Chapter 47

Web 向けの開発

Ryo Suzuki
Ryo Suzuki
2023.07.20に更新
このチャプターの目次

Web ブラウザで動作する Siv3D が非公式で提供されています。Web 版にはいくつか制約や注意点があるため、Siv3D の使用に慣れた中級者以上を対象としています。利用にあたって困ったことがあれば Siv3D Discord サーバの #web チャンネルで質問してください。

利用ガイド

  • OpenSiv3D for Web を参照してください。
  • 初回のビルドではエラーメッセージが表示されることがありますが、もう一度ビルドすると正常にビルドできます。
  • Web 版のビルドでは、デフォルトで engine/example/ のすべてのファイルを最終出力に同梱するため、最終出力ファイルのサイズは Release ビルドでも合計数十 MB と大きくなります。そうしたアプリケーションを Web で公開すると、アクセスした利用者がファイルのダウンロードに時間がかかってしまうため、実際にアプリケーションを公開する際は、不要なファイルを削除する必要があります(参考: チュートリアル 41 | アプリの公開)。
  • Emscripten リンカの設定において「追加の依存ファイル」からプログラムが使用していないライブラリ(例: Siv3DScript, opencv_objdetect, opencv_photo, opencv_imgproc, turbojpeg, gif, webp, opusfile, opus, tiff)を削除することで、Web 版の出力ファイルのサイズは、最小で数 MB 程度 までコンパクトにできます。詳しくは Siv3D Discord サーバの #web チャンネルでご相談ください。
  • 上記以外の Web 版固有の注意点については OpenSiv3D for Web「Web 固有の注意点」 を参照してください。