Claude Code 開発チャレンジ - 45 人日 → 20 人日への挑戦結果報告
こんにちは!RemitAid の remitaid_wataru です。
前回の記事では、Claude Code 導入による劇的な開発効率化の事例をお伝えし、最後に「45 人日の機能開発を 20 人日で完成させる」という大胆なチャレンジを宣言しました。
あれから数週間...ついにそのチャレンジが完了しました。
結論から申し上げると、20 人日での完成は達成しました!
(最後は気合と根性でなんとかしましたが...)
そもそもなぜこのチャレンジに挑んだのか
前回記事で紹介した小さなタスクでの成功事例(5 人日 →4 時間、雑談から 5 時間でプロトタイプ完成)は確かに印象的でした。しかし、我々にとって本当に重要だったのは、中規模開発においても Claude Code は有効かということでした。
チャレンジの意義
1. スケーラビリティの検証
小さなタスクでの成功が、複雑な機能開発でも再現できるのか。これは単なる興味の話ではなく、今後の開発戦略を決定する重要な検証でした。
2. チーム全体の意識変革
「従来の工数見積もりは本当に正しいのか?」この問いに答えることで、チーム全体の開発観を根本から見直すきっかけを作りたかったです。
3. 競争優位の確立
スタートアップにとって開発速度は生命線です。もし 45 人日を 20 人日で完成できれば、プロダクトロードマップを大幅に前倒しできる。それは市場における決定的な優位性を意味します。
チャレンジの概要
今回チャレンジした機能は、RemitAid のコア機能に関わる中規模な開発でした。
従来見積もり(Claude Code 導入前): 45 人日
チャレンジ目標: 20 人日(56%削減)
機能の詳細は控えますが、以下の要素を含む実装でした:
- 新規テーブルの作成
- フロントエンド・バックエンド両方の大幅な改修
- 複数のビジネスロジックの追加・改修
- 既存システムとの整合性確保
- テストの実装
直面した課題と成果
課題
既存アーキテクチャとの整合性問題
Claude Code の実装が、既存のアーキテクチャ設計と衝突するケースがありました。小規模な機能追加では気にならなかった問題が、中規模開発では顕著に現れました。
しかし、これは裏をかえすとミスリードさせるようなアーキテクチャになっているとも捉えられます。既存のアーキテクチャを見直すきっかけとしては収穫でした。
レビュー負荷の増大
前回記事で予想していた通り、コードレビューの問題が顕在化しました。品質維持&コード統制のためのレビュー時間が、開発効率向上のボトルネックになりました。
また、何度か Claude Code とやりとりをしているうちに、残骸コードが残ったままになることがありました。
これまでであれば、意図したコードだろうなと考えられていた部分をより注意深くレビューする必要が出てきてしまいました。
定量的成果
- 開発期間: 20 人日(目標達成)
- 工数削減率: 56%(45 人日 → 20 人日)
- バグ: 1 件(顧客影響はなし)
定性的成果
「本当に 45 人日の見積もりが必要だったのか?」という根本的な問いに対する答えを得られました。従来の工数見積もりの常識を見直すきっかけとなりました。
また、Claude Code と人間が担うべき領域の責務分担も明確化になってきました。
この成功が意味すること
開発戦略の見直しの可能性
今後の機能開発において、従来の 50-60%の工数で計画を立てられる可能性が見えてきました。これはプロダクトロードマップの大幅な前倒しを意味します。
さらに、工数を理由に機能を後回しにする判断をしなくてよくなりました。
競争優位の確立
市場における開発速度そのものが競争力となる時代において、かなりのアドバンテージを獲得できました。
最後に
20 人日での完成は確かに達成しました。しかし、それは決して Claude Code だけの力ではなく、技術力と人間の意志、そしてチームワークが組み合わさった結果です。
個人的には 「気合と根性」 も立派なスキルだと思っています。
スタートアップに必要なのは、最新技術を活用しながらも、人間の力で困難を乗り越える覚悟なのかもしれません。
今回のチャレンジを通じて、我々は Claude Code との協働開発における新しい可能性を実感できました。この経験を活かし、RemitAid はさらなる価値提供と開発体験向上を実現していきます。
RemitAid では一緒に働く仲間を募集しています。
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