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Ubuntuのサーバーを作成したあとやるべきこと

2022/07/22に公開

以下の手順は、Ubuntuのサーバーを作成して“さあ使うぞ”となったときにまずやっておきたい作業のまとめです。いわば、引っ越し後に最低限準備すべき「歯ブラシとトイレットペーパーとネット環境(←重要)」みたいな感じですね。
コマンドを打ち間違えると、床にコーヒーこぼした並みに面倒なことになるかもしれないので、落ち着いて実行しましょう!


1. 新しいユーザーを作成する

adduser user_name
  • user_name は自分の名前、もしくは使いたいユーザー名に置き換えてください。
  • 注意: adduseruseradd は別物なので、名前が似ていても間違えないようにしましょう。useradd は存在こそしますが、下手に使うとトラブルの元です。

2. 新しいユーザーに sudo 権限を付与する

gpasswd -a user_name sudo
  • 先ほど作った user_name を指定しましょう。
  • これで、新しいユーザーが「管理者権限(sudo)が使える偉い人」になります。

3. SSH のパスワードでのアクセスを許可する

パスワード認証は証明書認証より安全性がやや落ちますが、「実験環境&複雑なパスワードならOK!」という場合も。
(本番環境だと鍵認証がおすすめです!)

sudo vim /etc/ssh/sshd_config

  • PasswordAuthentication noyes に変更して保存します。
  • これでパスワード認証でログインできるようになります。

4. ついでに SSH セッションが自動的に切れないようにする

サーバーにログインしっぱなしで作業したいのに、突然「プツッ」と切れると悲しいですよね。
そんなときは以下の設定で自動切断を伸ばしておきましょう。

sudo vim /etc/ssh/sshd_config

  • ClientAliveInterval120 にする
  • ClientAliveCountMax3 にする

セッションの自動切断をちょっと緩やかにしてくれます。


5. シェルを bash に変更する

なぜか Ubuntu ではデフォルトが sh の場合があるので、慣れた bash に変更します。

chsh -s /bin/bash user_name
  • もちろん、シェルを zsh や fish にする選択肢もありますが、ひとまず bash がおすすめ。

6. sshd を再起動する

SSH 関連の設定を変更したら、忘れずに再起動!

sudo systemctl restart sshd

7. 今のグローバル IP を確認する

「今どこから見られてるの?」を把握しておきましょう。

curl inet-ip.info
  • 自分のグローバル IP アドレスが表示されます。

8. 時間があったら apt をアップグレードしよう

いつの間にか更新が溜まっていることが多いので、ゆとりがあれば実行しましょう。

sudo apt update
sudo apt upgrade
  • sudo apt updatesudo apt upgrade をセットで走らせておけば、パッケージ類が最新になります。
  • たまに面倒な依存関係で止まる場合もあるので、状況を見ながら適宜対応していきましょう。

以上が、Ubuntu インストール直後にやっておきたい初期設定&便利設定です。
これらを済ませれば、あなたの Ubuntu ライフがかなり快適になるはず。
あとは好きな開発ツールを入れて、楽しいサーバー生活をどうぞ!

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