社内のデザインを標準化するプロジェクトの振り返りと今後の展望
はじめに
ジングルベルな季節になりました。
今年は、プライベートではモンスターハンターワイルズに入れ込みました。
はじめてハンターランクがカンストしたり複数のキャラクターを作ったりすべての武器種を使ってみたり、かなり充実していました🍖
お仕事ではさまざまな言語やフレームワークを使ってプロジェクトを進めました。
その傍ら、社内におけるデザインの品質向上と効率化を目的とした施策にも取り組みました。
今回は、2025年に社内で進めてきたデザイン標準化プロジェクトの振り返りと、今後の展望についてお伝えします。
今年の振り返り
筆者が公開した記事を中心に振り返ります。
媒体がZenn(エンジニア向け)とnote(デザイナー向け)とで2つに分かれています。
投稿した日時の時系列は前後しますが、文脈としては下記のような流れで進めてきました。
1. 社内のFigma組織におけるルールの改定
まず、社内のFigma組織におけるルールを見直しました。
プロフェッショナルプランからビジネスプランへ移行したことと、Figmaが2025年3月11日から料金体系を変更したことに伴い、Figma組織の管理者としてチームやプロジェクトの管理方法、権限の設定、申請におけるフローなどを改めて検討しました。
各シートの差額や権限の差異、管理画面での操作、社外とのコミュニケーションを想定した構成などを検証するところから始め、落としどころをなんとか定めて社内に展開しました。
その際に投稿した記事が以下です。
2. 社内外へのアピール
ルールは策定しましたが、守られなければ意味がありません。
Figmaはなんとなくでもそれっぽく使えてしまうため、意図しない使われ方をされることが数多く発生し、Figma組織の管理者が閲覧できるアクティビティーログを基に注意喚起を行うケースが頻発しました。
社内への注意喚起や勉強会は以前から積極的に行っていましたが、こういったことは社外にも発信することで少なからず周知に繋がると考え、記事を投稿することにしました。
徐々にではありますが、社内でのFigmaの使われ方が改善されてきたように感じています。
3. テンプレートの作成と共有
プロジェクトで作成したテンプレートを紹介する記事を投稿しました。
実は2年ほど前から存在するテンプレートなのですが、なかなか社内で浸透しませんでした。
ベクターデータの最適化やコンポーネントの扱い方の理解が不足していることが主な原因でした。
そこで、より簡単に導入できるようにテンプレートを改良し、第三者に検証してもらい定量的に効率化が図れることを示しました。
結果的に67%の時間短縮と品質向上を見込める結果となりました🎉
4. Figmaの情報共有
前述しているように、Figmaはなんとなくでもそれっぽく使えてしまうため正しい知識が浸透しにくい側面があります。
そこで、Figmaの基礎知識やTipsの記事を投稿しました。
社内用の記事がほとんどなので公開できませんが、noteにも少し投稿しています。
今後の展望
引き続き、Figmaを中心に施策を進めていきます。
2025年12月現在、おおまかな方向性としては下記を想定しています。
- 問い合わせの対応フローの自動化
- デザインデータの品質基準の策定
- デザインレビューの観点の整理、フローの整備
- デザイントークンやライブラリの活用促進
これまでは盤石な土台が整っていなかったため、基礎の部分を固めることに注力してきました。
その甲斐あってプロジェクトの開始から数年で徐々に社内でも認識され環境も整いつつあるので、今後は応用的な施策にも取り組んでいきたいと考えています。
まとめ
2025年に進めてきたデザイン標準化プロジェクトの振り返りと今後の展望についてお伝えしました。
筆者はエンジニアですが、デザインに対し理解を示し積極的に関わることで、より良いプロダクトを作ることに寄与できると考えています。
今後もデザインとエンジニアリングの架け橋となれるよう、さまざまな施策を進めていきたいと思います🎄
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