電子工作 その4 ワークショップをファブラボで開催!(Arduino+ブレッドボード編【補足編】)
こんにちは、Ideagearの鈴木陽介です。
昨日、2022年6月18日(土)の日本時間14時から17時半頃まで、竹村さんが運営する浜松の隠れ家的FabLab、「TAKE-SPACE」にて、一般の方を対象に電子工作のワークショップを開催させていただきました。
以下は、事前に配った本ワークショップのチラシです。
今回はオンラインとオフラインから計11名が参加し、そこそこにぎやかなワークショップでした。
内訳は、オンラインは深セン、香港、東京から各1名の参加と東海道新幹線から見学1名。浜松現地は参加2名+見学4名と私でした。
ただ、micro:bitとスマホ編はトラブル続きで、特にiPhoneユーザーが多数の中でiOSでうまくいかず、、、改善します!
本稿を書いた理由
それはともかく、ワークショップの最初の一時間で実施した「Arduino+ブレッドボード編」では、やはり配線図があった方が、特にオンライン参加の方に対しては親切だったと反省しています。
そこで本記事は、配線図など追加することで【補足編】として、Zennの記事に残したいと思います。
※本稿は、「電子工作のミニワークショップを開催!その1(Arduino+ブレッドボード編)」と併せてご活用ください。
では、以下は補足です。
13番ピンを使う理由
今回は、以下のソースコードを使用しました。
int led = 13;
void setup() {
pinMode(led, OUTPUT);
}
void loop() {
digitalWrite(led, HIGH);
delay(1000);
digitalWrite(led, LOW);
delay(1000);
}
ちなみに、信号の出力は13番ピンでなくてもいいのですが、Arduino Uno 上のL記号の横にあるチップLEDは、13番ピンとつながっているため、Arduino単独でLEDの点滅テストができるため便利です。
プログラムが正常に書き込まれている場合は下記のように点滅します。
ブレッドボードを使った配線図
今回は初心者向けの講座でしたので、下記順序でひとつひとつ丁寧に進めました。
配線図を参考にしながら、ブレッドボード、Arduino、LED、抵抗、ブザー、スイッチ、リチウムバッテリーを順番に配線してください。なお、ブザーはパルス式ではなく電圧で動くものを使います。
1.USBケーブルでパソコンとつないだ状態で、Arduino Unoの3.3VとGNDからブレッドボードに電源を供給し、LEDと抵抗を使ってLEDを常時点灯させる。(抵抗を使わないとLEDが故障します。)
2.上記1の回路にブザーを追加し、LEDとブザーが常時ONの状態にする。
3.上記2の回路にスイッチを追加し、スイッチでON/OFFできるようにする。
4.上記3の回路にArduinoの13番ピンからの信号線を追加し、LEDとブザーが1秒ごとにON/OFFを繰り返すようにする。
5.上記4の回路に対して、Arduino UnoとパソコンをつないでいるUSBケーブルを外し、バッテリーをブレッドボードにつなぐ。つまり、パソコンのUSB端子からの電源供給ではなく、バッテリーからArduino Unoと回路に電源を供給する。
※上記は実際の配線例と参考結果の動画です。
6.上記5の状態で、スイッチをONした時に、LEDとブザーが1秒ごとにON/OFFを繰り返せば成功。
まとめ
Arduino+ブレッドボード編の【補足編】は以上です。
なお、次回はKiCadを使った電子回路設計のワークショップを開催します。
Wikipediaによると、
「KiCad(キキャド)は、オープンソースのEDA(自動電子設計)用のソフトウェアスイート。電子回路設計とプリント基板(PCB)への変換を容易にする。(中略)KiCadは、回路設計、PCBレイアウト、ガーバーファイル作成・確認、ライブラリ編集といった設計プロセスの全てで使える統合環境である。」
ということで、KiCadはオープンソースでかつ電子回路設計全般に対応できるため、電子工作とセットで使い方を覚えておいた方がよいツールの一つです。
では、次はKiCadを使って、今回の電子工作の内容を基板化するところご紹介します。
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