【転職1ヶ月】受託から自社開発に転職して良かったこと・悪かったこと
はじめに
こんにちは！コード・ドットと申します！
今年の4月から勤めていた受託企業を退職し、自社開発企業に転職したので入社1ヶ月の所感を書き綴りたいな〜と。まだ1ヶ月ですが、ある程度良し悪しがわかってきたので、これから転職を考えてる人や自社開発の雰囲気が少しでも伝われば幸いです
転職活動について知りたい方はこちらもぜひ↓
良かったこと
アジャイル開発の経験が積める
正直に言うと、入社前に一番不安だったのがこの「アジャイル開発」でした。
これまではずっとウォーターフォール型で、「まずは設計して、そのあとに開発、最後にテスト」という流れで進めるのが当たり前だったので、「要件が途中で変わる？都度調整？ほんとにそれで大丈夫なの？」と、正直かなり戸惑っていました。
でも、実際に働いてみると、スクラムのフレームワークに沿って、短いスパンで小さく作ってリリースしていく開発スタイルは理にかなっていて、むしろやりやすいと感じる場面が多いなと感じてます。
例えば、仕様変更や差し込み対応があったときは、それを工数に組み込み、スプリントの最後に振り返りを行います。ベロシティをもとに、今回のスプリントでチームがどれだけタスクを消化できたかを振り返り、次回のスプリント計画に活かすことができます。その他にも、転職活動で有利に働くことが多いことも良い点の一つです。有名なテック企業の求人を見ると大体アジャイルやスクラムという文言が入ってることが多く、企業によってはアジャイル開発の経験が転職の必須項目に設定されてるケースもあるため、自分の市場価値を上げるという観点でも非常に良い経験を積めてると感じます。
開発生産性を常に意識できる
これは会社によって方針が分かれる部分かもしれませんが、弊社ではFindy Team+を導入していて、開発生産性を定量的に測る仕組みがあります。
特に Four Keys（フォーキーズ） という指標をベースにしていて、デプロイ頻度や変更のリードタイム、変更失敗率などを定期的に振り返っています。
これによって「自分たちのチームは今どこがうまくいっていて、どこに課題があるのか」が数値として見えるようになり、改善の方向性もはっきりします。
もちろん、受託系の企業でも生産性を意識しているところはありますが、どうしてもクライアントや案件ごとの事情に左右されやすく、継続的な改善まで手が回らないケースも多いと感じていました。
その点、自社開発では自分たちの手でプロダクトを育てていく責任があるぶん、こういった仕組みがしっかり運用されているのはすごくいい文化だと感じてます。
巨大なコードベースに触れる機会
前職では、0→1の開発経験は多く積めたものの、すでに多くのユーザーが利用しているプロダクトに携わったことはほとんどありませんでした。そのため、入社直後に目にした大量のファイルと膨大なコードの量には、正直圧倒されました。
小さな機能追加ひとつとっても、慎重に影響範囲の調査が欠かせません。最初は「地味だし面倒だな」と感じることもありましたが、他人の書いたコードを読むことは本当に学びが多いです。
良いコードに触れると「こう書けば見通しが良くなるのか」と気づき、逆に悪いコードに触れると「こうすると後々つらくなるな」と実感します。そうした積み重ねの中で、何が良くて何が悪いのか、自分の中での判断基準が少しずつ育っていく感覚があります。（私はまだまだですが...）
さらに、長年運用されているプロダクトには必ず技術的負債が存在します。
そういった負債にどう向き合い、どうリファクタリングを進めるのか。改善の優先順位の付け方、段階的に改善していく方法など、0→1フェーズではなかなか得られない経験を積むことができています。
会社の一体感を感じることができる
転職して面白いなと思ったことの一つが、「全員が同じ方向を向いている」という感覚を持てることだと思いました。
特に、会社の収益の大部分が自社プロダクトから成り立っている場合、エンジニアだけでなく、CSやセールス、マーケなど、あらゆる職種のメンバーが同じプロダクトの成長に向けて動いています。
実際、日々の業務でも他部署との連携が多く、「みんなでプロダクトを良くしていこう」という空気を強く感じます。この熱量の高さは自社開発ということだけでなくスタートアップやベンチャー特有のカルチャーなのかもしれませんね。
成果が上がれば全員で喜べるし、課題があればチームを超えて向き合える。そんな一体感が自然と生まれているように思います。
一方で、前職では受託開発だったこともあり、同じ部署でも案件がバラバラ。
チーム単位で動くことが多かったため、他チームのメンバーと業務上の接点がほとんどなく、結局、退職するまで一言も話さなかった人もたくさんいました。
今は「同じ船に乗っている」ような感覚があり、これは自社開発ならではの魅力だと感じています。
悪かったこと
ドメイン理解が予想以上に大変
特に別業界からの転職だった方には共感いただけると思うのですが、業界特有の用語や文脈が前提になっている場面が多く、最初は本当に苦労しました。ミーティングでは知らない言葉が次々と飛び交い、チームメンバー同士のやりとりも「何を話してるのか全然わからない…」と感じることが多々ありました。
技術的なキャッチアップ以上に、言葉の意味を理解するのに時間がかかり、「自分だけ取り残されてるのでは？」という焦りもあります。
1ヶ月が経ち少しずつドメイン知識が深まってくると、仕様の背景や、なぜこの設計なのかという意図も見えてくるようになり、徐々に開発もしやすくなってきます。それでも理解不能な箇所はまだまだ沢山ありますが...
開発時間が意外と少ない
前職はミーティングが週一しかなかったため、それ以外の時間はほぼ全て開発に費やせましたが、自社開発ではそうはいきません。すでにユーザーがそれなりにいるため、CSからの問い合わせやアラート対応などの保守運用業務がある一方で、開発を前に進めるための機能開発も行う必要があります。成熟した大企業であればその辺もある程度分業してるのかもしれませんが、成長フェーズの企業では難しいのが現実。通常アラートや問い合わせは優先度が高いため差し込みタスクとして入ることが多く、その結果、開発時間が確保できずに残業することで辻褄を合わせてる人も多い現状です。この辺は上場したら改善してほしいと切に願ってます...
そして上記に加え委員会活動などもあり組織開発や勉強会の主催など、業務が多岐にわたるためガッツリ開発に集中したい！という人は受託の方が向いてるなと思いました。
期待値が高い
これは自社・受託関係なくどのポジションで内定したのかにもよりますが、私の場合、ジュニアポジションからミドルへの格上げ転職だったため当然求められるパフォーマンスは高くなります。ジュニアの時のように待ちの姿勢では評価は落とされてしまうため、自ら課題を探し提案、実行を行うことが求められます。ぶっちゃけここは結構しんどいです。とはいえコンフォートゾーンを抜け出す良いチャンスでもあるため必死にくらいついてますが笑
今後の課題
課題は沢山ありますが、直近の課題点を以下にまとめてました。
- ドメイン知識の習熟
- テーブル構造やアーキテクチャの理解（背景含め）
- 利用してる言語・FWの習熟
まだまだポジションに見合う能力は発揮できてないので、長期的に成長できるようにコツコツ積み上げていこうと思います！今後のキャリアにプラスになるような行動を意識的に選択するクセをを付けていきたいですね
感想
本当に濃い1ヶ月でした！
開発以外にも会社の文化の違いで戸惑う場面も多々ありますが、充実した毎日を送れてると感じます。もちろん、それなりにハードですが、間違いなくキャリアにプラスになる経験を積めてるので良しとします！今後も何か進展があれば記事にしていくのでお楽しみに！
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