PowerCMS Xを触った感想など
遅ればせながら、PowerCMS X(ver4.01)を開発者ライセンスでローカル環境にインストール、すこし触ってみたので、その感想をつらつらと書いています。
触りはじめで間もないので頓珍漢なことを言っている可能性も高いのですが、その際はコメントなどでご指摘いただけましたら幸いです。
インストール
公式ブログにローカル環境構築の方法が記載されているので、こちらを参考に。
- MAMP を使ってローカル環境に PowerCMS X をインストールする手順 | PowerCMS X
- XAMPP を使ってローカル環境に PowerCMS X をインストールする手順 | PowerCMS X
筆者の環境はMac+MAMPなのですが、MAMP(ver7.2)だとPHPは「CGI/FastCGI」となっているため、pt-check.phpでのシステムチェック時に「システム出力バッファをフラッシュ(flush())することができませんでした。」というエラーが出てしまいました。MAMPでPHP-FPMを使う術がわからない(というかない…?)ので、この部分はそのままにしてしまっています…。
いずれDocker環境やVPS環境でもためしてみたいところ。
インストール時点ではテーマがあたってない状態なので、ログイン後ダッシュボードの「テーマの管理」からテーマをあてました(Mediaを適用)
触ってみた感想
テンプレート
- 「ビュー」という名称(上部メニューのブックマークアイコン内)
- PowerCMSでいうところの「アーカイブマッピング」は各ビューの「利用状況」項目で設定する
Movable Type(以下MT)やPowerCMSでは「インデックス」「アーカイブ」「モジュール」などのざっくりしたカテゴライズだったものが、PowerCMS Xではベースネーム(おそらくテンプレート識別子に相当)やUUIDによってひとつひとつきっちりとデータ化されているという印象。
MTやPowerCMSもDBで管理する以上内部的にはきっちり区別されているけど、管理画面上の見た目ではここまでではなかったので、すこし驚きでした。これらを元に独自の拡張などがしやすくなりそう。
中身は従来のMTタグでの書き方とそう変わらなさそうなので、MTやPowerCMSのテーマを触ったことがあれば、テーマ作成の学習コストはそんなに高くなさそう。
モデル
PowerCMS Xの一番の特徴だと思う。
公式のドキュメントにもあるように、データベース・マイグレーションツールでもあり、管理画面上でのコンテンツ入力を定義すると同時にDBのスキーマを定義しているもの。
管理画面上での設計の概念としては、MTにおけるコンテンツタイプに近いと感じた(コンテンツタイプはDBテーブルを追加しないけど)
モデルを作成するごとにDBにテーブルが追加されていくので、そのぶんちょっと負荷がかかる。
スペース
MTやPowerCMSにおいて「ウェブサイト」や「ブログ」にあたるもの。
PowerCMSXにおいては従来の「ウェブサイト」や「ブログ」とはすこし考え方が違っていそう。
フィールド
カスタムフィールドに相当。「フィールド型」との違いはまだよくわからない。
モデルのカラムとの違いについては公式ドキュメントに記載あり。
フォームにおいては「設問」「設問タイプ」というものが別で用意されているので、記事やページのフィールドとは使い分けする感じなのかな。
おわりに
全体的にPHPで作られていたり、「モデル」という概念だったり、「PluginStarter」というひな型プラグインが用意されていたり、APIが用意されていたりと、全体としてPowerCMS Xはより「拡張のしやすさ」「カスタマイズのしやすさ」を念頭に置いて設計されているのかなと感じました(すごく個人の感想です)
全体を理解するまでに時間がかかりそうですが、とても興味深いので、すこしずつ理解を深めていけたらと思います。
公式サイト・リファレンスなど
個人的によく利用しそうなコンテンツのリンクです。
本記事の執筆にあたっては、以下の記事もとても参考にさせていただきました。ありがとうございます。
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