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マッスルメモリーに忖度しながら40%キーマップを組む

2025/01/04に公開

40%キーボードは難しそう/役に立たなそう?
わかりますよ
とてもわかりますよ

僕も最初は抵抗がありましたが、今では40%を楽しんでいます
エンジニアの仕事でも使っています
自分なりの40%生存戦略をまとめておきます

難しいことはしていないはず
解説を一通り理解してくださると、なるほど理にかなっているかも?と思っていただけるかも

Disclaimer…

  1. 当たり前ですが、勿論個人の意見です
    目安ですが、私のスペック👇に当てはまる人ほど参考になるかもしれません
    • ANSI配列の記号キー/数字キー含めすべてブラインドタッチ習得済み
      • 筆者はmonkeytype:130 e-typing:腕試し447 長文500~550
      • 最適化には手を出していません
    • Vimmer
    • 変則論理配列に挫折した
  2. 30%は扱いません
  3. 実は多くの人にとってめっちゃ当たり前のことかもしれません…
    • もしそうでも、とりあえずこの記事は「自分なりの言語化」を目標とします

キーマップ構成方針

以下、二つのポリシーがあります

1. 普通のレイヤーキー(MO)以外は使いたくない

しょうがないですが レイヤーキーが無いと40%は絶対に使えません
MOキーに限って言えば比較的簡単だと思いますのでMOだけ使います

MO(Momentary)レイヤーキーは、
押している間だけレイヤーが切り替わる 一番ふつうのレイヤーキーです
MO以外のキー拡張機能(tap holdやcombo)は使いづらいです
イライラしてやめました

使っていいのはMOキー二つだけ

2. 使う指をUS QWERTYから変えたくない

QWERTY配列における全ての文字と指の共感覚が出来上がってます
Pという文字はすごく小指っぽいですよね?
CとかIなんかマジでどっからどう見ても中指みたいな文字ですよね?

はい

アルファベットだけならいいんですけど
数字や記号まで位置と指の感覚を身に着けちゃったんですよ
なので できる限りブラインドタッチの感覚を崩さないようにキーマップ組みます

タイトルの意味はそういうことです

それを踏まえたキーマップ構成方法

方針を踏まえてキーマップを組みます
想定しているレイアウトはCorneとかMinivanとかPlanckのことだと思ってください
それ以外の40%キーボードもほとんどがそいつらの派生だと考えることができます

ベースレイヤー - Alpha, Mod, Space

アルファベットと、端っこのモディファイアと、スぺースを入れます

CapsのところがControlなのはHHKBに影響を受けています
とくにMacの場合はControlとWin(=Command)の確保場所が大変ですのでこれがおすすめ

あと、右か左のSpaceは別のキーでいいのでは?と思ったなら
それは今のところは考えません
できるだけ指と機能がもともとと同じになるようにしたい
筆者は両指つかいます
なんてめんどい癖なんだ あーあ

ベースレイヤー - レイヤーキー

必要なレイヤーキーは基本的にMOが2つ

MO(1): Spaceの横

ここ以外ありえません
左手側が定番です
Planckにおけるいわゆる”Lower”

MO(2): Spaceの逆側の横

MO(1)に対して逆サイドが定番です
Planckにおけるいわゆる”Raise”

とりあえず、 MO2つを確保しました

Layer1&2への割り当て

ここからLayer1&2への割り当てを行います
目標は「通常の60%配列にあって、現状のベースレイヤーにはないキー」です
これらは高確率でマッスルメモリー、ないし視覚的記憶に頼っている
それらを配置する 今回のキモです

Esc と 数字

今回の方針からすれば、
もはやここ以外にあったら不自然です
Layer1の一段目

すでにthinking_faceになりかけている方へ
この時点で別解はたくさんあります
現に僕も数字はこうしてないのでね
この記事で紹介したいのはあくまでフレームワークです

右にある記号のやつ

これらがまだ割り当てされていません

  • 1行目 … - と =
  • 2行目 … [ と ] と \
  • 3行目 … ”
  • (4行目はすべてベースレイヤーにあります)

今回の方針に従うには 3行分の記号をCorneの2行目までにまとめ切る
ちょっと難しそうですが、2つあるMOをしっかり活用します
まず-と”が小指に割り当てられますね

また、Layer2をつかって=, [, ]も割り当てました

レイヤーキーを押さなければならない事を除けば感覚的には近いです

……

バックスラッシュがまだあります
それなら、ちょっとLayer1に戻ってこうじゃ

クォーテーションが内側に移動しましたけど、まだ小指です
右側の記号を収められたようですね~

他のキーのマッピングについて

他に入れるべきキーがあるかと思われますが、
実はここまででマッスルメモリーに100%頼っているキーは大体完了しています

あとは

  • Fキー
  • バッククォート
  • 矢印
  • Delete

あたりが必要でしょうから、ここはもう一気に載せてみることにします (一例になります)


矢印とDeleteは特にオレオレレイアウト感がでちゃってますが
さすがにマッスルメモリーもくそもないっすからねここまでくると
あとは各々欲しいキーを置きましょう。

完成です

ということで、
この文章はCorneを使って
実際に示したキーマップをVIAで組んでスクショしながら書きましたよ

実際 自分の今のキーマップとは結構違います
でもこの戦略に沿うと打つときのストレスは抑えられます
マッスルメモリーに忖度してる甲斐があります

普通のキーボードと交互に使うのが嫌な方
これならいけるかもしれません

あくまで自分なりのフレームワークの紹介です
これをベースにガンガン最適化しましょう
最適化のアイデアはまた書こうかなと思います

注意点

注意点(=この戦略と相性が悪いモデル)

  • 2行目が12キーでなく11キーしかないモデル
    • 例 CHOPPER, Equinox
    • 工夫と妥協次第
  • スペースキーが長すぎるモデル
    • レイヤーキーが遠くなりすぎ、SpaceのTapHoldを検討する必要がある。
    • 対処法の一つ: 親指でなく小指のレイヤーキーを設ける

🙇ありがとうございました🙇

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