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PostmanのResponse Timeの計測項目について

2024/12/22に公開

Postman Advent Calendar 2024に参加しています(^^)

はじめに

Postman使っていますか!?
PostmanはAPI開発の上で欠かせないツールですが、ユーザー体験を最大化するためのパフォーマンス計測として、 Response Time というものが提供されています。

Response Timeとは

Response Time は、APIリクエストを送信し、サーバーから応答(レスポンス)が実際に返ってくるまでに要した時間をミリ秒単位で計算、表示します。
これはAPIの速さを検証するともにその他にも関連のする要素、例えばDNSやサーバー内処理などを加味し、パフォーマンスを総合的に判断することができます。

表示方法


リクエスト後、レスポンスにかかった秒数が表示されるのでカーソルをホバー

Response Timeの計測項目について


計測項目についてPostmanドキュメントでは定義がありませんでしたが、一般的に以下のような意味合いになると思われます。

ソケットの初期化 (Socket Initialization)

サーバーとの通信を開始する際の準備時間です。ネットワーク接続のセットアップや、必要なリソースの割り当てが含まれます。

DNSルックアップ (DNS Lookup)

ドメイン名(例: api.example.com)へ対応するIPアドレスに変換する時間です。DNSサーバーへの問い合わせが行われます。

TCPハンドシェイク (TCP Handshake)

クライアントとサーバーが通信を開始するための接続確立手順です。三者間のハンドシェイク(SYN, SYN-ACK, ACK)が含まれます。

SSLハンドシェイク (SSL Handshake)

HTTPS通信の場合に行われる暗号化セッションの確立時間です。鍵交換や証明書の検証が行われます。

待機中 (TTFB: Time to First Byte)

サーバーが最初のレスポンスバイトを返すまでの時間です。サーバーの処理能力や負荷が影響する重要な指標です。

ダウンロード (Download)

サーバーからクライアントにデータが送信される時間です。レスポンスサイズが大きいほど時間がかかります。

処理 (Processing)

クライアント側でのレスポンスデータの解析や表示にかかる時間です。

最後に

PostmanのResponse Timeを理解することで、APIのパフォーマンスを可視化し、ボトルネックを特定して改善に繋げることができます。特に、項目ごとの詳細な測定結果を参考にすることで、具体的な改善ポイントが明確になります。

API開発は単に機能を動かすだけでなく、効率と安定性を追求することが重要です。Postmanを活用して、より快適なAPI体験を提供していきましょう!

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