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Movable Typeを新規インストールする

2025/03/10に公開

概要

MTを新規にインストールする手順について解説しています。
本記事の解説は、以下環境での動作を対象としています。

  • MT8の新規インストール
  • ソフトウェア版(サーバーに設置して利用するタイプ / 記事執筆時点での最新バージョンは8.4.2)
  • 一般的なレンタルサーバー、およびLinux環境で動作している標準的なWebサーバー

本記事は、サーバーのインストール要件は満たされているという前提での記事です。インストール要件や動作環境については、以下公式マニュアルをご確認ください。

mt-devを利用する方法、またMTをアップデートする方法については、以下記事をご参考ください。

https://zenn.dev/srkkr/articles/662c49a990cad8

https://zenn.dev/srkkr/articles/062fbfb54f9084

インストール手順

1. DBを作成する

MTで利用するDBを作成します。MySQLかMariaDBで作成します。

2. mt-config.cgiを修正する

mt-config.cgiファイルを修正します。
MTのプログラムを解凍するとmt-config.cgi-originalというファイルが入っているので、これをmt-config.cgiにリネームして利用します。

mt-config.cgiでは、最低限以下の設定を記述します(あらかじめ記載されている内容です)

  • CGIPath(MT本体のディレクトリパス設定)
  • StaticWebPath(MT本体のうち/mt-staticディレクトリのパス設定)
  • データベース設定
  • DefaultLanguage(管理画面のデフォルト言語)

この他にも、必要に応じていくつか設定を記述します。詳細は公式マニュアルをご覧ください。
また、以前書いたmt-config.cgi設定の記事でも解説しているので、こちらもご参考ください。

3. プログラムをサーバーにアップロードする

MTのプログラム一式をサーバーにアップロードします。
サーバーでCGIプログラムと静的ファイルをアップロードするディレクトリが分かれている場合、/mt-staticディレクトリ一式は静的ファイルのディレクトリにアップロードします(この場合、mt-config.cgiStaticWebPathもこれに合わせて修正が必要です)

4. パーミッションを変更する

アップロードした一部ファイルやディレクトリのパーミッションを変更します。
以下パーミッションは標準的なものを記載しています。

  • mi-config.cgi以外のCGIファイルを755(705)
  • /mt-static/supportディレクトリを777(707)
  • /tools/run-periodic-tasksファイルを755(705)
    • 予約投稿など、cronでスケジュールタスクを実行する場合
  • /pluginsディレクトリ内、独自に追加したプラグインでパーミッションの指定があるもの

5. 管理画面にアクセスしてインストールを完了する

ブラウザでmt.cgi(ファイル名を変更している場合はそのファイル名)にアクセスします。
アクセスすると、管理者用ログインID/PWの設定や初期ブログ設定の画面が表示されるので、設定をしてインストールを完了させます。

管理画面のダッシュボードが表示されたら、インストールは完了です。

6. 不要ファイルの削除など行う

インストール完了後、不要ファイルや環境によって必要ないファイルは削除、あるいはパーミッションを変更して実行権限をなくします。

不要ファイルの削除について、以前書いたセキュリティ対策の記事にもう少し詳しく記載しているので、こちらもご参考ください。

アップデート後に削除するファイル

  • mt-config.cgi-original
  • mt-wizard.cgi

実行権限をなくす、あるいは削除するファイル

  • mt-check.cgi(サーバー環境のシステム情報確認)
  • mt-upgrade.cgi

必要に応じて実行権限をなくす、あるいは削除するファイル

  • mt-cdsearch.cgi(コンテンツデータ専用の検索)
  • mt-comments.cgi
  • mt-data-api.cgi
  • mt-search.cgi

以上がMTを新規インストールするおおまかな一連の流れになります。

公式リファレンス

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