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【Hugo】ブログを作りたい?...5分もあれば十分だ

2023/06/14に公開1

はじめに

こんにちは!株式会社Rivine のつかもとです!
https://www.rivine.jp/
普段はエンジニアとして、主にフルリモートの開発支援案件に従事しながら
Rivine の取締役としても粛々と日々働いております。

前回の記事では、弊社ホームページのリニューアルについて執筆しましたが、
https://zenn.dev/rivine/articles/2023-05-31-update-rivine-hp

今回は、弊社ホームページの利用技術でもある 「Hugo」 を使って
ハンズオン形式にて、一からシンプルなブログを作ってみたいと思います。

※ 本記事タイトルの「5分もあれば十分だ」という表現について

5分もあれば十分だ という少しネタを交えた表現をしておりますが、トータルの作業時間については、各開発環境やネットワーク環境、作業スピードによって変動するかと思います。
あくまで、筆者が本記事の手順を滞りなく、スムーズに作業した上での 目安時間 だとご認識いただけますと幸いです。

今回作るブログ

最終的には、Hugoでこんな感じのブログを作ることを本記事のゴールとします。
めちゃくちゃシンプル!シンプルイズベスト!!!👍
今回作るHugoのブログ

Hugo とは

(改めてにはなりますが)Hugo(ヒューゴ)とは、Go言語製の Webフレームワークです。
https://gohugo.io/

The world’s fastest framework for building websites

「世界最速でウェブサイトを構築するフレームワーク」 と公式で謳われているように、開発における速さを売りにしている SSG(Static Site Generation)になります。

実際使ってみた感想としては、かなり爆速でサイト構築が可能です。
また、WordPress のようにサイトに使用するテーマも豊富に用意されているので、
比較的簡単にブログなどのWebサイトを構築することができます。

あくまで所感ですが、以下、Hugo を選択する利点になります。

  • ビルドが爆速
  • 学習コストが低め
  • 導入のしやすさ、開発体験の良さ
  • コンテンツデータを Markdown 形式で記述して管理できる
    • お知らせや記事コンテンツをCMSとして使える
  • サイトに使える様々なテーマが用意されている
  • SSGのポピュラーなフレームワークのひとつ

開発環境

今回の作業を行った、ローカル開発環境です。

  • Mac
    • M1 2020
    • macOS Monterey (12.1)
  • Homebrew
    • macOS(またはLinux)用のパッケージマネージャー
    • Homebrew 経由で Hugo をインストール
    • ※ Homebrew はインストール、およびアップデートされている前提で話を進めていきます。

開発手順

...5分もあれば十分だ (・・・ホンマか?)
いざ、開発スタートです!!
ストップウォッチ

Hugo のインストール

Homebrew 経由で Hugo をインストールします。

$ brew install hugo

hugo version にてバージョンを確認。
バージョン情報が表示されていれば、無事にインストール完了です。

$ hugo version
hugo v0.113.0+extended darwin/arm64 BuildDate=unknown

約45秒経過。まだ全然余裕がありますね。
ストップウォッチ

プロジェクトの作成

プロジェクトを作るには、hugo new site <プロジェクト名> を実行します。
本記事では、hugo-blog というプロジェクトを新規作成します。

$ hugo new site hugo-blog
Congratulations! Your new Hugo site is created in /Users/xxxxx/hugo-blog.

Just a few more steps and you're ready to go:

1. Download a theme into the same-named folder.
   Choose a theme from https://themes.gohugo.io/ or
   create your own with the "hugo new theme <THEMENAME>" command.
2. Perhaps you want to add some content. You can add single files
   with "hugo new <SECTIONNAME>/<FILENAME>.<FORMAT>".
3. Start the built-in live server via "hugo server".

Visit https://gohugo.io/ for quickstart guide and full documentation.

作成完了後、続いてはプロジェクトにテーマを追加します。
Hugo では、様々なサイトのテーマが提供されています(詳しくはこちら
今回は、公式のチュートリアルでも採用されている Ananke というテーマを利用します。

# プロジェクトのルートへ移動
$ cd hugo-blog

# Ananke のテーマをサブモジュールにて追加
$ git init
$ git submodule add https://github.com/theNewDynamic/gohugo-theme-ananke themes/ananke

# テーマの設定を追記
$ echo "theme = 'ananke'" >> hugo.toml

これで最低限のプロジェクト作成作業が完了しました。


また、本Hugoプロジェクトにおける主なディレクトリ構成は以下の通りです。

hugo-blog
 ├──archetypes   -> コンテンツの雛形格納場所 (hugo newコマンドで生成)
 ├──assets       -> アセットファイル格納場所 (テーマをそのまま使うため、未使用)
 ├──content      -> コンテンツ格納場所 (Markdownファイル)
 ├──layouts      -> レイアウト格納場所 (HTMLファイル / テーマをそのまま使うため、未使用)
 ├──static       -> 静的ファイル格納場所 (画像ファイルなど)
 ├──data         -> データ格納場所 (JSON,YAML,TOML形式 / (未使用)
 ├──themes       -> サイトのテーマ格納場所 (ananke を使用)
 └──hugo.toml    -> サイトの設定ファイル (v0.110.0 にて config.toml から名称変更)

ただいま 1分51秒が経過。この調子で・・!
ストップウォッチ

記事コンテンツを追加

まだブログ記事が何もない状態のため、記事コンテンツを追加してみましょう📝
コンテンツファイルを追加するには、hugo new <コンテンツファイル名> を実行します。

# article ファルダへ slug が `1` のコンテンツを追加
$ hugo new article/1.md

# content 配下に article/1.md が追加される
# 追加した記事コンテンツを開く
$ vi content/article/1.md

追加した記事コンテンツを以下の通り修正します。

content/article/1.md
- ---
- title: "1"
- date: 2023-06-12T00:48:57+09:00
- draft: true
- ---
+ ---
+ title: "ブログはじめました"
+ date: 2023-06-12T00:48:57+09:00
+ featured_image: "/images/article/1_blogger_man.png"
+ ---
+ 
+ ## ブログ開設!
+ 
+ というわけで、この度、ブログをはじめました。
+ 
+ 技術発信や気づき、日々の備忘録からネタ記事やポエムなど
+ 
+ 不定期でブログを書いていきます。
+ 
+ よろしくどーぞ!
+ 
+ {{< tweet user="kwn_tky" id="1664277226999934980" >}}
  • title がデフォルトではファイル名となっているため修正
  • 記事を公開状態にするため、draft は削除(draft = true は下書き状態)
  • 記事の画像を設定するため、featured_image を追加
  • 記事の本文は Markdown 形式で記載
    • Twitter の対象ツイートをカード形式で表示することが可能。形式は以下の通り
    • {{< tweet user="<ユーザーID>" id="<ツイートのURLのID>" >}}

続いて、トップページに表示させる内容のコンテンツファイルを作成します(共通ファイル)

# 共通の記事コンテンツファイルを作成し、開く
# ※ content フォルダ直下に作成する
$ touch content/_index.md
$ vi content/_index.md

以下の内容にて、記載後、保存します。

content/_index.md
---
description: "気ままで、テックな、ゆる投稿"
---

# テック寄りなブログです

技術発信や気づき、日々の備忘録として

不定期でブログを書いています。

そして、2分45秒経過。。(大丈夫か?)
ストップウォッチ

設定ファイル修正&画像の追加

次に Hugo の設定ファイル(hugo.toml)を修正します。

$ vi hugo.toml

hugo.toml を以下の通り修正します。

hugo.toml
- baseURL = 'http://example.org/'
- languageCode = 'en-us'
- title = 'My New Hugo Site'
- theme = 'ananke'

+ baseURL = 'http://localhost:1313/'
+ languageCode = 'ja'
+ languageName = 'Japanese'
+ defaultContentLanguage = 'ja'
+ hasCJKLanguage = true
+ title = 'つかもとのゆるブログ'
+ theme = 'ananke'
+ 
+ [params]
+   text_color = 'dark-gray'
+   background_color_class = 'bg-navy'
+   author = 'つかもと'
+   favicon = '/images/profile.png'
+   site_logo = '/images/profile.png'
+ 
+ [[params.ananke_socials]]
+   name = 'twitter'
+   url  = 'https://twitter.com/kwn_tky'
+ [[params.ananke_socials]]
+   name = 'facebook'
+   url  = 'https://www.facebook.com/takaya.tsukamoto.1'
  • baseURL を localhost へ変更(ルート)
  • title へブログの名前を設定
  • 言語指定を日本語にするよう設定変更(languageCode / languageName / defaultContentLanguage / hasCJKLanguage
  • テーマの文字色、背景色の設定( text_color / background_color_class
  • author へブログ主を設定
  • favicon へファビコン画像、site_logo へロゴ画像を設定
  • ananke_socials へ SNS の情報を設定(Twitter / Facebook)

最後に、本ブログで使用する画像をプロジェクトへ追加します。
static フォルダ直下に images フォルダを作成し、各画像を配備します。

static
└── images
    ├── article
    │   └── 1_blogger_man.png
    └── profile.png

記事で使う画像

起動&動作確認

ひとまずブログが完成したので、作ったブログを確認していきましょう。
hugo server コマンドを実行すると、ローカル上にWebサーバーが起動します(ポート: 1313)

# 起動
$ hugo server
Start building sites …
hugo v0.113.0+extended darwin/arm64 BuildDate=unknown

                   | JA
-------------------+-----
  Pages            | 10
  Paginator pages  |  0
  Non-page files   |  0
  Static files     |  3
  Processed images |  0
  Aliases          |  1
  Sitemaps         |  1
  Cleaned          |  0

Built in 83 ms
...
Web Server is available at http://localhost:1313/ (bind address 127.0.0.1)
Press Ctrl+C to stop

http://localhost:1313/ にアクセスしてみましょう。
Hugoのトップページ
よし、きた〜!!!✨ ビルドも爆速です・・!🤩
シンプルですが、テーマもいい感じに反映されています。SNSのリンクもGOOD!


記事の「もっと読む」を選択すると、http://localhost:1313/article/1/ に遷移し、記事ページもバッチリ表示されます。
Hugoの記事ページ

先程 Markdown ファイルで書いた内容が、キチンと反映されていますね。
Twitter カードも問題なく表示されています。

結果発表

4分46秒!!!
ストップウォッチ
...5分もあれば十分だ → はい!ギリギリでしたね!!スミマセン!!!(・・十分とは)
でも、セーフなのでお許しください🙇‍♂何卒🙇‍♂🙇‍♂🙇‍♂

おわりに

本記事では、Hugo を使ったブログの開発についてお話しさせていただきました。
導入までのスピードが素早く、開発体験も個人的にはかなり良かったかなと思います。
次回は、弊社ホームページでも利用している Cloudflare Pages へのデプロイについての記事を執筆しようかと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!


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Discussion

kikusuikikusui

めちゃくちゃ良記事でした。早速自分もこの手順でブログ構築してみました。
ありがとうございます。