Linuxコマンド書式
Linuxのコマンドは以下の書式で記述します。
$ コマンド名 (オプション) (引数)
Linuxコマンド実行結果
Linuxはコマンド実行後、結果を以下のいずれかで表します。
結果 | 実行 | 追記 |
---|---|---|
情報出力される | 成功 | 情報を得るコマンドの場合 |
何も出力されない | 成功 | 動作を指示するコマンドの場合 |
エラーメッセージが出力される | 失敗 |
便利な機能
Linuxを扱うにあたって、知っておくべき便利な機能を紹介します。
機能 | コマンド | メリット |
---|---|---|
コマンド履歴 | 「↑」「↓」 | 速い/入力ミス防止 |
入力補完 | 「tab」 | ファイルやディレクトリの存在確認 |
入力候補出力 | 「tab」x2 | ファイルやディレクトリの存在確認 |
コマンド強制終了 | 「ctrl」+「c」 | 応答がしばらくない時の対応 |
Linuxデータ管理
Linuxでは、以下の2つをデータ管理します。
- ファイル:データそのもの
- ディレクトリ:ファイルやディレクトリを格納するもの(=フォルダ)
併せて、以下のワードを覚えておきましょう。
- ルートディレクトリ:最上層のディレクトリ(「/」で表す)
- カレントディレクトリ:現在アクセスしているディレクトリ
- ホームディレクトリ:ログイン直後のカレントディレクトリ
- 絶対パス:ルートディレクトリからのパス
- 相対パス:カレントディレクトリからのパス
Linuxパスの表記
Linuxでは、絶対パスと相対パスを以下のように表す表現があります。
・絶対パス
「/」から始まる
・相対パス
「.」:カレントディレクトリを表す
「..」:1階層上のディレクトリを表す
Linux特殊記号
Linuxでは、特殊記号が使用されます。便利で使用頻度も高いので覚えていきましょう。
特殊記号 | 読み | 機能 |
---|---|---|
~ | チルダ | ホームディレクトリを表す |
` | ` | パイプ |
` | バッククォーテーション | 囲まれたコマンド結果を、別コマンドの引数とする |
'' | シングルクォーテーション | 囲まれた値を文字列とみなす |
"" | ダブルクォーテーション | 囲まれた値を文字列とみなす(「$」「`」「\」を例外とする) |
> | リダイレクト | 処理結果を指定したファイルに書き込む(上書き) |
>> | リダイレクト | 処理結果を指定したファイルに書き込む(追記) |
2> | リダイレクト | 処理結果エラーメッセージを指定したファイルに書き込む(上書き) |
2>> | リダイレクト | 処理結果エラーメッセージを指定したファイルに書き込む(追記) |