M5Burner v3の共有書き込み(Share Burn)の使い方
1. 概要
M5BurnerはM5Stack製品のファームウェアを扱うツールです。M5Stack社が公式に公開しているファームウェアだけでなく,一般の開発者が公開している独自ファームウェアをダウンロードして実機に書き込んだりすることができます。
その最新版であるM5Burner v3には,あらかじめ「共有コード」(Share Code)を伝えておくことで,独自ファームウェアを共有コードを知っている人たちだけに限定的に公開し,実機に書き込んでもらうことができる「共有書き込み」(Share Burn)という仕組みが用意されています。例えば,独自ファームウェアのベータ版をテスターに試してもらうといった用途に使うことができます。
この文書では,開発環境を持たない一般ユーザーがM5Burnerを使って独自ファームウェアを共有書き込みする手順について説明します。
2. 事前準備
2.1 M5Burner v3のインストールと起動
「M5Burner v3の使いかた」の「6. M5Burnerの起動」までを実施して,以下のようなM5Burnerの起動画面が出ている状態にしてください。
2.2. M5Stack Communityアカウントの登録
共有書き込み機能の使用するには,M5Stack Communityのアカウントが必要です。アカウント登録ページでアカウントを登録してください。メールアドレスとユーザー名は他のユーザーと同じにはできません。メールアドレス,ユーザー名,パスワードを入力して「今すぐ登録する」ボタンを押してください。
「今すぐ登録する」ボタンを押すと,個人情報の収集やメールの送付に関して同意するか聞かれますので,内容を確認してチェックボックスをオンにして「送信」(Submit)ボタンを押してください。
「送信」(Submit)ボタンを押すと,community@m5stack.com
から上記で登録したメールアドレス宛てに[M5Stack Community] Welcome to M5Stack Community
という件名のメールが届きます。メールの中にある「メールアドレスを確定するにはこちらをクリック」(Click here to confirm your email address)ボタンを押して,登録したメールアドレスが本人のものであることを確定してください。
3. 共有コードによるファームウェアの書き込み
3.1 M5Burnerでのログイン
画面右上にある人型のアイコンをクリックし,さきほど作成したM5Stack Communityのアカウントでログインします。
アイコンを押すとログインダイアログが表示されますので,M5Stack Communityに登録したメールアドレスとパスワードを入力して「ログイン」(Login)ボタンを押します。
ログインに成功すると,さきほど押した人型のアイコンの横にM5Stack Communityに登録したユーザー名が表示されます。
3.2 共有コードによるファームウェアの書き込み
画面左側にある「ユーザーカスタム」(USER CUSTOM)メニューを選択します。
「共有書き込み」(Share Burn)ボタンを押します。
「共有書き込み」(Share Burn)ダイアログが表示されます。
ここで,USBケーブルで実機とPCを接続すると,右上に「新しいデバイスが見つかりました」(Found New Device)というメッセージとともに,実機が接続している接続ポート(以下の図だとCOM12
)が表示され,「共有書き込み」ダイアログの「COM」に接続ポートが設定されます。
「共有コード」(Share Code)に入手した共有コード(英数字16文字)を入力し,右にある青いイナズマのアイコンを押します。
ファームウェアの書き込みが始まります。「完了」(Finished)と表示されたら書き込み完了です。
以上で共有書き込み(Share Burn)による独自ファームウェアの実機への書き込みが完了しました。
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