Agile Japan 2021 Day1レポート(備忘録)
この記事は2021/11/16~17に開催されたAgileJapan2021のご紹介・感想となります。
事前知識
pitaxでチケットを購入し、開催日当日に指定されたリンクからオンライン参加します。様々な企業が参加し参加者は全部で500名を超え、登壇者は35名。
- discord: 雑談・チャットベースの通知
- zoom: 登壇者発表。メインルーム
タイムテーブル
Alistaie Cockburn博士(アリスター・コーバーン)
Agileとは・・・?
Ability to move change direction, quikly and with ease(迅速かつ容易に方向転換できる能力)
小さな単位でデリバリーできる方法を考える・調査する。アジャイルはフレームワークではなくコンパス。
- collaborate: 文化を理解し相手を信頼する。経営者は報酬・ボーナスを重視する傾向(基準を満たすことも必要)。
- improve: 改善し、developerのスキルや経験を向上。
- reflect: 内省(自身やチーム理解・プロダクトの分析)。
- deliver: 内部フローを理解する「トヨタ式。リーン。カンバン式...etc」。学びのためにアウトプット・デリバーし、FBを受けることで価値を上げていく。
開発者目線だと内省あたりが理解できる。データやWebの分析はもう少し深掘りして欲しかったけれど、割とマインドや成長、マネージャーと開発者などのあり方が体系的に説明された。翻訳もわかりやすかったのでとても助かりました。
公演資料
チームの範囲を広げよう
スプリントあるある話:POとSM/DEVで壁ができやすいよね。それぞれのポジションで見ている視点や役割が違うから、どうしても変な負担や問題が生じる。
→「PO/DEV/SM/ステークホルダー」みんなチームとなって開発を進めましょう・・・(そーなんだけどね。)
公演資料
大事なことは、気持ちとともに伝わっていく
タウンワークのビジネスモデル・システムの紹介。内部システムが複雑化し入り込むのも難しい。全体への業務・データフローへの理解がしにくい
→ チームを「開発」「UI/UX」に分割
→ データフローを一から理解するコンテンツ作成
コードより先に、システム全体を俯瞰的に見て、理解することの方がまず重要だよね。データフローを学ぶのに100バッチ処理する話は面白かった。
超能力者がボトルネック
超能力者(有識者) がボトルネックになる事が多い(その人しかわからないシステム・アーキテクチャ・設計)そもそも「???」な部分・暗黙知が大きい → 有識者を育成
- 暗黙知を共同化する→一緒に解き明かす
- 同席する
- 学んだことを記録する
- 有識者に対して弟子を作り、組織的ゆとりを作成
体験とともに情報がインデックスされ個々によって異なる。有識者はトップランナー、日々勝手に情報を手に入れクローリングしている。 ATI...わろた。最前線の有識者に着いていくにはマインドセットとプラクティスを添えて進んでいこう。弟子はゆっくりじゃないと持たないから、自分の歩幅で止まらない事が大事な気がする。
有識者はなるべくしてなってるんよね。
これでデザイナーと仲良くなれる
そもそもデザイナーとエンジニアは目指しているものが違う。極端に言うとデザイナーは「需要性」、エンジニアは「実現性」に重きを置いている。上手に渡り歩くには・・・
- メンバーが納得するコアバリュー
- ビジュアル思考を理解する
サービスブループリントのようなジャーニーマップでエンジニア・デザイナーそれぞれすり合わせて実装できるといいね。そんなに上手くいくものじゃないんだろうけど。
公演資料
アジャイルなカルチャーとビジネスネットワークの拡大方法
Linkedinユーザ8億人いるの・・・200以上の国と地域。マジか。
コロナ禍でハイブリッド勤務(オフィス&在宅)を望む人は50%・・・アジャイルな柔軟性がプラスに働く。
従業員エンゲージメント測定ツール「GLINT」
公演資料
Searching for Happiness
登壇者(和田さん)の歩みとスクラムの話。
ちょっとアジャイルが美化されすぎな気がするけれど、組織作りやゴール達成にうまくハマったんだなーと。リーダーの決意とメンバーの多様性が大きく作用すると思うけれど、それぞれの方向性が見えて、すり合わせることが大事。
公演資料
Building a coaching culture
アジャイルのマインドセットを育む
- フィードバック: スプリントレビューなど
- リーダーシップ: 障害の除去、環境づくり
- 視点の提供: 視点がうまく変わるような「いい質問」
マインドセットは簡単に行うことは難しいけれど、スプリント内の習慣やレビュー、環境に落とし込むことで文化として根付かせる。マインドも文化も難しすぎるけれど、習慣化できるような環境や視点が必要だなー。
ウォーターフォール開発者がアジャイルに出会い、気づいた大切なこと
会話することで関係性を深めたり、同等なコミュニケーションを撮る事ができる。コロナ禍に入ってからますます難しくなったコミュニケーションも雑談やアイスブレイクを入れる。
雑談が苦手だったり、そもそも話す事得意じゃない場合もあるから一概には言えないけど。Fikaって言葉いいね
スプリントごとにUATや結合テスト通してリリースできればいいけど、結局回収や追加要求入って次スプリントに回ることが多々ある。なんちゃってアジャイルになりガチの一つ。
公演資料
「ハート」で創るデジタルバンキングと金融DX
銀行にアジャイルやエンジニア文化を浸透させるの本当に難しいと思う。ゲーム業界から金融・・・すごい。ユーザ企業からは責任を取る姿勢が必要、ウォーターフォールからアジャイルへの転換は相当だな。
まとめ
簡単ですが、個人的に気になったことやポイントをまとめてみました。スクラムやアジャイルについても理解を深められたので、引き続きDay2も楽しんでいければと思います。
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