新米マネージャーとしての気づき
はじめに
今年の8月にメンバーからユニットマネージャーに就任し、日々試行錯誤しながら業務に向き合っています。今回はメンバーからマネージャーになる上での気づきを備忘録としてまとめてみようと思いました。
マネージャーって何するの?
具体的なマネージャーの業務内容ってどんなものがあるのか考えたことはあるでしょうか?
自分はこれまで特に考えたことはなく、なんとなく「目標設定とか評価とかが業務に入ってくるのかなー」くらいしか思っていませんでした。
主にマネージャーの業務を分類すると以下になります。(結構多い。。。)
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人材管理(ピープルマネジメント)
- 採用・配置: 組織に必要なエンジニアの採用やチームへの配置を行います。
- 育成・評価: メンバーのキャリア開発を支援し、目標設定や評価、定期的な1on1ミーティングなどを通じて成長を促します。
- チームビルディング: チーム内のモチベーション向上や、メンバー間の信頼関係構築をサポートします。
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技術・開発プロセスの管理
- プロジェクト管理: プロジェクトのスケジュール管理、進捗状況の確認、課題解決などを行います。
- 技術戦略の実行: 技術的な意思決定や、開発プロセスの改善を行います。
- 開発環境の整備: メンバーが快適に働けるよう、物理的・仮想的な開発環境を整えます。
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事業戦略との連携
- ビジネスサイドとの連携: 営業やマーケティング部門と連携し、顧客のニーズを理解した開発を推進します。
- 戦略立案: 開発チームが事業目標を達成できるよう、技術的な観点から事業戦略の実現をサポートします。
- 投資助言: システム開発環境への投資などについて助言を行います。

まだまだこれらの業務がしっかり遂行できているかと言われると全くそんなことは無いのですが、一歩一歩できるように頑張っていきたいです。
マインドの変革
マネージャーになるからには、当たり前ですがマインドの変革を起こさないといけません。
チームとして結果を出せなければその責任も負うことになります。
ちなみに自分はマネージャー成り立ての時の思考は以下のようなものでした。
- メンバーの負担を減らしたいから自分も手を動かさないと!
- スクラムイベントの進行やタスクの切り出しや設計も自分がやらないと!
- 不具合発生したらまず自分が見ないと!
当然これはNGで、全部自分でやろうとしていてすぐにキャパオーバーになっていました。。。
マネージャーとしては、メンバーにどこまでを任せるのかを決めて権限やタスクを委譲していくことが必要です。
しかし、これは意外と難しいものでした。中には「自分がやった方が早く終わってチーム全体の工数が減りそう」といった仕事などが存在し、ついつい「自分でやってしまおう」となりがちなのです。
そしてこれが積み重なってすぐにキャパオーバーになります。。。
マネージャーはチームとして成果を出すことが求められます。
そのためには、あらゆるタスクをメンバーに委譲していくことは必須であり、自分はチームやプロダクトの改善のために時間を使っていかなければいけないのです。
全てをYESで引き受けない
マネージャーになると、他部署や他チームから日々連絡が入り、「これがやりたい」とか「これを調べてくれ」などあらゆる方面から依頼が来たりします。
時にはメンバーからも「こんなことがやってみたい」と相談が来ることもあります。
そんな時に、一個人の感情としては「全てすぐにやってあげたい」と毎回思います。
みんな困って相談しに来ているわけだし、悩みや課題をすぐに解決してあげたいと当然思います。
しかし、マネージャーの立場としてはどうあるべきでしょうか。
チームのリソースは限られていて、ロードマップの開発や緊急の案件もあったりします。
そんな中で全てをYESで引き受けてしまうと間違いなくチームはパンクします。
ここは自分がコントロールしてすべきではありますが、一概にNOと突き放すのではなく「ここまでだったらそこまで時間かけずにできそう」「このくらい時間もらえれば可能かどうか調べられそう」といった提案の仕方をすることで、落とし所を作ったりします。
チームとして、個人として成長するために
まだ、マネージャーに就任してから半年も経っていないですが、少しはマネージャーとして成長していけてるのかな。。と感じています。(まだまだたりてない部分は多いのですが)
チームもプロダクトも成長しながら、個人も成長する。
どうすればこのサイクルを回すことができるかを考えてこの先活動していきたいです。
(以下の記事などは、エンジアリングマネージャーとしてどうチームやプロダクトに貢献していくかが分かりやすくまとまっていて、非常に参考になります)
現在のチームメンバーはみんな優秀な方ばかりなので、正直助けられている部分の方が多いです。
まだまだ自分がマネージャーとしてチームに何か貢献できているのかと言われると怪しいかもしれません。
しかし、何かしらの形でチームに還元できるように日々を過ごしていくつもりです。
メンバーが開発に集中できる環境を作る、それぞれの目指すキャリアプランを一緒に立てて追いかける、売れるプロダクトを作るために頭を使う。マネージャーとしてできることはたくさんあります。
これから先楽しいことばかりではなく、困難もあるかと思いますが、みんなで力を合わせて乗り越えていけるように頑張っていきたいです!
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