FilloutとAirtable完全連携ガイド:タスク管理ベースにフォームUIを追加する
はじめに
前回の記事では、Airtableを使ったタスク管理ベースの作成方法について解説しました。
しかし、実際の運用では以下のような課題が発生することがあります:
- チームメンバーがAirtableの操作に慣れていない
- タスク登録時に入力ミスが発生しやすい
- 外部の人(クライアントなど)にタスクを依頼する際の入力フォームがない
この記事では、前回作成したAirtableタスク管理ベースにFilloutを使った直感的なフォームUIを追加し、より使いやすいタスク管理システムに進化させる方法を解説します。
前回のおさらい:作成済みのAirtableタスク管理ベース
前回の記事で作成したタスク管理ベースの構成を確認しましょう:
- タスク名(Text型)
- 担当者(User型)
- ステータス(Single select型:Todo, Doing, Done)
- 優先度(Single select型:High, Middle, Low)
- 締切(Date型)
このベースを基に、今回はFilloutでフォームインターフェースを構築していきます。
Step 1: Filloutでフォーム作成とAirtable連携の開始
まず、Filloutのダッシュボードから新しいフォームを作成し、前回作成したAirtableタスク管理ベースを連携先として選択します。
▲ Filloutダッシュボードで「+ Make a Fillout」をクリック
連携方法を選択する画面で「Connect」を選び、サービス一覧からAirtableを選択します。
▲ 「Connect」→「Airtable」を選択
Step 2: 前回作成したタスク管理ベースとの接続
Airtableとの連携認証を行い、フォームのテーマを選択します。
▲ テーマを選択し「Connect to Airtable」をクリック
認証が完了すると、Airtableアカウントの選択画面が表示されます。
▲ Account nameを入力して認証を完了
Step 3: タスク管理ベースとテーブルの選択
前回作成したタスク管理ベースを選択します。
▲ 前回作成した「タスク管理」Baseを選択
次に、「タスク管理」テーブルを選択します。
▲ 「タスク管理」Tableを選択
「+ Create form」をクリックしてフォーム作成を完了します。
▲ 「+ Create form」で連携フォームを作成
Step 4: 前回設計したフィールドをフォームに配置
フォームエディタが開いたら、左サイドバーに前回設計したAirtableのフィールドが表示されていることを確認します。
▲ 左サイドバーに前回設計したフィールドが表示される
ドラッグ&ドロップで各フィールドをフォームに配置していきます。
▲ 「タスク名」「担当者」「ステータス」などのフィールドを配置
Step 5: フィールドの接続確認と前回設定の活用
各質問項目が前回設計したAirtableフィールドに正しく接続されているか確認します。
▲ 右サイドバーで「Connected > Field to connect to」を確認
前回設定したSingle selectの選択肢(Todo, Doing, Done)が自動で同期されていることを確認します。
▲ ステータスと優先度の選択肢が前回の設定通りに表示される
Step 6: フォームのプレビューとテスト
フォームが完成したら、プレビュー機能で動作確認を行います。
▲ 「Preview」ボタンでフォームをテスト
実際にタスクを登録し、前回作成したAirtableテーブルに正しくデータが保存されるか確認します。
▲ テストタスクを入力して送信
Step 7: Airtableでのデータ確認
フォーム送信後、前回作成したAirtableのタスク管理テーブルに新しいレコードが追加されていることを確認します。
▲ 前回作成したテーブルに新しいタスクが自動追加される
Step 8: チーム向けフォームの公開
フォームの動作確認が完了したら、「Publish」で公開し、チームメンバーが使える共有リンクを取得します。
▲ 「Publish」でタスク登録フォームを公開
まとめ
この記事では、前回作成したAirtableタスク管理ベースにFilloutのフォームUIを追加する方法を解説しました。
前回(Airtable単体)→ 今回(Fillout連携)の進化:
- ✅ データベース設計(前回完了)→ ユーザーフレンドリーなUI追加
- ✅ 直接入力(前回)→ フォームによる入力ミス防止
- ✅ Airtable操作必須(前回)→ 誰でも使えるWebフォーム
主なステップは以下の通りです:
- Step 1-3: 前回作成したタスク管理ベースとの連携
- Step 4-5: 前回設計したフィールドのフォーム化
- Step 6-8: テストと公開
この組み合わせにより、堅牢なデータベース構造(Airtable)と直感的なユーザーインターフェース(Fillout)を両立した、実用的なタスク管理システムが完成します。
前回の記事で学んだAirtableの基本操作と合わせて、より多くの人が使いやすいシステムを構築できるようになりました。
ぜひ試してみてください。
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