブレッドボードとほぼ同じ大きさですので、それが無くなっただけでかなりコンパクトな印象を与えますね。
まとめ
LEDフラッシャーICを使ったテストは以上です。
今回はLEDとブザーだけでしたが、「点滅させるだけでマイコンを使うのはもったいないし、スペースも食うから避けたい。」という場合にはぜひ活用したいICだと感じました。
それでは次回は別の電子工作でお会いしましょう!
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