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EM(エンジニアリングマネージャー)をやり始めて思うこと

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早いことでEMになってからもう半年が経過しました。

今までは自分の最大限のパフォーマンスを出し、成果を残すことが主眼だったものが、今では組織やチームのメンバーが最大限パフォーマンスを出すための環境を作ること、フォローすることが主眼になっています。。
半年やっていて今感じていることをつらつらと記載していこうと思います。

注意

何よりも大事なことは『自分を大切にすること』

EMになって、まず初めに思ったことは、圧倒的な仕事量
特に会議がえらい増えた、朝から晩までぶっ続けなんて日も多くなってしまい、日中は作業ができないことがほとんどな日も多い。その割には仕事量は減らないし、全メンバーがこちらの想定通り動いてくれるなんてこともなく、的確な調整力も求められつつも、今までEMじゃなかった頃のレベルの作業量と質も求められ続ける。

世でいう中間管理職、いい言い方するとプレイングマネージャーはみんなそうだろうと思う。

スーパーマンでもなければ、天才でもなく、どっちかって言えばすごく凡人なので、めちゃくちゃ期待されても困る。。けれども期待には応えたい。

そんな気持ちがプレイングマネージャーの皆さんは持っているのではないでしょうか。

私もそう思います。したがって、朝から晩までMTGした後に夜遅くまで作業して、また次の日の朝までに溜まった連絡を返す予約をして、、、、

と平日はそんな日の繰り返しなのではないでしょうか。

そんな日々を繰り返していると、ふと思うことがあります。

『目指しているキャリアに向かって、ちゃんと進めているのだろうか』と

私は今の業務は自分が目指すキャリアに必要なことと理解して望んでいるため、あまり思ったことはないのですが、それでもこのような日々が続いていくと、『技術力は落ちていないか』『MTGばかりしていて成長できているのか』など思うことはたまにあります。

なので、私は毎週目指すキャリアを振り返り、今の自分の立ち位置、これはこういうことに必要だから学んでいる、来週はこれができるようになろうなど目標を見定めた上で、毎日過ごすようにしています。

ただ、それ以上に大事なことは、無理をしないこと だと思っています。
体があって初めて事をなせるので、病気になってしまっては何も意味がありません。

もうすぐ30歳になりますが、だんだんと物理的にも無理をすることができなくなってきました。

無理をせず、今まで以上の質と量で結果を残すにはどうしたらいいのでしょうか。。。。

マネージャーの仕事って結局何なの?

時間は皆平等に与えられています。その限られた時間をどううまく活用して、自分の目指す世界を作っていけるかを考えることが重要なことだと思っています。

特に20代前半の頃と比べると、今は守るべき家族もいて、家族の時間もたくさん作りたい。
昔と比べると仕事に避ける時間も減ってきています。少ない時間の中で今までよりも多くの結果を残すためには、今までみたいに自分がやるでは、物理的に不可能な領域に来ています。

限られた時間の中で無理をしない中でも、今まで一人でパフォーマンスを出してきた以上に多くの結果を残すという無理難題を解決するためのHOWがマネジメントなんじゃないかなと今は思っています。

そして、何でもかんでも自分でやるみたいなことは、どんな天才でも無理ですし、人には好き嫌いもあれば、得意不得意もあります。

自分の興味があることで、やりたいと思っていること、やりたいと思っているけれど、それを達成させるためにはこれが必要だけど、それは自分にとっては苦手なこともたくさんあります。
自分の苦手なことは、それを得意としている人に任せるのが上席です。そうやって自分でやるより、目指す世界を実現するために、いかに周りを巻き込んで達成させるかを考えて、進んでいく かが今後いまの自分に求められる考え方であり、それがマネジメントをしていくということだとこの半年で思いました。

私のマネージャーの仕事って具体的になんですか?と問われたならば、以下のように回答する気がします。

何か大きな事を成し遂げたいという夢を実現するために、人と人とがお互いに協力しあって、物事を成し遂げていく必要がある。人には限界が誰しも存在するが、一人が二人、三人、四人...とそれぞれの得意領域が異なる同じ志を持った人が集まれば、その夢の実現を達成できるスピードと質がどんどん上がっていく。自分一人が無理しても成し遂げられない夢をみんなで実現していく。
そして、組織やチームを先導(leader ship)しつつ、支える(management)ような人が必ず必要になってくる。
自分が一人でやるのではなく、みんながやれるような環境を作り、一緒に夢を実現していくように人を支える、導くような仕事がマネージャーの仕事なのではないかと思う。

まとめ

私はよくアニメを見るのですが、最近マネジメント関連ですごく勉強になったなと思うのが『Dr. Stone』というアニメです。

これは主人公の高校生の少年が科学が大好きな天才で、ある日世界全ての人間が石に変えられてしまい、そこから科学の力で文明を再生させていくといった物語なんですが、それを作っていく中でたくさんの仲間を集めます。
主人公の少年を筆頭に、科学に強い人、物理的な力を持っている人、乗り物に強い人、物を作る人、洋服や料理を作る人などそれぞれの得意な領域で自分の能力を最大限発揮させて、世界再生という大きな目標に向かって全員が同じ方向を向いて、地道に一歩ずつ突き進んでいます。

まさに、こういう事だよなと!

このアニメで私が好きな言葉は『ピンチはチャンスである』という言葉です(これは主人公の言葉ではないんですけどねw)

話がそれましたが、マネージャーとはまさにこういった世界を先陣切って作り上げるような人を指すのではないかなと最近思っています。

参考文献

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