Go Conference2025 Day2参加レポート | Resilire Tech Blog
サプライチェーンリスク管理クラウドサービスResilireでエンジニアをしている岩藤@k315k1010です。
9月28日(日)、Go Conference2025のDay2に参加してきました。
Day1のレポートではGoルドスポンサーとしてのブース出展や準備の裏側を紹介しておりますが、Day2についてはエンジニアとしてセッションを聴講した学びを中心にお届けします。
Day2開場前に円陣を組むGoConf運営スタッフのみなさん
会場の雰囲気
Day2の午前中はブースの来場者数がそこまで多くなく、おだやかなムードの中でスタートした印象があります。
ただ、弊社のブースはメンバー全員がDay1とは入れ替わっていて、全員が未経験の状態からのスタートだったため、やや緊張感が漂っていました。
Resilireのブース
Resilire テックリード 彌冨(やとみ)の登壇
また、Day2にはテックリードの彌冨(やとみ)がスポンサーセッションで登壇しました!
Go Conferenceの歴史の中でも、ダンスを披露した登壇者は彼が初めてだったのではないでしょうか……?(娘さんの保育園のイベントで 『じゃんぐるぐるぐる』 を踊るというミッションがあったためにDay1に参加できなかったという話をしていただけなのですが、結果的に)
登壇中、ダンスを披露した直後の彌冨
登壇資料はこちらに公開しております。ぜひご覧ください。
ResilireはGoルドスポンサーとして参加しました。諸般の事情でブースは4名体制だったため、交代で休憩したり他社のブースを見て回ったり、セッションを聴講したりする余裕は正直あまりありませんでした。それでも聴講できた中から、印象に残ったセッションをレポートします。
セッションレポート
セッション会場の様子
testing/synctest
今回のGo Conferenceでは
- Go 1.25で正式リリースされた
testing/synctest
- Go 1.21〜1.24で内部実装がSwiss Tableに変更された
map
に関するセッションが複数あり、言語機能そのもののUPDATEへの関心の高さを感じました。そのうちtesting/synctest
に関する2つのセッションを聴講しました。
- Go1.25新機能 testing/synctestで高速&確実な並列テストを実現する方法 by Panaさん
- Go1.24時代のユニットテスト品質向上 by @5wee7さん
実体験や実運用を通じた実践的な知見を共有してくださっていて、すぐに役立つ内容でした。
テストの品質が信頼できるか、ランニングコストが妥当か。これは文化の問題でもあり、日々の積み重ねだなと改めて思いました。
AIと脆弱性検知
生成AIの活用が進む中、AIが書いたコードの約45%に脆弱性が含まれるというお話に「⋯ですよね⋯」と感じました。うすうす気づいてました。
- Goに育てられ開発者向けセキュリティ事業を立ち上げた僕が今向き合う、AI × セキュリティの最前線(スライド見つからず)by @niconegotoさん
一方でAIの解析能力も向上しており、発表では脆弱性検知エージェントTakumiが紹介されていました。
余談ですが、私もGoのパッケージマネージャーのくだりでクスリとした者の一人です。
Goのビルドシステムの歴史
Goのビルドシステムの歴史を冷静に振り返る内容で、「dep
って久しぶりに聞いたな〜」「ディレクトリ構造たしかにそうだ、こんな感じだったわ〜」と懐かしく思いながら聞かせていただきました。
- Goのビルドシステム変遷 by @ymotongpooさん
私が直に影響を受けたのはGo1.11のModules、Go1.18のWorkspaceくらいで、それ以降はビルド周辺の変化はほとんどなかったことに気づきます。
つい最近のことだったような気がしていましたが、7年くらい経っていてびっくりしました(この感じ方がおじさんですね……)。
後方互換性を壊さずに、よくここまでやってきたな……と改めて思いました。
自分も知らないpre Go1.0時代の話が聴けたのもうれしかったです。
goroutineとGoスケジューラ
最後に聴講したのが、goroutineの背後でGoスケジューラがどのように振る舞っているかについて解説したこちらのセッション。
- After go func(): Goroutines Through a Beginner’s Eye by @97GuptaVaibhavさん
goroutineとOSスレッドがUser Space SchedulingによるM:Nモデルになっていることはうっすら知っていましたが、それがどのように実現されているのかを解説してくれていました。
登壇資料はgoroutineがどのように実行されているかをモデル化し、図で解説してくれている労作でした。
良い内容だったと思うのですが、英語の発表だったためか、聴講者が少なかったのが惜しまれます。
恥ずかしながら私もちゃんと理解できているとは言い難いので、追ってキャッチアップしたいと思います。
Day2を終えて
撤収作業
自社ブースの運営とセッション聴講で、慌ただしくあっという間に過ぎ去ってしまいましたが、旧知の方々と久しぶりに会うこともでき、充実した一日を過ごすことができました。
Goは本体の大きな変化が少ない一方で、安定した言語仕様の上に静的解析をはじめとする周辺ツールや実践ノウハウが進化してきており、その活用領域が今後も拡大していく可能性を感じました。
エンジニア採用強化中
株式会社 Resilire (レジリア)では、サプライチェーンリスク管理クラウドサービスResilireの開発メンバーを募集中です。
今回のGo Conferenceで弊社の技術力とカルチャーに興味を持って頂いた方、ぜひ一度お話ししましょう!
カジュアル面談も大歓迎です。
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