🐈
ChatGPTのAPIを利用してChatアプリを作ろう② 13日目
ChatGPTのAPIを利用してChatアプリを作ろう(環境構築編)
はじめに
前回は生成AIに関する概要を簡単に触りだけ説明しました。
今回はChatアプリを開発するための環境作りの記事となります。ChatGPTのAPIを利用するためのキー発行やプロジェクトの作成に関して説明していきます。
ステップ1: プロジェクトの計画
最低限開発する前に決めておくことは下記です。私はこちらで進めて行きます。
項目 | 内容 |
---|---|
プロジェクト名 | OnecaratWebApp |
作業ディレクトリ | D:\zen\projects |
Gitリポジトリ | onecaratwebapp-integration-dev |
ステップ2: 必要なツールのインストール
1. .NET SDKのインストール
- Microsoftの公式サイトから最新の.NET SDKをインストールします。
- 以下のコマンドでインストールを確認します:
dotnet --version
2. Visual Studio Codeのインストール
- Visual Studio Codeの公式サイトからダウンロードしてインストールします。
- 必要な拡張機能をインストールします:
- C#: Microsoft公式拡張機能。
- REST Client: APIリクエストのテストに便利。
3. Gitのインストール
- Git公式サイトからGitをインストールします。
- 以下のコマンドでインストールを確認します:
git --version
※Gitの記事はこちらを参照ください
ステップ3: ChatGPT APIの発行
1. OpenAIのアカウント作成
- OpenAIの公式サイトでアカウントを作成します。
- メールアドレスを入力し、確認を完了してください。
2. APIキーの発行
- アカウントにログイン後、APIキーの管理ページにアクセスします。
- プロジェクトの作成
- APIキーを発行
左のリストから[API Keys]を選択して[+Create new secret key]を押します。
Nameは複数のAPIを持つときに判別するための名称です。
APIキーの発行が出来ました。
- 発行されたAPIキーをコピーして安全に保存してください。このキーは再表示できないため、紛失しないよう注意が必要です。
- APIキーが発行された後、クレジットカードを登録して課金しておいてください。
注意!! 金額はお任せしますが、とりあえず10$課金しておけば数か月試せます。円とドルは違うので気を付けてください。自己責任なので課金方法は記載しません。
ステップ4: プロジェクトの作成
1. ローカルGitリポジトリの初期化
作業ディレクトリに移動してGitリポジトリを初期化します:
cd D:\zen\projects
git init
2. ASP.NET Coreプロジェクトの作成
以下のコマンドで新しいASP.NET Core MVCプロジェクトを作成します:
dotnet new mvc -n OnecaratWebApp
mvcテンプレートの説明は下記を参照してください。
3. APIキーのプロパティ管理
appsettings.json
を使用してAPIキーを管理します。
appsettings.json
の例:
{
"ChatGPT": {
"ApiKey": "your_api_key_here"
}
}
APIキーを使用するクラスの例:
public class ChatGPTService
{
private readonly string _apiKey;
public ChatGPTService(IConfiguration configuration)
{
_apiKey = configuration["ChatGPT:ApiKey"];
}
public string GetApiKey()
{
return _apiKey;
}
}
ステップ5: 必要なNuGetパッケージのインストール
以下のコマンドでHTTP通信に必要なパッケージをインストールします:
PS D:\zen\projects> cd .\OnecaratWebApp\
PS D:\zen\projects\OnecaratWebApp> dotnet add package Microsoft.AspNet.WebApi.Client
ステップ6: アプリケーションの起動と自動リビルド
dotnet watch
を使用した自動リビルド
1. 以下のコマンドを実行して、アプリケーションの変更を監視しながら自動的にリビルドと実行を行います:
dotnet watch run
2. 自動ブラウザ起動の設定
ASP.NET Coreでは、デフォルトでブラウザが自動的に開かれるよう設定されています。dotnet watch run
を実行すると、ブラウザでhttp://localhost:XXXX
が自動的に開き、アプリケーションを確認できます。
ステップ7: 初期コミット
作業状態をGitに記録します:
git add .
git commit -m "Initial commit: Project setup for OnecaratWebApp"
まとめ
この記事では、ChatGPT APIを利用するアプリケーション開発のための環境準備を解説しました。dotnet watch
を使用することで、コード変更時のリビルドを自動化し、開発効率を向上させます。次回の記事では、この環境を利用してChatGPT APIと連携する具体的な方法を解説します。
Discussion