【 2025年最新ECプラットフォーム5選】エンジニア・UIデザイナー視点のおすすめECプラットフォームを5つ紹介!
これからECサイトを作ろうと考えている方向けに、用途・機能・料金・国内シェアを踏まえて、エンジニア・UIデザイナー視点でECプラットフォームを整理しました。
はじめに
日本のEC市場は2023年に約14兆円規模、2026年には約29兆円超に達すると予測されています。
個人・中小企業から大企業・グローバル展開まで、どのプラットフォームを選ぶかが事業成長を左右します。
国内シェア・導入実績(2025年時点)
- MakeShop:13.7%(導入数ベースで国内トップ)
- EC-CUBE:13.1%
- futureshop:10.6%
- ecbeing:8.4%
-
カラーミーショップ:8.3%
(上位5社で全体の約54.1%を占有)
その他:
- BASE:累計ショップ開設数 230万以上
- Shopify:国内導入企業増加中
※上記はアンケートベースの構築サービス導入シェアです。流通額・アクティブ店舗数ベースとは異なります。
選定基準
- 日本国内での実績・サポート体制がある
- スモールスタートから中規模・本格展開まで対応可能
- エンジニア視点での拡張性・保守性・API連携を重視
1. Shopify
用途:グローバル/ブランドEC/本格的なD2Cサイト向け

メリット
- テーマ・アプリ・APIが非常に豊富で、柔軟な拡張が可能
- Shopify Payments/POSとの連携で店舗とECを統合
- 越境EC・多言語・多通貨対応に強い
デメリット
- カスタマイズにはLiquid・API理解が必要
- アプリ課金や手数料でランニングコストが上がりやすい
エンジニア視点
Liquidテンプレート、GraphQL/REST API、Headless構成(Hydrogen/Oxygen)対応。
モダンスタックでのEC開発に強く、マイクロサービス構成にも適応可能。
UIデザイナー視点
『デザイン自由度が最も高く、ブランド表現に最適』
- テーマ設計思想が明快で、ブランドトーンやグリッド設計を自由にコントロール可能。
- Figma → Liquid実装の移行がスムーズで、デザインと実装の乖離が少ない。
- JSON構成のセクションブロックにより、ノーコード更新でも崩れにくい。
💡 デザインガイドを忠実に再現できるプラットフォーム。
Shopifyにしかない強み
- 世界No.1シェアを背景に、テーマ・アプリ・外部連携が圧倒的
- 多通貨・多言語の自動対応
- Hydrogen+Reactで完全Headless構築が可能
料金体系
| プラン | 月額(円換算) | 決済手数料(Shopify Payments) |
|---|---|---|
| Basic | 約 ¥4,850〜 | 約 3.4% |
| Shopify | 約 ¥13,000〜 | 約 3.3% |
| Advanced | 約 ¥26,000〜 | 約 3.2% |
2. BASE
用途:個人・小規模事業・スモールスタート向け

メリット
- 初期費用・月額費用ゼロではじめられる
- ショップ開設まで最短30分、UIが非常にシンプル
- SNS連携・スマホ販売に強い(Instagram/Xなど)
デメリット
- 大規模展開・外部システム連携は苦手
- 決済・サービス利用料が高くなるケースも
エンジニア視点
ノーコードで立ち上げ→APIやJavaScriptカスタムで軽微な拡張が可能。
UIデザイナー視点
『テンプレート中心で初心者でも破綻しにくいUI』
- 「崩れないデザイン」を重視したテンプレート設計。
- HTML/CSS編集は制限されるが、シンプルで運用しやすい。
- SNS連携やスマホ表示が美しく、個人ブランドにも十分対応。
💡 スピード重視のスモールスタートに最適
BASEにしかない強み
- 月額0円スタートでリスクゼロ
- SNS起点のECに最適
- デザインテンプレートの自由度も近年向上
料金体系
| プラン | 月額 | 決済手数料 | サービス利用料 |
|---|---|---|---|
| スタンダード | ¥0 | 3.6%+¥40 | 3% |
| グロースプラン | ¥5,980 | 2.9% | なし |
3. STORES
用途:デザイン重視ブランド/実店舗併用型EC

メリット
- ノーコードで高品質デザインのショップ構築が可能
- 実店舗POS連携・在庫同期などオムニチャネル対応
- サポート体制が手厚い
デメリット
- 大規模サイトや複雑なカスタマイズは制限あり
- 有料プランでないと一部機能が制限される
エンジニア視点
少人数運営・UI重視案件に最適。HTML編集機能あり。
UIデザイナー視点
『テンプレートの美しさと一貫性が秀逸』
- タイポグラフィ・余白・カラー設計が統一され、全体の一体感が高い。
- プレビュー編集がわかりやすく、デザイナー以外も崩さず運用可能。
- ファッションやコスメなど“世界観重視”のUIに強い。
💡 「ノーコードでも美しい」の代表格
STORESにしかない強み
- 直感的UI/テンプレートの美しさ
- 店舗とオンラインの統合運用が容易
料金体系
| プラン | 月額 | 決済手数料 |
|---|---|---|
| フリー | ¥0 | 約 5% |
| スタンダード | ¥2,980 | 約 3.6% |
4. MakeShop(by GMO)
用途:中〜大規模法人/本格的な運用体制のある事業向け

メリット
- 豊富な機能(SEO・CRM・定期購入・BtoB販売など)
- 国内13年連続流通額No.1(累計流通額2兆5,000億円超)
- 法人サポート・運用支援が充実
デメリット
- 初期費用・月額費が高く、体制前提の設計
- 柔軟だが設定項目が多く運用慣れが必要
エンジニア視点
カスタマイズ幅が広く、独自開発・連携案件でも安定稼働。
中〜大規模ECの社内DX基盤として導入されるケースが多い。
UIデザイナー視点
『高機能だがUIは再設計前提』
- 機能豊富だがテンプレートはやや業務寄り。
- デザイナーが関わる場合はHTML/CSSの再調整が前提。
- UIの自由度は高いが、整合性維持には工夫が必要。
💡 大規模ECの“機能とデザインを両立させる”ための設計力が必要
MakeShopにしかない強み
- 国内トップクラスの安定性と流通額
- CRM/ポイント/会員/販促機能が標準装備
- サポート体制・導入支援が手厚い
料金体系
| プラン | 初期費用 | 月額 | 備考 |
|---|---|---|---|
| プレミアム | ¥11,000 | ¥13,750〜 | 標準プラン |
| エンタープライズ | ¥11,000〜 | ¥55,000〜 | 大規模法人向け |
5. EC-CUBE
用途:フルカスタマイズ/自社開発型EC

メリット
- オープンソースで自由度が極めて高い
- 国内特有の決済・配送・税制に対応しやすい
- プラグイン/テーマ/外部連携モジュールが豊富
デメリット
- 構築・保守に専門知識が必要
- サーバ・セキュリティなど運用コストを自社で負担
エンジニア視点
独自業務・特殊UI/UX案件・他システム連携を前提とする場合の最有力候補。
フルスクラッチに近い柔軟性を持ちながらOSSの恩恵も受けられる。
UIデザイナー視点
『完全自由設計、デザインシステム構築に最適』
- オープンソースのためAtomic DesignやDesign Systemを1から実装可能。
- UI/UX・アクセシビリティをフルコントロールできる。
- ブランド独自UI・アニメーション・レスポンシブ対応も自由自在。
💡 理想のブランド体験をゼロから構築できるプラットフォーム
EC-CUBEにしかない強み
- 国内発オープンソースで「完全自社仕様」が可能
- 多数の開発ベンダー・プラグインマーケットが存在
- 既存基幹システムやAPI統合に強い
料金体系
| 費用項目 | 金額目安 |
|---|---|
| ソフトウェア | 無料(OSS) |
| サーバー・開発費 | 数十万〜数百万円規模(案件による) |
| 運用・保守 | 継続費用別途 |
比較まとめ表
| プラットフォーム | 得意フェーズ | 技術/運用負荷 | 初期コスト | 月額 | 拡張性 |
|---|---|---|---|---|---|
| Shopify | 本格・グローバル | 中〜高 | ¥0 | 約¥4,850〜 | 高 |
| BASE | スモール/個人 | 低 | ¥0 | ¥0〜 | 中 |
| STORES | デザイン/店舗併用 | 低〜中 | ¥0 | ¥0〜 | 中 |
| MakeShop | 中〜大規模法人 | 中〜高 | ¥11,000〜 | ¥13,750〜 | 高 |
| EC-CUBE | 自社開発/特殊要件 | 高 | 数十万〜 | 可変 | 非常に高 |
まとめ
- スモールスタート重視 → BASE / STORES
- 国内中規模・安定運用 → MakeShop
- 海外展開・ブランド構築 → Shopify
- フルカスタム・自社開発 → EC-CUBE
ECプラットフォーム選びは、開発効率と拡張性のバランスが重要です。
要約するとShopifyは海外対応・柔軟性、BASEとSTORESはスピード重視、MakeShopは安定運用、EC-CUBEは完全自由設計など、目的と運用体制で最適なECプラットフォームを選びましょう。
Discussion