📙

14冊目 否定しない習慣

2023/11/04に公開

概要

項目 内容
タイトル 否定しない習慣
発表年 2022
読んだ日 2023/11/3
お勧め度 ⭐️⭐️⭐️⭐️

読んだ理由

  • 仕事で人が増えるかもしれない機運が高まったため、メンバーコミュニケーション向けの本を読みたいと思った。
  • 経験上、否定されると攻撃的になるので同じことを他の人にしないようにしたいと思った。

狙い

  • 否定しない技術と心持ちを学ぶ。
  • 相手に応じた会話力をつけたい。

実践

  • ムカツイたら、「なんでこの人は、そういう言い方をするのだろう?」と、冷静な「疑問形」で捉えてみる。
    → 即回答で否定する前に、冷静になって考えてみる。その時の魔法の言葉になりうる。
  • 今日は「最高の機嫌で過ごしたい」と思いながら、毎日やってみる。
    → 自分の笑顔の嘘臭さをなくしたい・・・。
  • もっといいものを作って欲しくなったら、「○○さんなら、もっといいものができる気がする。」という方向で伝えてみる。
  • 「分かる、それ」を「それ、分かるような気がする」に変える。
    → 分かっていても、相手と認識が完全一致することは難しいので、分かる気がするという表現にする。

刺さった言葉たち

もっとも効果的、かつ劇的に人間関係を変える方法。
それが、「否定しない」ということです。

言いすぎじゃね?って思うけど、思い当たる節がありすぎる。
確かに「否定しない」をするだけで、人間関係は悪くならないと思う。

「否定しない」ためのコミュニケーションの技術を知り、
「否定しない」ことを意識するだけで、
それは「否定しない習慣」となり、
あなたの人間関係が劇的に変わります。

否定しないことは技術。なので実践で磨いていきたい。

「否定」の前提は、「良かれと思って」。
この考え方が、否定を正当化してしまうのです。

良かれと思ってする発言が、気づかないうちに否定を産んでいる。
「良かれと思って」には、先入観があるため、これがキックになる。良くない・・・

否定だと思わずに、否定してしまう例。

●相手が話している途中でさえぎって、話し出してしまう
●相手が意見を述べたときに、「それもいいけどさ」と自分の意見を言ってしまう
●相手の話を聞くとき、目を合わせないで、別のことをしながら聞いている

言葉上は否定していないけど、否定として捉えられる行為。
結構やる人いるよね。自分もたまにやってしまう。気をつけたい。。。

もっともやっていけないのは、相手の存在そのものを否定することです。

あなたが「意見の否定」をしたと思っていても、
相手によっては「意見の否定」=「自分を否定された」と感じることもあるのです。

存在の否定はダメというのは良くわかるが、受け取り手がこれを感じてしまう場合があることを肝に銘じる。

「自分は好まないけど、そういうやり方や考え方もあるよね」と、
「相手の考えをひとつの意見として受け取る」いう文化が欧米にはあるのです。
実際、「同意(Agree)」できなくても、
「受け取った(Iseeyourpoint)」という表現があったりします。

GitLabに学ぶ 世界最先端のリモート組織のつくりかたの「同意しない。だがコミットする」に似ている。日本とアメリカの違いとして、ここを挙げる本多いな。
実際、この考え方はかなり重要だと思う。

同じことを言っていても、別の角度から再解釈して言葉にすることを、
心理学の用語で「リフレーミング」と呼ぶ。
これだけで、相手に与える印象が変わることがあります。

白のインクはありません。と言うのではなく、白を目立たせるような工夫として○○をしてみました。と言うと、印象が変わる。
本当に言い回しが大切な世界だよね。

「否定しないマインド」とは、コミュニケーションにおいて「相手を否定しない意識を持つ」こと。
これがない限り、いろいろなテクニックを学んでも、それらを使いこなすことは難しいといえるでしょう。

意識レベルで常日頃やらないとダメってこと。
自然とできるように練習したい。

否定しないマインドをつくるための基本的な考え方は3つあります。
1「事実だから否定してもいい」という思考はしない
2「自分は正しい」という思考はしない
3「過剰な期待」はしない

これは全部自分がコントロールできる内容なので、自分の意識を変えればできそう。
結構難しいけどね。
事実は伝えたくなるよねぇ。。
なんか1周回ってめんどくさいってなりそうだけど、それは我慢。。。とか考える時点でダメか?
いや無知の知としてポジティブに捉えよう・・・!

1「事実だから否定してもいい」という思考はしない について

正論はときに武器になります。
それも相手を攻撃する理由に使われる危険な武器に。

これは分かる。自分は成果の時間軸で正論での会話のあり方を整理している。
短期的な成果には、正論は大切。
相手との長期的な成果には、正論は良くない場合がある。
もちろん、付き合う相手を選ぶと言うフィルタにもなるけど、それも含めて全員で成果を出していくという姿勢が大事だと今は思っている。

1「事実だから否定してもいい」という思考はしない について

ここで考えてほしいのは、「否定しているか、していないか」でも
「あなたの言っていることが事実かどうか」でもなく、
「言われた相手が否定されたと受け取るかどうか」ということ。

これなんだよな〜。
相手からすると、ぐうの音も出せない正論で否定されるとキッツイもんなぁ。
正論振りかざす側は気持ちいいけどね。。ダメ、絶対。

2「自分は正しい」という思考はしない について

大事なのは、「意見の違い」を多様性として認められるかです。
そもそもコミュニケーションにおいては、
どちらかが一方的に間違っているのではなく、
どちらにも一理あるという場合がほとんどです。

多様性を認めるとは、意見の多様性も含まれていると思う。
まさにこれがそう。「どちらにも一理ある」。
データドリブンで定量で比較するとか、そういうのやりたいよね。

3「過剰な期待」はしない について

「相手を責める」という行動の選択肢はキッパリ捨ててしまう、というのはどうでしょうか。

そもそも「相手への期待」とは、こちらが勝手に期待しているだけ。
そしてその相手が期待に応えられないということは、当然起こりうるのです。
相手の仕事が期待に達していないのであれば、自分自身のアクションを変えれば良い。

これ、やられる側がきついんだよな。
なんか、後出しジャンケン感がめっちゃある。
勝手に期待して勝手に失望されるのは本当に嫌いなので、絶対に他者にやりたくない。

コミュニケーションは「感情」ではなく「未来の着地点で考える」

めっちゃいい言葉なのでは!?これ。
感情ではなく、どういう未来を作りたいからコミュニケーションすると考える。
相手は良い未来のためにその人なりに頑張っていると考えて、その未来を一緒に作るためにコミュニケーションする。
ここまで達観できたら、仏やな。仏になろうか。。

前提になっている考えは、「私ならできる」という上から目線です。
「上から目線」は、「○○できて当たり前」「○○すべき」「できてないのはおかしい」
という「べき論」を生み出します。

気を抜くとすぐ上から目線が出ちゃうんですよね。
なんかこの本、めっちゃ反省させられるんだが・・・。。。

お笑い芸人のぺこぱが否定しない良い例。
「どこみて運転してんだよ!と言える時点でよかった」

ぺこぱの漫才見直したくなった。

絶対の正解をつくらないで、「かもしれない」という別の可能性を残す考え方をつくること。
「かもしれない」と思うことが、相手を否定しないマインドの入り口なのです。

あいつは絶対に間違っている!・・・かもしれない。
俺のやり方がもっとも効率が良いに決まっている・・・かもしれない。
確かに、否定から抜け出せている感ある。

たとえば、相手が、何か文句を言ってきたりしても、
「そういう言い方はない!」と否定的に捉えるのではなく、
「なんでこの人は、そういう言い方をするのだろう?」と、冷静な「疑問形」で捉えてみる。

そうすると、あなたの心の中には小さな好奇心が湧いてくることがあります。
それを見逃さないようにしましょう。
その好奇心を発展させていくことで、「ああ、そういうことか」と
相手の言動の「意外な理由」や「事情」が見えてきたりするのです。 

私は、このような好奇心のことを「ダークな好奇心」と呼んで、推奨しています。

個人的には、こういうの大好き。
厨二病っぽいネーミングも好きw
なんかこういう心でいると、余裕を持って対応できそうだよね。やりたいね。

確実な事実情報でない限り、どんなことでも「様々な解釈がある」と考える思考が大事です。
勝手に白黒つけるような、事実認定をしてはいけないということ。

これは、「かもしれない?」をつける話。
なぜ「かもしれない?」と考える必要があるかというと、人によって様々な解釈があることが当たり前だからと認識して行動するため。

言葉以上に、見え方も否定をしない上で重要である。
そこで、なるべく「機嫌のいい自分」をキープする。

「でも、機嫌なんて、その日その日で違うものでしょう?」 
たしかに、そういう考え方もありますね。
実はここ、異なる考え方ができます。
自分の機嫌は自分でとるものという考え方です。
ご自身に問いかけてほしいのは、「今日はどんな感情で過ごしたい?」ということです。

これは強いなぁ。笑顔すらも作っていくってことか。
似た思いで、比較的ニコニコする方だけど、目が笑ってないとか言われるんだよな。。
本音は何考えてるか分からんとか。多分、修行が足りない。
だから、今日は最高の感情で過ごしたいと思って、芯からニコニコするのがいいんだなぁ。

否定してしまったら、リカバリをすれば良いです。

「否定しているように聞こえたらごめんね。」
「今、否定しているように聞こえましたよね?もう一度やり直してもいい?」

と「否定するつもりが無かったこと」を伝えれば、リカバリはできます。

本音で喋れば良いってことか。確かに、言われて嫌な気持ちにならない気がする。

否定を感じさせない伝え方 「期待をほのめかす」

「この案いいね。○○さんならさらにいい案が出せる気がする。もう少し粘って欲しいな!」

これ使いやすくて良さそう。

使うと更にいい関係になる魔法の言葉があります。「さすが」です。

これ自分めっちゃ使うわ。
前の職場でこれを多用している人の周りの雰囲気がめっちゃよかったからパクってる。
これはガチだと思う。

セルフコーチングの実況中継
特に①では、事実のみを振り返る。
客観的に、①〜④をやることで、否定しない習慣がつくらしい。

部下にとっては。あなたがそこに存在しているから話をしている。
つまり、あなたはそこにいるだけで、すでに役割をほぼ果たしているのです。

この観点はちょっと無かったかも。
優れたリーダーはなぜ傾聴力を磨くのかが近いか。
聴くだけで意味があるって気持ちは忘れないようにしたい。

例えば、部下と面談するとき、あなたが部下に対して与えるべきものは何か?
それは、「相手が話をし、自分を内観するための『静かな時間』です。」

これは、優れたリーダーはなぜ傾聴力を磨くのかにそのまま書いてあった内容だ。
やっぱりこの考え方いいね。自分が部下なら、こういう時間が突発的に欲しくなるもんな。
全然関係ないけど、部長が何を考えてるかも知りたくなってくるな。そういう本ないかな。

「今、話をしている相手は成熟した立派な大人。
何か客観的なアドバイスや判断が欲しいのであれば、自分から求めてくるはず。
それがないということは、黙って聞いてもらいたいのだ」

こういうことですな〜

まず、オープンクエスチョンで聞いて、
同じことをクローズドクエスチョンクローズドクエスチョンでもう一度聞く。

この使い方は、セールス話法などで鉄板の手法として確立しています。
自分の今の質問は、オープンかクローズドかを意識して、会話の方向を管理しやすくなる。

なるほど。意識して使い分けたことがなかった。やってみたい。

たとえ、どんな場面であっても、
相手の言葉に対して「分かる、それ」と言い切るのではなく、
「分かるような気がする」と言うようにする。

確かに、「分かる気がする」が正しい気がする。
ただ自分としては、分かるって言われて嫌な気分になったことはないかな。
かなり絶妙な差異だなぁ。

提案をしたい場合、以下を付け加えておく。
「提案したいんだけど、いいかな?」

相手に採用・不採用の選択肢がないのなら、
それは提案ではなく「上から目線のアドバイス」。
あるいは、ただの命令ですよね。

ここまでくると、ぶっちゃけ、めっちゃ丁寧に会話するだけなのかもって気がしてくる。
提案するね?って言うだけならできる。誠実に。

時には強くいう必要がある。その際は、以下のような言い回しが良い。

「これはちょっと、批判になっちゃうかもしれないけど、言っていいかな?」
「少し厳しいことを言っていいかな?」
「君には成長して欲しいから、あえてきついことを言いたいんだけど、いいかな?」

これも誠実に、正直に前置きを置くってことね。
相手の心に、急にきたな!って感じを持たせないことが重要なのかもしれない。

あなたも私も人間です。
相手の話を聞いていて感情的になる時だってありますよね。

そんなときに大切なのは、「自分が感情的になっていることを、自分で認識できているか」です。

これが毎回できていたら苦労しないよねぇ。
特に言った直後とか。。精進しよう・・・。

私が最後にお伝えしたいのは、そういう衝動全てを封じて、
「否定を排除した生活を送って欲しい」というメッセージではなく、
「どんなところからでもやり直せるよ」というメッセージです。

これを私は「リカバリーアテンプト」と呼んでいます。
起きてしまったこと、つまり過去を振り返っても何も変わらないのですが、
「これから先」、つまり未来は私たち自身が選んでつくることができる。
そのきっかけを自ら作ることを指します。

これですよ。自分もカッとなって言ってしまったけど、
より良い未来のために強調したいし、同じ過ちを繰り返さないように、色々本を読んでる。
より良い未来を作るため、今後も本から知恵をもらっていこう。

なんかよく分からんけど、それっぽい締めになったなw

GitHubで編集を提案

Discussion