Short動画で、「動画をプレビューできません」を解決する方法
DaVinci Resolveビデオのモバイルプレビュー問題を解決
DaVinci Resolveで作成したビデオをモバイルアプリに投稿する際「動画をプレビューできません」というエラーが発生する事例があります。これは、DaVinci Resolve からビデオをエクスポートする際に、タイムコード (tmcd) トラックがファイルに追加されるため、Android 上の一部アプリでこれを開けないことに由来します。
問題の解決方法
FFmpeg GUI Appは、この問題を解決するためにPythonとtkinter
を使用して構築されたシンプルなデスクトップアプリケーションを作成しました。このアプリはユーザーが入力ビデオファイルと出力フォルダーを選択し、(下記の)FFmpeg コマンドを内部的に実行することで、問題のビデオを変換します。
もしアプリを使わず、完全に自身で解決したい場合は、以下の「アプリの內部で実行されるFFmpegコマンド」を実行することで解決できます。
FFmpeg GUI Appでも結局FFmpeg
をインストールする必要があります。このアプリは、より早く変換するために利用されます。
アプリの內部で実行されるFFmpegコマンド
FFmpeg GUI App は次のコマンドを内部で実行します:
ffmpeg -i input-video.mov -c:a copy -c:v copy -write_tmcd 0 output-video.mov
このコマンドの意味は次のとおりです:
-
-i input-video.mov
: 変換対象のビデオファイルを指定 -
-c:a copy
: オーディオトラックの内容を変えずに保存 -
-c:v copy
: ビデオトラックの内容を変えずに保存 -
-write_tmcd 0
: タイムコードトラックを削除 -
output-video.mov
: 出力されるビデオファイル名
FFmpeg GUI App の使用法
必要な環境
- Windows OS
- FFmpegがシステム PATH に追加されていること
(例:ffmpeg -version
コマンドでFFmpegのバージョンが表示されること)- ffpegの公式サイトにアクセス
- Windowsの方は画像のように選択し、
FFmpeg
をダウンロード
- 任意の場所(通常は、
C:\Program Files\
)に移動し、そのパス(例:C:\Program Files\ffmpeg-master-latest-win64-gpl\bin
)をコピーし、環境変数のPATHに追加する
- Python は不要です (このバージョンは自定義の .exe ファイルとして配布されています)
アプリの使い方
1. ファイルのダウンロード
このリポジトリの Releases タブから実行ファイルをダウンロードしてください。
2. 実行ファイルを起動
ダウンロードした .exe ファイルをダブルクリックして、アプリケーションを起動します。
Windowsにより、エラーが出た場合、「詳細」ボタンを押して、「実行」ボタンを押します。
セキュリティ的には問題ありませんが、もし心配な方はGithubのソースコードを見ることができます。
3. ビデオファイルの選択
アプリ上で入力ビデオファイルを選択します。これは変換したいビデオファイルです。
4. 出力先フォルダーの選択
変換完了後のファイルを保存する出力先を指定します。
5. FFmpeg実行ボタンのクリック
「FFmpeg実行」ボタンをクリックすると、FFmpegコマンドが実行され、変換出力が行われます。
もし上手くいかない場合
FFmpegが必要です。また、FFmpegが正しくシステム PATH に追加されていることを確認してください。
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