[キャリア] 非ITだった私がIT業界でエンジニアのキャリアを歩むのに考えてきたことやってきたこと、転職を2回して思うこと
はじめに
後輩たちにキャリアの話をすることが増えてきたので、非ITだった私がIT業界においてキャリアの各フェーズでどんなことをやってきたか、考えてきたか、学ぼうとしていたか、目指していたか
、転職も2回 (現在3社目)
しているので色々な立場や役割から思うことなどを備忘録としてまとめてみます。
最近ありがたいことに色々な場で講演する機会をいただいたり、ブログや社外活動を評価いただいてvExpertという世界的なVMwareエバンジェリストのAward受賞したり、IT業界でのキャリアの節目を迎えられたという思いもあって、このタイミングで書いてみます。
私はこのブログを初投稿する時点ではキャリア7-9年目ぐらいで、今はとあるIT系企業にてインフラ寄りのITアーキテクトのような立場から、お客様のITソリューション導入を支援する仕事をしています。
インフラやエンジニアやアーキテクトやと言っても意味するものは様々ですが、このブログ投稿においては、
「インフラ」 = (例えば)スマホアプリが動く裏側を支える製品や技術
「エンジニア」 = (例えば)Techっぽい人たち
「アーキテクト」 = (例えば)製品や技術を組み合わせて、最適なソリューションを考える人たち
ぐらいのふわっとしたイメージ
で、用語は適宜読み替えたり、ご自身の役割だったりを代入して読んでいただければと思います。
、、とすごく前置きが長くなりましたが、
ITに携わっている方、目指している方、あるいは偶然見つけた方たちがキャリアを考える際に、少しでもお役に立れられれば嬉しい限りです。
1-4年目の頃 (1社目)
バックグラウンド
大学を卒業するものの情報工学は専攻しておらず、ITはピヨピヨ
状態。
「ITエンジニア」ってなんか凄そう
ぐらいのイメージで、自分には向いているとも出来るとも思っていなかったです。
アルバイトで接客業の経験があり人と話すのが割と好きだったので、なんとなく営業職がいいなと思っていたのですが、入社すると何故かエンジニア職に配属
で戸惑いました。
仕事でやってきたこと
とある(今とは別の)IT系企業で、最初はITソリューションの自社開発チームに配属。データセンターにシステムを構築して、お客様にサービス提供していました。
サーバーやネットワーク機器の調達、パートナー選定、システム設計、データセンターでの物理的なシステム構築およびシステム設定、運用などをチームで担当。今と繋がる要素としては、システムはいずれもVMware仮想環境上で動いていたので、何事につけVMware製品は触っていました。
もちろん最初はピヨピヨ
なので、先輩たちや情報工学を専攻していた同僚たちにおんぶに抱っこでした。
考えていたこと
ITは用語も技術も難しいけれど、テクノロジーの面白さ
は感じていました。
インフラ寄りとはいえネットワークのルーティングなど??な状態で、先輩方にはまだまだ遠いなと日々焦りとギャップを感じていました。
学ぼうとしていたこと
とはいえ前向きに、応用情報処理技術者
や当時流行りつつあったAWS Solutions Architect
などの資格取得でキャッチアップは試みていました。
応用情報の資格取得できたら情報工学の基礎ぐらいは理解できる
かもなんて思っていましたが、まだまだ実務には不十分で、引き続き社内外の先達におすすめ技術書を紹介してもらったりしていました。
例えばこんな書籍は何度も読み返した気がします。今でも読んでいます。
インフラエンジニアの教科書2 スキルアップに効く技術と知識 (シーアンドアール研究所)
[改訂新版] 3分間ネットワーク基礎講座 (技術評論社)
他にもプログラミング学習サイトでRuby触ってHello World
してみたり、クラウドサービスにも興味湧いてきたのでAWS/Azure/GCPの無料枠分
で先達のブログ読みながらクラウドサービス上にWordPressサーバー構築
してみたり、初歩的なハンズオンも試していました。
Amazon Web Servicesクラウドデザインパターン設計ガイド 改訂版 (日経BP)
目指していたこと
社内外でいろいろな仕事をされる方と出会ってお話伺ううちに、ITソリューション提案
という仕事に憧れていきました。当初は営業職を志望していた影響もあるかもしれません。
4-7年目の頃 (2社目)
バックグラウンド
サービス開発運用、今風に呼ぶとDevOpsをずっと担当してきて、そろそろ違う仕事をしてみたくなりました。社内転職も視野に入れつつ転職活動をして、とある非IT企業のIT部門
に転職。
ITサービスを作る側ではなく使う側
という経験をしたかったこと、何人か知人が転職先にいたことも後押しになりました。
仕事でやってきたこと
業務部門の情報システム(情シス)担当
として、業務バックエンドシステムの導入、改善、運用から、オフィスのネットワーク更改、セキリュティ対策、主にITインフラ改善と運用を中心
として幅広く手がけました。
ちなみにメインとなる業務バックエンドシステムはVMware仮想環境上で動いていたり、前職では苦戦したCiscoネットワーク機器を100台以上も刷新をしたりしていたので、実は過去も今も繋がっていたりします。
考えていたこと
「業務部門」の「ITインフラ」と言っても意味するものは会社によって様々ですが、
例えばレストランで言うところの電気・ガス・水道などが「インフラ」であれば、それらを利用するキッチンが「業務部門」
になるでしょうか。
「なんでもないけど(あって当然だけど)大事なもの」
が業務部門におけるITインフラの立ち位置でした。
ITインフラの導入と運用に関して言えば、よりよく改善しようと思っても、
「1週間業務システム使うのを止めてくれれば、来週からもっと使いやすくなりますよ」とか、
「10年以上慣れ親しんだこのマニュアル作業は非効率なので明日からこのアプリで実施します」
など言っても、当然ユーザーからは理解が得られません。
ITテクノロジーだけではない業務部門のビジネスを理解することが、よりよいIT環境にするための提案をし、受け入れてもらうため
には、重要だと痛感していました。
学ぼうとしていたこと
IT分野は実地で必要に迫られて実学(例えばVMware運用、Ciscoネットワークトラブルシュートなど)を学習しつつも、自分が分かるというより相手に分かってもらう、伝わるように伝える
、ということがより課題でした。なので組織や、人の動き方について意識的に学ぶようにしていました。
下記書籍は毛色の違う書籍ですが、どちらも上記のエッセンスが詰まっているように思います。
特に「なれる!SE」
はシステムエンジニア(SE)が経験するであろうありとあらゆるを追体験できる
(つまり「あるある」ってこと)ので、よく友人たちにはお勧めしています。
工兵ってただのスーパーエンジニアじゃないか(?!)
とか立華ちゃんかわいい(!!)
、とか、色々思うことあれど、ITに関連する、あるいは志望する誰しもにとっての良書であろうと今読み返しても思います。
なれる!SE 2週間でわかる?SE入門 (電撃文庫)
エクセレント・カンパニー (英治出版)
他にもITILは資格も取得しましたが、IT関連以外の方にとっても、資格としての価値以上にサービスマネジメントについては学ぶ価値があると思います。
ITIL はじめの一歩 スッキリわかるITILの基本と業務改善のしくみ (翔泳社)
目指していたこと
テクノロジーとビジネスのどちらにも興味
を持ちつつも、革新が続くテクノロジーの方により魅かれていた気がします。
当時は(今も)テックニュースサイトやそれから派生する各IT企業の新製品やサービスを日々ウォッチしていました。
今日この頃 (7-9年目以降) (3社目)
バックグラウンド
業務部門のIT環境および運用の相当部分を改善し、ネットワークもシステム環境もひととおり刷新できて、2周目3周目の同様なプロジェクトが見えてきた頃、
縁あって現在勤めている会社から声がかかり、幾度かの面接を経て現職に転職。
仕事でやっていること
とあるIT系企業にてITアーキテクトのような立場から、お客様のITソリューション導入を支援しています。
考えていること
偶然の積み重ねですが、キャリア最初期に携わっていたVMwareという仮想化ソリューション関連が現在の担当です。
またサービスを作る側と使う側、運用する側も経験してきた
ことは、新しいシステムの導入に関わるステークホルダーの立場を想像する
のに役立っている気がします。
かの有名な"Connecting The Dots"
ではないですが、今までやってきたことがこんな形で繋がるのだなと感慨深いです。
VMwareに興味を持っていただいた方は、是非過去ブログ記事もご参考ください
学んでいること
担当するソリューションのありとあらゆる情報収集やキャッチアップ、このブログを含めたアウトプットや、特にハンズオンには時間をかけています。分かっていたつもりでもお客様の素朴な質問に答えられず、実際に検証してみて確かめる
、などなど日々学んでいます。
テクノロジー分野は実務上の必要にも駆られて学びますが、同行する営業チームの営業活動
も、より良い提案あるいはそのためのヒアリングに欠かせない
と気付き、最近は意識的に学んでいます。
営業として活躍している友人たちに紹介してもらった中でも、この書籍は解説が特に理論的・体系的で、今の私には役立ちそうでした。
大型商談を成約に導く「SPIN」営業術 (海と月社)
より幅広くITテクノロジーを俯瞰するため、改めて情報工学(コンピューターサイエンス)についても学んでいます。最近見つけた中ではこの書籍が最新トレンドもおさえていて良書だと思っています。
決定版 コンピュータサイエンス図鑑 (創元社)
目指していること
大変であり楽しくもあるのはますます進化するテクノロジーへのキャッチアップで、学んだことを色々なチャネルを通じて情報発信しつつ、お世話になってきた人たちやコミュニティに恩返しできればと思っています。
さいごに
思い返すとまだまだたくさんありますが、今のキャリアに繋がる部分を特に強調して書いてみました。失敗したこと、当時は力不足で出来なかったことも多々ありますが、周りの方々のサポートのおかげで今までやってこれた気がします。
最後まで読んでいただいてありがとうございます、少しでもキャリアを考える際の参考になれば嬉しい限りです。
番外編 ~あの頃の思い出~
1-4年目の頃の思い出 (1社目)
忘れもしないとある年末。寒い中2-3時間ぐらい電車を乗り換えデータセンターに単身乗り込み、Ciscoネットワーク機器の設定。「こんな感じでパラメーター適当に読み替えたら設定できるからよろしく〜。」と先輩にもらったメモを片手に果敢に挑む。
そもそもシリアルコンソールケーブルを当日になって家電量販店で買いに行く時点で敗戦色濃厚。
3日かけたがネットワーク疎通確認できず、半泣きで上司に報告。翌月先輩に助けてもらったという、今では良い思い出。
4-7年目の頃の思い出 (2社目)
忘れもしないとある年始。大規模なネットワーク刷新プロジェクトのカットオーバー前日にして、設計通りにネットワークが疎通できない。何故..!?
設計上は1GbpsでLAN配線をしていたが、スコープ外であったネットワーク機器が旧型で100Mbpsまでしか対応していない。今から新幹線乗って秋葉原まで買いに行く?なんて緊迫した会話をインドから来た敏腕プロジェクトマネージャーと凄腕ネットワークエンジニアと交わしつつ、周りに誰もいないオフィスで深夜に食べたカップラーメンが忘れられない。
「明けましておめでとうございます」もなくネットワーク設計担当の海外チームに「Please approve!!」と土壇場での設計変更の承認を迫ったのは今では良い思い出。
もちろん後日に旧型のネットワーク機器はアップグレード。あとは今更ながら後回しにしていたCCNAの資格も取得しました。
思い出すとトラブルシュートはぜんぶネットワークが起因。しかも年末年始。
これもインフラエンジニアあるあるなのでしょうか。
Discussion