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Microsoft Cost Management - 2023 年を振り返る

2023/12/26に公開

TL;DR

  • 今年も Cost Management に関してさまざまな update がありました
  • Microsoft Copilot for Azure が個人的には一番大きいかなと思っています
  • また、Azure Advisor からアクセスできる Cost Management Workbook もぜひ使ってみてください

参考

最初に参考 URL を書いておきますが、こちらです。

https://azure.microsoft.com/en-us/blog/microsoft-cost-management-2023-year-in-review/?wt.mc_id=MVP_391314

こんな感じの update がありました

というわけで一年の振り返り的な記事ですね。

Strategic partnerships

  • FinOps Foundation

    FOCUS: クラウドコストの透明性に関する新しい仕様 にも簡単な翻訳記事を出しましたが、FOCUS というパブリック クラウドや SaaS のコスト管理やデータ構造を共通化していこう、という取り組みに premier member として参加しました、ということですね。
    Azure での AWS のコストと使用状況の管理 などの機能で、個別にクラウド間が連携しているものはありますが、そもそも枠組みというか、標準仕様みたいなものを定めて SaaS 含めて共通化しちゃいましょう、感じです。

  • OpenCost for Azure Kubernetes Service (AKS) costs visibility

    OpenCost が Azure Kubernetes Service (AKS) で使えるようになったよ、という感じですね。
    どの粒度でコスト管理をするべきかはまー難しい話なのですが、いったん可視化ができることはいいのではないでしょうか。

Cost visibility and control

  • Copilot in Cost Management

    来年の前半くらいまではこれで割りと行けそうな気がするのですが、コスト最適化のための Copilot が出てきました。
    現時点では Private Preview なので、Request Access to Preview Microsoft Copilot for Azure から申請を投げて少し待っていれば専用の URL が送られてきます。

  • Cost analysis

    そうは書いてないのですが、たぶんちょっと前まで Cost analysis (preview) みたいな感じで書かれていたものが GA したような気がします。
    今までの Cost analysis とはちょっと違い、タブを使って複数の view を並行して見られるようになっているのが特徴の 1 つです。
    加えて、Enterprise Admin (readonly) を持っているときに Reservation をいい感じで見られるようになっているのもいい感じです。

  • Exports

    これはじみーーーーな update なのですが、コストの CSV を定期的に Storage Account に保存できる機能がだいぶ前からあるのですが、それが Firewall で守られた Storage Account に保存できるようになった、という感じです。
    こちらも Sign up for the new Exports experience. から申請して、Preview に参加する必要があります。

  • Pricesheet download

    この辺はあまり普段一般の利用者としては意識することは少ないかもしれませんが、価格表は API でも取得できます。
    ただ、この辺なぜか何度も改修が行われており、個人的には「またかw」という感じがします。
    Azure のコストって、契約形態によってちょっとずつ異なっていたりするので、料金計算ツール での計算もあくまで参考程度に、という感じなんですよね。

  • Alerting

    「In June 2023, we released the ability for you to configure alerts for under-utilized reservations.」ということだそうで、結構いいですよね。
    お客様のコスト最適化アセスメントすると、予約を使い切れていないケースは散見されます。
    最初に使うだろう、と思って買っておいたのが、実は運用の途中でサイズを変えて予約の範囲外になっていたり、というのはたまにあります。
    こういうのにあらかじめアラートを仕掛けておくと、利用率が高くない、無駄になってしまっている予約 (Reservation) に気づきやすくなります。
    docs は 予約使用率アラート からどうぞ。

  • Microsoft defender costs

    Microsoft Defender for Cloud の中にはいくつかの種類がありますが、以前までは subscription 単位でしか on/off できませんでした。
    つまり、ある subscription の中に Azure VM が 1,000 台あればその全部が対象になってしまいます。。
    Microsoft さん的にはうれしかったのでしょうが、お客様的にはうれしくないので、そこが改善されました。

New ways to save and do more with less

「do more with less」をどっかのタイミングから Satya Nadella がよく言っている気がしますが、そんな感じでいい感じの update がいっぱいあるよ、というまとめです。
Video もいっぱい出てるのでぜひ見てみてくださいまし。

個人的には、旧弊社の同僚がたしか少し絡んでいた コスト最適化ブックの使用とカスタマイズ が本気で使えるようになると、コスト最適化 おじさん お兄さんとしての威厳が失われていきますのでぜひ頑張ってほしいところです。
場所がわかりづらいのですが、Azure Portal の Azure Monitor > Workbooks ではなく、Azure Advisor > Workbooks にあるのでお気を付けください。

Looking forward to another year

まぁ来年もやっていき、という感じですね。
「Follow Microsoft Cost Management on Twitter」とあるんですが、X ではないでしょうか???というところで締めておきます。


Update log

  • 言及していたサービスが GA したので、参考リンクの追加 - 2023/12/28

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