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ここ1年で読んだマネジメント関係の本を振り返る

2024/08/20に公開

はじめに

現在、とあるチームの開発責任者を務めており、その役割に就いてからちょうど1年が経ちました。当初は突然の任命に戸惑い、何をすべきか分からず右往左往していました。そのため、開発責任者として求められる役割を把握するために、様々な書籍を読みました。今回は、その振り返りをしてみたいと思います。私の中では「開発責任者」=「エンジニアリングマネージャー」という意識があるため、エンジニアリングマネージャー関連の書籍とその周辺について学んできました。

エンジニアリングマネージャー関係の本

エンジニアリングマネージャーのしごと チームが必要とするマネージャーになる方法

https://www.oreilly.co.jp/books/9784873119946/

この本は、エンジニアリングマネージャーの全業務を解説しており、心構えや振る舞い、考え方が網羅されています。特に役立ったのは、1 on 1 の進め方と採用に関する部分です。今でも困った時には、この本を見返しています。

エンジニアのためのマネジメント入門

https://gihyo.jp/book/2023/978-4-297-13334-4

こちらも、エンジニアがマネージャーになった際に何をすべきかがまとめられています。特に、コーチングモデルのGROWモデルや時間管理のマトリクスが参考になりました。「技術を学ばないエンジニアは尊敬できませんが、マネジメントを学ばないマネージャーも尊敬できません。」という一文にはハッ😱とさせられました。

エンジニアリングが好きな私たちのための エンジニアリングマネージャ入門

https://jmam.shop/shopdetail/000000006163/

この本は最近読んだもので、主にコミュニケーションについて書かれており、「人に向き合う」ことに焦点が当てられています。「自分が良いマネージャーではないと心配していること自体が、良いマネージャーになるための大事な要素です。」という一文が特に心に残りました。長期にわたってチームでパフォーマンスを発揮し続けるためには、人に意識を向けることが重要だと再認識しました。🤓

プロダクトマネージャー関係の本

エンジニアリングマネージャーとしてプロダクトマネージャーとのコミュニケーションを円滑にするため、関連書籍もいくつか読みました。

プロダクトマネジメントのすべて

https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798166520

プロダクトマネジメントについて初めてちゃんと読んだ本がこの本になります。
まず最初に驚いたのはプロダクトマネージャーの仕事の幅の広さでした。
プロダクトマネージャー はミニ CEO と言われたりしますが、かなり泥臭く何でもやる覚悟が必要なんだなと感じました。

プロダクトマネージャーになりたい人のための本

https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798178622

こちらの本も監修が及川卓也さんということで読んでみました。
「なりたい人のための本」とあるようにこれから目指す人、さらにレベルアップしたい人向けの内容でした。
プロダクトマネージャーのレベル別キャリアステップなどが書かれていてより具体的なキャリア構築方法が書かれていました。「プロダクトマネジメントのすべて」より先にこちらを読む方が楽かもしれません。

プロダクトマネージャーのしごと 1日目から使える実践ガイド

https://www.oreilly.co.jp/books/9784814400430/

この本ではプロダクトマネジメントの重要なスキルは以下の4つとしています。

  • コミュニケーション
  • 組織力
  • リサーチ
  • 実行

「プロダクトマネジメントのすべて」と内容が重複する部分もありますが、要所要所にチェックリストがあり、何をすべきかが明確に示されている点が分かりやすかったです。

組織関係

エンジニアのためのマネジメントキャリアパス

https://www.oreilly.co.jp/books/9784873118482/

組織においてエンジニアのキャリアパスにどういったものがあるのかわかっていなかったので読んでみました。
だいたいどの役職の人がどういった範囲をこなすのがざっくり把握できました👍
役職の名称は各組織で違うとは思いますが、自組織にあてはめて考えてみるとやれている仕事とやれていない仕事が明確になるのではないかと思います。
特に CTO って何するんだろ?と思っていたので解像度が上がりました😁

あなたのチームは、機能してますか?

https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798103686

紹介していただいたので即読みました。
https://kakakakakku.hatenablog.com/entry/2015/09/20/224445

物語形式で CEO になったキャスリンがチームを徐々にまとめていきチームとして機能するようになる過程を描いています。
信頼の欠如 -> 衝突への恐怖 -> 責任感の不足 -> 説明責任の回避 -> 結果への無関心
という5つの落とし穴が示されています。
チームの評価としてテストの方法があるので実際にやってみたいと思います。(まだやれてない😿)

チームトポロジー

https://pub.jmam.co.jp/book/b593881.html

こちらは以前ブログを書きました!
https://zenn.dev/rescuenow/articles/93d354e50d19a1

GitLab に学ぶ世界最先端のリモート組織のつくりかた

https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798183916

レスキューナウでは多くの社員がフルリモートで働いています。
より円滑なコミュニケーションやエンゲージメントを高めるには?ということでフルリモートで有名な GitLab の事例として読んでみました。
GitLab の考え方を自社に取り入れるチャレンジの仕方も最後にのっているので参考になりました。

その他

カンバン仕事術 チームではじめる見える化と改善

https://www.oreilly.co.jp/books/9784873117645/

現在のチームに参加した時点ですでにカンバンでのタスク運用がされていたのでその意図や背景を知るために読みました。
WIP 制限など常に意識しないとあれこれ手をつけて終わらなくなってしまうのでかなり意識をしています。
「始めるのをやめて、終わらせることを始めよう」💪

Deep Skill

https://www.diamond.co.jp/book/9784478116739.html

マネジメントする上でコミュニケーションがものすごく大事ということは分かりました。
そんなときに以下の動画を見て興味が湧いたので本を読んでみました。

https://www.youtube.com/watch?v=Oh_AvtQITaU

エンジニアとしては正論をぶつけがちですが確かにそれだけでは物事が進まないことも多いのでこういったスキルも必要なんだなと感心しました。
特に自身の機嫌をマネジメントすることは重要だなと感じました。

「具体↔︎抽象」トレーニング

https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-84599-9

X のポストで流れてきて気になったので読んでみました。
https://x.com/MinoDriven/status/1266257260046479367
義務教育でやったほうがいいのでは?というくらい素晴らしい内容でした。
人と人のコミュニケーションギャップが発生する原因など何となく思っていた事柄を的確に文章化してくださっておりマネージャーは全員読んだ方がいいと思いました🤩

おわりに

色々と本を読む中で今まで考えたことのなかったこと、意識できていなかったことを知れて本当にためになりました。
複数の本を読むことで同じことが書かれているところがよりエンジニアリングマネージャーとして大事な役割、考え方なんだと認識できました。
日々の業務の中で全ては実行できてはいませんが意識して行動することで少なからず成果は出ていると感じています。今後も学習を継続することでチームのパフォーマンス向上に貢献できたらと思います😉

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