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riverpod_cli
Riverpodは当初 v0.x
から公開が始まり、2021年に v1
の安定板がリリースされました。
中でも v0.13.0
から v0.14.0
へのアップデートや、 v0.14.0
から v1.0.0
へのアップデートは多くの破壊的変更が含まれます。
置換で変更しても良いのですが、条件等考えるとIDEでの一括置換は難しいと思います。
とはいえ、中〜大規模なプロジェクトだと修正必要箇所が多く、手作業ではそれなりの手間がかかります。
riverpod_cli
を使って少しでも楽にマイグレートしましょう。
インストール
Dartのコマンドを使ってインストール可能です。
dart pub global activate riverpod_cli
実行時の進捗表示例
Package riverpod_cli is currently active at version 1.0.0.
Resolving dependencies... (3.5s)
+ riverpod_cli 1.0.0
Built riverpod_cli:riverpod_cli.
Installed executable riverpod.
Activated riverpod_cli 1.0.0.
使用前の確認
- Terminalでプロジェクトのルート階層を開きます。(多くの場合は
pubspec.yaml
が配置されているディレクトリです)
VS CodeやAndroid Studio等のIDEを使用している場合は付属のTerminalで問題ありません。 - プロジェクトにコンパイルエラーがないことを確認しましょう。
実行
riverpod migrate
migrate
コマンドを実行すると処理が走り、以下のように変更を提案してくれます。
home_page.dart
- Widget build(BuildContext context, ScopedReader watch) {
+ Widget build(BuildContext context, WidgetRef ref) {
...
- final value = watch(provider);
+ final value = ref.watch(provider);
}
Accept change (y = yes, n = no [default], A = yes to all, q = quit)?
提案された変更を適用する場合は y
、適用しない場合は n
を押しましょう。
A
を押すと別ファイルの同じ変更もまとめて適用されます。
最後に pubspec.yaml
でのRiverpodバージョンも更新されます
pubspec.yaml
- flutter_riverpod ^0.14.0
+ flutter_riverpod ^1.0.0
全ての変更について確認、または q
で終了したら、Gitで変更差分を確認しコミットしましょう👍
参考リンク