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JAWS-UG AI/ML #20:AWS Expert Online に参加・登壇してきました

2024/08/01に公開

Zenn では初記事となります。
株式会社オズビジョン ハピタス事業部 開発ユニットマネージャーの寺嶋です。

先日、弊社テックリードの卜部(s_urabe)と共同で、JAWS-UG AI/ML #20:AWS Expert Online に参加・登壇する機会に恵まれました。
(生成 AI の組み込みにおいて非常にお世話になった AWS さんから場を提供頂く形でした!)
折角の機会のため、イベントの紹介や登壇した感想、反響などをゆるくまとめていきます。

どんなイベントか

AWS のユーザコミュニティである JAWS-UG の定期開催イベントのうち、「AWS Expert Online」という種別のイベントでした。[1][2]
通常「AWS Expert Online」は AWS プロフェッショナルによるセッションで構成されますが、今回は生成 AI の導入事例紹介セッションであることから、AWS の支援を受けて生成 AI を組み込んだオズビジョンも声をかけていただき、登壇することができました。

登壇セッション

AWS 堀内さんの【Amazon Bedrockのビジネスへ適用を紹介します!Eコマースにおける課題をBedrockで解決、事例とデモの紹介】の中で、事例紹介のパートを担当しました。

使用スライド

【生成AI】Amazon Bedrockを活用したハピタスの検索機能改善 に大体のエッセンスは記載済

YouTube アーカイブ配信

https://www.youtube.com/watch?v=6Ud6GgnrU6o

発表の感想

個人的所感

社内イベントなどでは結構前に立つことも増えてきましたが、今回はライブ配信、しかも YouTube アーカイブも残るということでかなり緊張しました。
ただ、オフラインではなくオンラインだったので、そこについては少し気楽でした。

配信バックエンドでは StreamYard を利用していました。
どうやら接続人数上限があるようで、運営の方と我々ゲストを含めるとギリギリだったようですが、良い感じに調整していただけました。バックヤード感あってここで少しワクワクしました。

マイクテストを経た本番、ありがたいことに、発表中も X 等でリアルタイムに反応を頂いたようです。意思決定の速さ、短納期での実現へのお褒めの言葉、アーキテクチャの美しさなどに触れたコメントを頂き、とても嬉しかったです。発表できて良かったなあと感じた瞬間でした。
QA 受付でもいくつかの質問をいただき、少しでも同じような方々の助けになれれば、という思いを込めて卜部から回答させていただきました。

X での反応

https://x.com/hashtag/awsxon?src=hashtag_click
https://x.com/hashtag/jawsug?src=hashtag_click

こぼれ話

と、きれいなことばかり書いていますが、素直に発表まで至ったわけではありません。
発表までには色々な悩みもあり、社内外の色々な方の助けがありました。その中で考えたことや得たことをいくつか書いていきます。

我々の取り組みは発表に値するのか

幾度も書いていますが、今回の生成 AI の導入では、AWS に多大な協力をいただきました。
最終的な精度調整やプロダクトへの組み込みはもちろんオズビジョンで行っていますが、「ビジネス面の課題の洗い出し」は AWS のワークショップで行っており、「インフラ・コードのプロトタイプ」は AWS のプロトタイプ提供の支援を受けました。
組み込んだ先も既存の検索機能であり、大きな画面の作り込みなどもありません。
そのため、登壇しても、内容として大したことがないのでは、という不安がありました。

が、この不安を AWS のご担当にぶつけたところ、ディスカッションの時間を設けてくださいました。その中で、以下のようなフィードバックをいただくことができました。

技術的推しポイント

  • ベクトル格納 DB として OpenSearch ではなく Aurora pgvector を選定
    • コスト面を考慮
  • 新しいモデル (Amazon Titan Text Embedding V2) の採用
  • 生成 AI による検索を社内利用ではなく、実プロダクトへ実装

ビジネス的推しポイント

  • 3ヶ月でリリースを実現したたスピード感
  • データを使って課題を把握し、意思決定者を巻き込んでやりきった実現力
    • ユースケースに悩んでローンチできないケースが多い
  • 【おまけ1】ワークショップが高評価
    • 意思決定の速さ
    • 議論の進め方
    • 必要メンバーを揃えた姿勢、データを見ながらの進め方
  • 【おまけ2】独自課題の解決に必要なデータがすぐ使える状態
  • 【おまけ3】知見のキャッチアップから実施までを短期間で完遂

どのような発表内容に組み上げるか

上記の AWS からのフィードバックを元に、

  • 検討フェーズ
  • 実際の成果物
  • 短納期でのローンチを実行できた要因のふりかえり
  • 現時点での成果報告

という形で進めました。
我々の実際の足取りをなぞるタイムラインでローンチまでを公開することで、これから導入を検討している方の、進め方の参考になればというのがひとつ。
また、その後のふりかえりからは、体制面などにおける工夫を届けられればと考えました。
成果については、良い報告とまではいきませんでしたが、リアルな現場の様子と捉えていただければと思います。

発表に向けた工夫

スライドの実作成は、社内で情報整理を得意としている方が大半を担ってくれていたので、割愛します。

スライドのブラッシュアップ

もちろん原稿は用意しますが、本番では原稿ばかり見て話すわけにはいかないので、以下を工夫しました。

  • スライドの流れが、原稿がなくても自分がストーリーを語れる内容になっていること
  • 記載している内容が違和感のある言い回し,単語になっていないこと

その他スライド周りで気をつけたことは以下。

  • 見たときに違和感を覚えるスライドでないこと
    • ほぼ同じ構成要素なのに微妙に位置がずれているなどをなくす

発表準備

原稿を作成して、タイマーで所要時間を確認しました。
心がけていたことは

  • 読み上げの段階で、持ち時間に対して 10% くらいのバッファが残る長さにすること
  • ビジネス内容 4 : テック内容 6 くらいの比率にすること [3]
  • とにかく心持ちゆっくり話すこと

その他環境

普段は昇降デスクを椅子モードで利用しているのですが、気合をいれるべくスタンディングモードで臨みました。
あと、うちに唯一いるぬいぐるみに見守ってもらいました。

つぶらなひとみがかわいい

最後に

AWS とのご縁による登壇でしたが、これまでメンバーが取り組んできた内容を対外的に発信でき、色々な温かいお言葉をいただき、とても良い機会になりました。

オンライン開催であったため、当日は緊張が少なくて済みました。ですが今になって、オフラインであれば色々な方と知り合うチャンスにもなったのかな?と少し物足りない気持ちになっています。
次の機会があれば、オフラインでの発表にもチャレンジし、ハピタスやオズビジョンのことをもっと皆さんに知っていただきたいなと思いました。

次の機会があればぜひお会いしましょう!
読んでいただきありがとうございました。

脚注
  1. JAWS-UGとは、AWS (Amazon Web Services) が提供するクラウドコンピューティングを利用する人々の集まり(コミュニティ)です。
    引用元: https://jaws-ug.jp/about-us/ ↩︎

  2. AWS Expert Onlineとは AWS本社よりAWSプロフェッショナルのセッションを配信し、各地のJAWS-UG支部にて観覧するという形式の勉強会です。
    引用元: https://jawsug.connpass.com/event/316601/ ↩︎

  3. AWS のご担当から「視聴者はJAWS参加者なので技術サイドが参加されることが想定されます。したがって実装もある程度話していただけるとよいかと思っていますが、なぜそのユースケースなのかも重要なのでビジネスとテック両方含めていただけると助かります。」という事前連携をいただいていたため。 ↩︎

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