[2024年版] 読んでよかった本の紹介
機械学習
深層学習 (イルカ本)
著者: 岡谷 貴之
出版社: 講談社 (2022/1/19)
深層学習 改訂第2版 (機械学習プロフェッショナルシリーズ)
深層学習関連の技術は,大抵がArxivという論文サイトに一次文献が載っているものの,当然前提知識を要求されるので,Arxivに行く前に1-4章あたりを読んでおくと良いです.このあたりはPytorchの設定など,実務にも関わるのでおすすめです.5章以降は,一次文献にあたるか,後述する本を読むことを推奨です.
実際に手を動かしたい人はゼロから作るDeep Learningから入るといいかもしれないです.
機械学習エンジニアのためのTransformers
著者: Lewis Tunstall, Leandro von Werra, Thomas Wolf,
出版社: オライリージャパン (2022/8/5)
機械学習エンジニアのためのTransformers ―最先端の自然言語処理ライブラリによるモデル開発
理解まで後一歩のところからステップアップするのに良い.特に,理論とアーキテクチャ解説が俊逸.ここだけで買う価値あります.
リアルでお会いしている方にもお勧めしているが,難しいという意見も複数もらっているので,「初手で読む本」ではないのかもしれないです.ある程度,機械学習や深層学習のバックグラウンドがあって,積み重ねで威力を発揮する本だと考えています.
パターン認識と機械学習
著者: C.M.ビショップ
出版社: 丸善出版 (2012/4/5)
言わずと知れた機械学習本 PRML.英語版pdfだと無料で読める.かなり計算をすることになるので,
ベイズをざっくり知りたいのであれば,標準ベイズとか後述する須山ベイズ読んだ方が良いかも.筋トレには間違いなくなる.線形代数の知識が前提となっているものの,本書で利用する公式はAppendixで導出することになるのであまり気にする必要はない.
ベイズ推論による機械学習入門
著者: 須山 敦志
出版社: 講談社 (2017/10/21)
機械学習スタートアップシリーズ ベイズ推論による機械学習入門
初手でやるならPRMLよりこちらの方を推奨.事後分布が解析的に求まるモデルから始まり,もとまらない場合の数値計算アルゴリズムを学ぶオーソドックスな構成.解説がわかりやすいのとモデル図が挿入されているのがありがたい.
経済・ファイナンスデータの計量時系列分析
著者: 沖本 竜義
出版社: 朝倉書店 (2010/2/1)
経済・ファイナンスデータの計量時系列分析 (統計ライブラリー)
時系列分析をしてみたい人にお勧め.事例が豊富で途中式が丁寧なので,統計検定2級ぐらいの知識でも読めると思う.ただ,統計の知識を前提としている部分があるので,全く触れたことのない人だと混乱する部分があるかなという感じです.
Web
Web配信の技術
著者: 田中 祥平
出版社: 技術評論社 (2021/2/10)
Web配信の技術―HTTPキャッシュ・リバースプロキシ・CDNを活用する
PR TIMESにインターンとして入った時にCDNの活用の話が社内で活発だったのですが,あまりにもCDNを知らずついていけなかったので買いました.とりあえずこれ一冊あれば話についていけると思います.
正規表現技術入門
著者: 新屋 良磨, 鈴木 勇介, 高田 謙
出版社: 技術評論社 (2015/4/14)
正規表現技術入門 ――最新エンジン実装と理論的背景 (WEB+DB PRESS plus)
機械学習の応用を生業とするようになってより厳密な文字列処理の技術が必要になったため購入した.仕事で使うたびに開いていいたところ,目である程度バリデーションできるようになったので,この本に限らず,正規表現本を一冊手元に置いておくと良いと思う.正規表現エンジンそのうち作りたいですね.
こういうのを一発で読めるようになりたい方はぜひ
プログラマのための文字コード技術入門
著者: 矢野 啓介
出版社: 技術評論社 (2018/12/22)
[改訂新版]プログラマのための文字コード技術入門 WEB+DB PRESS plus
正規表現と合わせて仕事で使うことが多いです.例えば,正規表現でUnicodeの範囲指定したり,Unicode正規化などをすることがあります.背景を知っておくことで,Validationの方針決定に活かせたりするので何かと正規表現を使うエンジニアの方には必読かなと思います.
検索システム
著者: 打田智子 古澤智裕 大谷 純 加藤 遼 鈴木翔吾 河野晋策
出版社: Lambda Note (2022/05/02)
検索システムの実装を知りたい人にお勧め.なぜ検索システムがいわゆる転置インデックスを使っているのか疑問に思った人にはちょうど良い解答になるかなと思います.これをみながら一度自分で実装すれば,忘れませんね.(やりました)
ドメイン駆動設計 モデリング/実装ガイド
著者: little-hands
出版社: -
迷子になりがちなドメイン駆動設計を,実例で考えていく本.ドメイン貧血症になると何がまずいのか,ドメイン駆動設計でなにを解決できるのかという部分を学べる.ページ数が少ないので読みやすさもGood.
コンセプトから理解するRust
著者: 原 旅人
出版社: 技術評論社 (2022/2/7)
RustはCにブレーキをつけたような言語なのですが,RustがC言語の何をプログラマから上手に隠してくれているのかを学ぶことができます.初心者というより中級者から上級者が読むと学びになる本かなという印象です.
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