【Linux】マニュアル(man)を日本語化する方法

2024/06/04に公開2

manコマンドを使用したときデフォルトで英語のマニュアルが表示されています。マニュアルページを日本語にする方法をまとめました。必要に応じて変更してみてください。

実行環境

  • WSL2(Windows11)
  • Ubuntu
$ cat /etc/os-release
PRETTY_NAME="Ubuntu 22.04.4 LTS"
NAME="Ubuntu"
VERSION_ID="22.04"
VERSION="22.04.4 LTS (Jammy Jellyfish)"
VERSION_CODENAME=jammy
ID=ubuntu
ID_LIKE=debian
HOME_URL="https://www.ubuntu.com/"
SUPPORT_URL="https://help.ubuntu.com/"
BUG_REPORT_URL="https://bugs.launchpad.net/ubuntu/"
PRIVACY_POLICY_URL="https://www.ubuntu.com/legal/terms-and-policies/privacy-policy"

日本語マニュアルをインストールする

下記コマンドで日本語マニュアルをインストールします。

$ sudo apt update
$ sudo apt install manpages-ja

これで日本語マニュアルが使えると思っていたが、英語から変わらないです。調べてみるとシステムの言語設定が英語に設定されていることが原因でした。

$ localectl status
   System Locale: LANG=C.UTF-8
       VC Keymap: n/a
      X11 Layout: us
       X11 Model: pc105

システムの言語設定を変更する

下記コマンドでシステムロケールを日本語に設定します。

$ sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8

再起動して確認したところ日本語の表示を確認できました。

マニュアルページの確認

英語に戻す場合は下記コマンドを実行します。

$ sudo update-locale LANG=C.UTF-8

locale コマンドを使うと、システムにインストールされている言語ロケールの一覧を確認できます。

$ localectl list-locales
C.UTF-8
ja_JP.UTF-8

このシステムではen_US.UTF-8がインストールされていないため、C.UTF-8を指定して英語の言語設定を行っています。

一時的に言語を変更する

環境変数を直接変更した場合は、一時的に日本語に設定できます。

$ echo $LANG
C.UTF-8
$ export LANG=ja_JP.UTF-8
$ echo $LANG
ja_JP.UTF-8

シェルプロセス内のメモリに値が保存されるだけなので、別のターミナルで接続した際は英語のままです。

Discussion

yKesamaruyKesamaru

素晴らしい記事をありがとうございます😃。

manpages-jaで翻訳されていないmanの場合、以下のようにすると日本語化されます。

# ncduのmanページを翻訳
$ man ncdu | trans -b
NCDU(1) NCDU マニュアル NCDU(1)

名前
ncdu - NCurses ディスク使用量

概要
ncdu [オプション] ディレクトリ

説明
ncdu (NCurses DiskUsage) は、よく知られている「du」の Curses ベースのバージョンで、どのディレクトリが使用されているかを迅速に確認する方法を提供します。
あなたのディスクスペース。

オプション
モードの選択
-h、--ヘルプ
短いヘルプ メッセージを出力して終了します。

-v、-V、--version
ncdu のバージョンを出力して終了します。
# (後略)

詳しくは下記の良記事をご覧ください。

https://zenn.dev/tantan_tanuki/articles/8bcbcc5298ce54

失礼いたしました。

ryuryu

ありがとうございます😊
transコマンド便利ですね
記事参考にさせていただきます!