プロジェクト管理サービスをAsanaにした話 | Resilire Tech Blog
まずはじめに
サプライチェーンリスク管理クラウドサービスResilireでPdMをしている@motu です。
ResilireではPdMとして、日々ビジネスと開発の架け橋となってプロダクトの方向性や中長期のロードマップ、今何をすべきかを考えています。
Asanaベースの開発フローへの移行
以前の記事でNotionからAsanaに移行中ということを書きましたが、現在のResilireはAsanaベースの開発フローに移行しています。
Company Deck for Engineer (Speaker Deck) より
今回は移行の背景と移行して良かったことなどを紹介します。Asanaの利用を検討している人やプロジェクト管理などで困っている人のためになればいいなと思っています。(Asanaの案件ではございません😇)
なぜプロジェクト管理、チケット管理をAsanaに移行したのか
PdMとして1年程度の短期的なプロダクトのロードマップを整理する必要がありました。
そのためのインプットとして以下を集めてまとめる必要がありました。
- 中長期の事業の計画 - Resilireとしてのなりたい姿/ありたい姿
- Sales,CSを通してのお客様からの声やアイデア
- 開発チームからの技術的負債の解消のための開発など
- これに限らず優先順位を決めるための細かい声
Resilireでは、情報がスライドやNotion(複数のDB)やGitHubでそれぞれ管理されていて、また管理者も不明瞭でした。
なので、まずはその課題を解決すべく情報の集約について考えました。
情報の集約先のサービスの検討
検討したのは以下の3つのサービスです。
- Notion
- GitHub
- Asana
検討した項目
選定する上で重要なポイントとして下記を定めました。
- 事業の計画 -> ロードマップ -> プロジェクト -> リリース -> 開発タスクまでの流れを俯瞰できる構造で構築できるか
- 全社で利用することを前提に使い方がわかりやすいか
- ソース管理がGitHubのためPRをリリース -> 開発タスクと紐付けられるか
-
周辺のサービスとインテグレーションがしやすいか
- 特にSlack、Notion、GitHubとの連携がしやすいか
項目ごとの各サービスの評価をまとめるとこのようになりました。
検討項目 | Notion | GitHub | Asana |
---|---|---|---|
俯瞰できる構造の構築 | 可能だが複雑 | プロジェクト管理は弱い | 適している |
使い方のわかりやすさ | 慣れが必要 | 開発者向け | わかりやすい |
PRと開発タスクの紐付け | 直接は難しい | 直接可能 | インテグレーションで可能 |
周辺サービスとのインテグレーション | 多くの連携が可能 | 開発者向けツールと連携 | 多くのサービスと連携 |
検討の結果
結論、ResilireではAsanaを選択しました。
特に一点目の俯瞰して見える構造の構築の点と二点目の全社で利用しやすい点で、Asanaが一歩抜きん出ていたと評価しました。
Asanaでは他のサービスに比べて以下の特徴があります。
- タスクに複数のプロジェクトを紐づけることができる
- 案件としてはAというプロジェクトで、リリースはyyyy-MM-ddのリリースプロジェクトというような使い方ができた
- タスクをプロジェクトに昇格できる
- 「ある機能を検討する」というタスクをそのままプロジェクト化することで「機能を実装する」プロジェクトを作成でき、検討時に上がっていたやるべきことを連続的にタスク化できる
- 簡単に登録フォームが構築できる
他にもルールでトリガーできる外部サービスも多く、自動化が容易そうというところは良い点かなと思います。(ただ、プロジェクトテンプレートで設定できないので、プロジェクト立ち上げ時に毎回設定する必要があるのが難点🥺)
Asanaが決まるまでのステップ
検討した課題は記載のとおりですが、Asanaは今まで使っていないサービスであり、しかも全社で利用する目的で導入するため、ID数も多く費用がネックとなり一足飛びで導入の結論が出せない感じでした。
Asanaでは30日間のトライアルが可能で、トライアルをしながら課題の検証もしながら、みんなに手触り感を持ってもらうことで導入の障壁を下げられたと思います。
(幾つかのフローをAsanaで実装することで既成事実化するようなこともしていました。😈)
Asanaを導入して良かったこと/変わったこと
- プロダクト開発フローが洗練されました
- フォームやルールが使いやすく副次的にいろいろな社内フローが洗練されました
- 顧客の声を収集するフロー
- 顧客のオンボーディングフロー
- インシデントの管理フロー
- 不具合報告のフロー
- 入社者のオンボーディングプロセスのフロー
- corporateチームもタスク管理を始めた
- Asanaではタスクやプロジェクトの完了で🦄ユニコーンが飛び交うなど可愛いエフェクトが多くテンション上がります⤴⤴⤴
開発フローの洗練
この記事の冒頭にも掲載しましたが、次の図のとおり開発フローをAsanaをベースに組み立てています。付随する各種のフローも整備されて、全体の見通しがよくなりました。
再掲: Company Deck for Engineer (Speaker Deck) より
Zapier連携と自動化
また、Zapierと組み合わせて特定のイベントが発生した場合に、自動的にその後に必要となる手作業のタスクや手順などをプロジェクトタスク化することで、誰でも一定の品質で作業ができる仕組みを構築したりしています。
Company Deck for Engineer (Speaker Deck) より
結論
当初の目的である課題解決を達成するにはまだまだ意思決定のフローやミーティングの設計などをしないといけないので道半ばな感じですが、Asanaを導入していろいろなチームに良い影響が生まれ、結果的に効率の良い体制が作れている実感が湧いています。
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